米エクスペディア・グループのピーター・カーン副会長兼CEOは、パートナーイベントである「EXPLORE」で、新たに3つの戦略を発表しました。
旅行者のニーズに合わせたサービスの提供を目的として、価格重視の方針からのアップデートを進めるようです。
ここでは、「EXPLORE」で発表された3つの戦略を紹介します。
旅行販売のeコマース・プラットフォーム「Expedia Group Open World」
1つ目の戦略は、デジタルプラットフォーム「Expedia Group Open World」の立ち上げです。
これは、旅行販売のためのeコマースのプラットフォームで、事業規模に関わらず全てのパートナーが利用できます。
銀行や航空会社、旅行代理店、インフルエンサーなど、あらゆる旅行ビジネス関係者にとってメリットのあるプラットフォームを構築することで、旅行市場の活性化を進める狙いです。
プラットフォームの成熟に合わせて、マーケター、起業家、開発者、データ分析者などさまざまなプレイヤーを巻き込み、旅行の新たな可能性を創造する場にしていきたいとしています。
旅行者の口コミなどから顧客体験を数値化する「Expedia Group Partner Central」
2つ目の戦略は、旅行者の声を可視化するマーケットプレイスです。
旅行者からの口コミ・レビューや、カスタマーサービスでのやり取りなど顧客の声に関するデータを取り込むことで、宿泊施設での顧客体験の価値を数値化します。ここで導かれたスコアは、検索画面での表示に影響するようです。
ホテルパートナーが顧客体験スコアを確認するには、「Expedia Group Partner Central」にログインする必要があります。スコアやレビューを確認することで、サービスの改善に活かすことが可能です。
スコアは今後数か月以内に旅行者向けに表示されるようになり、年内には他の事業分野にも展開する予定だと発表しています。
ユーザーの利便性を高める3つの新機能
3つ目は、旅行者向けに設計された新機能です。「トリップボード」「スマートショッピング」「価格追跡」の3つが発表されています。
1つ目の「トリップボード」は、旅行に必要なあらゆる予約・管理のホームベースとなる機能です。
航空券や現地でのアクティビティ、宿泊施設などの情報を一括で管理することができるほか、旅行の同行者との共有も行うことができます。
2つ目の「スマートショッピング」は、商品やプランの比較を効率化するツールです。
例えば航空券の場合、座席や手荷物料金、接続便などの情報を複数のプランから比較することができます。
3つ目の「価格追跡」は航空券の価格について、過去の傾向と未来の予測を示す機能です。航空券の料金がどのように変動するかを確認し、適切な時期に航空券の予約ができる点がメリットであると言えます。
<参照>
Expedia Group:EXPLORE 22
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