集客には広告やチラシの配布などあらゆる方法がありますが、その中でも新規顧客の集客に非常に効果的な方法が顧客の口コミです。
口コミを集める方法はさまざまで、知人に直接伝えるものだけでなく、サービスを活用して集める方法もあります。パン屋の例としては新メニューや営業時間に関する情報をSNSで発信したり、グルメサイトなどに登録して口コミを集めている例が見られます。
本記事では、パン屋が口コミでの集客を実施するメリットについて触れながら、口コミを増やす方法や、口コミによる集客を進めるにあたって活用できるサービスについて解説します。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
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パン屋が口コミ集客に取り組むべき3つの理由
口コミ集客は、広告やチラシなどの広告媒体による集客と比較して、信頼性や費用の面であらゆるメリットがあります。
口コミ活用のメリットについて具体的に3つの側面から解説します。
1. 顧客から店舗に対する信用が得られやすい
口コミから得られる情報は、テレビや新聞などの広告と比べて顧客に信頼されやすいことが分かっています。
インターネット調査のマイボイスコムが2020年3月に実施した「ネット上の口コミ情報」の調査によると、約1万人の回答者のうち約6割が商品やサービスを購入するときに口コミを参考にすると答えました。
またどういった口コミが信用できるかという質問に対して、口コミが多いこと、良い点だけでなく悪い点についても書かれていることと回答する人が多くみられました。
ほかにも、口コミの情報が納得できるものであることや、多くの口コミで同意見が書かれているなど、情報の信頼性を重視する人も多いことが分かっています。
口コミによって得られる信頼は、来店するか否かを決める際の重要な判断基準となるだけでなく、リピーターにもつながりやすいことが特徴です。
以下の例では、寄せられた口コミに対して返信をすることで店舗の信頼性を高めることにつなげています。
2. 既存顧客と好みが近い新規顧客をコストをおさえて獲得できる
口コミは、広告や折込チラシにかかる費用と比べると費用がかからないこともメリットです。基本的に店舗や商品の良さについて、自発的に伝達してもらえるため、店舗が負担すべき費用は発生しません。
また口コミを聞いて来店した顧客は、来店経歴のある顧客と同じような趣向を持っている可能性が高く、
口コミにより店舗や商品の良さを意識して来店するため、店舗の魅力を感じやすくなります。
3. 既存顧客の来店頻度を高められる
口コミは新規顧客を得られるだけでなく、一度来店したことがある顧客の来店頻度を高められることも特徴です。
口コミをすることで顧客は店舗の良さを思い出すようになります。また、口コミを伝えた相手から店舗の感想をもらうことで、その店舗に対する好感度がより高くなる場合もあります。
結果として、リピーターの育成につながります。
以下の例のように口コミを投稿してもらった顧客に対して感謝や共感を示せば、店舗に対する良い印象を強めることにもつながるでしょう。
パン屋が口コミを増やすためにできること
口コミ集客の効果が高いことが分かっても口コミを増やすことが難しく、なかなかうまくいかないという店舗もあるかもしれません。
そこでパン屋の口コミを増やすための方法を3つ紹介します。
1. わかりやすい店舗情報を提供する
1つ目は店舗情報を分かりやすく提示することです。
口コミによる集客において店舗名は重要な項目になります。口コミで良さが伝わっても、店舗名が分かりにくいことで顧客が店舗を探すときに見つけにくくなります。
外国語の店名を使っている場合はカタカナでも表記したり、口頭で店名を伝えたりなどの対策をとることで、よりわかりやすくなります。
また、店舗の近くの目印になるものを提示するのもひとつの方法です。最寄り駅や近くの目印からの行き方を伝えることで、顧客が迷うことなく来店できるようにします。
ほかにも、パンの焼き上がりの時間や在庫などの商品に関する情報を発信することも、顧客の満足度を下げないための施策になります。
2. 看板メニューを設定する
店舗の商品やサービスにおける看板メニューを設定することも口コミを増やす方法のひとつです。
