シンプルな図案で情報や注意を伝える「ピクトグラム」は、言語の壁を超えひと目で情報伝達できるツールです。2021年夏のオリンピック開会式では、「実写版」ピクトグラムはテンポよく展開され、大きな注目と称賛を集めました。
小売業態での「新たなルール」の周知と浸透に向けたピクトグラムが、多言語対応協議会小売プロジェクトチームにより追加されました。
小売店向けピクトグラム「現金はトレーで受け渡し」「商品への接触の禁止」を追加
一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会等で構成される、2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会小売プロジェクトチーム(以下「小売PT」)は、これまで店頭で利用できる表示・POP・ピクトグラムの画像データを複数公開してきました。
今回、訪日旅行客に安全な環境で安心感を持ちながら買い物を体験してもらえることを目的に「安全・安心のための取り組み表示」に関係する2つのピクトグラムを制作しており、それぞれ「現金はトレーで受け渡し」「商品への接触の禁止」です。
このピクトグラムは、日本政府観光局(JNTO)が2021年2月26日に公開した「日本の新型コロナウイルス感染症対策等を伝えるピクトグラム」にも追加されています。
店舗や観光地で役立つピクトグラム
「日本の新型コロナウイルス感染症対策等を伝えるピクトグラム」は、観光関連事業者等が実施している新型コロナウイルス感染症対策と訪日旅行中の緊急時対応をわかりすく伝えることを目的に制作されました。言語や文化的背景の異なる旅行者に、滞在中や訪問先で必要となる情報を分かりやすく伝え、安心感を与える役割があります。日本の地方自治体やDMO、観光関連事業者等が利用できるものです。
ピクトグラムはJNTOだけにかぎらず、企業など各種組織が公開し、無料利用ができるようにしているものも少なくありません。
たとえば日本デザインセンターが公開する「EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS」では富士山や新幹線、寿司やラーメンといった「日本文化」を表現するデザインが公開されています。
新幹線での移動の所要時間や駅からのアクセスを示す簡易的な地図に利用したり、飲食店での提供メニュー、あるいは営業時間と組み合わせた情報提供に利用できるでしょう。
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無料・商用利用可、日本文化を伝えるピクトグラム「EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS」が公開 | 訪日ラボ
<参照>EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS
小売店でのルール表示にも有効
ピクトグラムは文字での情報提供に困難があるケースで特に有効です。食品などの返品不可のルールや、試着の可否、試着室で靴を脱ぐかどうかなどを提示することは、トラブルの防止にもつながり店舗での体験を高めることにもつながります。
顧客が日本語に不自由ない場合にも、店頭でのルールを図案を用いて伝えることにもなり、店員に話しかけることを煩わしく感じる顧客にとって快適な購入体験ができると考えられます。
小売店ではこのほか「商品の特性」「利用できる決済手段など」の情報をピクトグラムを通じて提供することにより、購入の決断を後押しすることもできるでしょう。
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