口コミを伝える時に店舗の雰囲気や接客はもちろん、多くの人がおすすめの商品を伝えることが考えられます。そこで店舗のウリとなる看板メニューを設定することでより印象に残ったり、話題になる口コミを獲得できます。
ただ口コミしてもらうのを待つだけでなく、思わず人に話したくなるような特徴的なパンを販売するなど、口コミをしてもらえるような工夫も必要です。
3. 特典をつける
リピーターへの特典も口コミの増加につながります。理由の一つに「返報性の原理」という心理法則の存在があります。返報性の原理とは、何かを受け取った際に逆に何かを返したくなるという人の心理です。
もう一つの理由として、リピーターの場合、すでに何かしら店舗のサービスに満足して繰り返し足を運んでいると考えられることから、きっかけがあればその好意的な感想を周囲に伝えてくれる可能性が高いといえることがあります。
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パン屋の口コミ集客を成功させる3つの方法
人から人へ直接の口コミだけでなく、口コミサイトやSNSなどを活用して口コミでの集客を成功させる方法もあります。
そこで口コミでの集客に利用できるサービス3つを紹介します。
1. 口コミサイト
1つ目が口コミサイトです。口コミサイトでは、口コミのみならず店舗の住所や電話番号、営業時間といった情報も同時に掲載でき、ユーザーは口コミとセットで店舗の情報を確認できるため、来店につながりやすくなります。
パン屋が利用できる口コミサイトには「食べログ」や「ぐるなび」「HOT PEPPER グルメ」「Retty」といったサービスがあります。
無料で情報を掲載したり、有料プランに申し込むことで集客に活用できるサービスを受けられるのも口コミサイトの特徴です。
2. Google マイビジネス
口コミ集客につながる方法として、Googleが提供している「Google マイビジネス」の活用があります。
Google 検索やGoogle マップには、口コミサイトと同様に店舗の基本情報や写真が整理され、表示されています。店舗情報に対し、ユーザーは評価、口コミ、写真等を投稿できます。
Google マイビジネスを利用すれば店舗から口コミに返信もできるため、顧客とのコミュニケーションにつながります。
店舗を探す際に、Google マップで検索するという人も少なくないため、口コミを増やすだけでなく検索結果で上位を狙うことでさらなる新規顧客の獲得も見込めます。
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3. SNS
TwitterやInstagramなどのSNSでも口コミの集客効果が期待できます。また無料で使えることも大きなメリットです。
拡散力が最大の特徴であるSNSでは、店舗のアカウントを作って情報を発信することができるほか、ユーザーが発信した口コミが拡散され、人から人へと多くの人に伝わります。
Instagramは写真や動画に特化したSNSであり、文章では伝わりきれない店舗の雰囲気や商品の様子を伝えられます。以下の例では、豊富な種類のパンがあることを、写真により視覚的にアピールすることに成功しています。写真のインパクトによりコメントをつけてもらうことにも成功しています。返信により、店舗に対する親しみやすさを感じさせています。
同アカウントではこのほかにも、営業時間の連絡や商品の説明を画像として投稿するなど店舗の基本情報をSNSを通じて発信しています。
Instagram:古民家パン屋さんyorimichiの投稿(https://www.instagram.com/p/CLl28k9s-6H/)
効果的に数多くの口コミを集め、パン屋の口コミ集客を成功へ
口コミ集客は新規顧客の獲得のみならず、一度は来店履歴のあるリピーターの来店頻度を高めることも期待できます。口コミによって来店した新規顧客は、すでに店舗の良さを知っていたり、既存顧客と同様の趣向を持っているため、リピーターになる可能性が高くなることもメリットです。
パン屋で口コミ集客を成功させるためには、口コミを多く集めることが重要です。そのために、店舗情報を分かりやすく提示したり、看板メニューを設定したり、リピーターに対する特典を付けたりといった方法が考えられます。
口コミサイトやSNSによってそれぞれの特性があるため、発信する情報を使い分けていくことが重要です。
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