この冬、withコロナの「コンビニおでん」販売どうなる?:コロナで変わったモノの売り方6選

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飲食業界を中心に、ウィズコロナ時代のニューノーマルに合わせて、モノの販売方法を柔軟に変化させている様子が見受けられるようになりました。

夏も終わり、コンビニ各社がおでんの販売を始めるにあたり、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じると発表したことも、1つの例といえます。

今回は、コロナ禍におけるコンビニおでんの販売方法をふまえ、業界別のモノの新たな売り方について、実例をまじえて解説します。

ウィズコロナの「コンビニおでん」はこうなった

セブンイレブンジャパンローソンは、これからの時期に需要が伸びるおでんの販売において、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じることを発表しました。

おでんの鍋の蓋は常時閉めた状態とし、販売時のみ開ける仕組みに変更するほか、鍋の前方には飛沫を防止するアクリル板を設置しています。コンビニのおでんは、例年冬の時期の人気商品であり、今年は新型コロナの影響による巣篭もり消費の増加から、さらなる需要が見込まれるでしょう。コンビニ各社は感染防止対策を講じ、さらなるおでんの需要拡大に応える姿勢を示しています。

セブンイレブンは、レジ横で販売しているおでんのほかに、5種類の具が入った冷蔵保存が可能なおでんのパック「味しみおでん」も用意しました。コロナ禍による外出自粛から、消費者は自宅で食事をする傾向が高まっているため、感染リスクを軽減し自宅で気軽におでんが楽しめる商品を打ち出していると考えられます。

業界別に見るコロナで変わった物の売り方6選

新型コロナの感染拡大により、さまざまな業界でモノの売り方が変化してきています。今回は、業界別の新たなモノの売り方の実例を、先のおでんと他5事例、併せて6つ紹介します。

1. 串かつだるま:個別ソースで二度漬けもOKに

コロナ対策で個別ソースの提供を開始
▲[串カツのソースを個別ボトルで提供へ]:PR TIMES

大阪の串カツ専門店「串かつだるま」は、「二度漬け禁止」のルールで有名ですが、コロナ禍の感染リスクを考慮し、2020年5月より個別ソースの提供を始めました。客同士でソースの容器を共有することは、感染リスクを高めるとして、ボトルタイプのソースを1人ずつ提供するスタイルに変更しています。なお、希望者には有料でこれまでの二度漬け禁止の容器を提供するなど、柔軟な対応が特徴的です。

2. 回転寿司:回転しない回転寿司の誕生、注文はタッチパネルで

専用アプリをダウンロードしたスマホから注文可能に
▲[「スマホdeくら」サービスイメージ]:PR Wire

回転寿司チェーンのかっぱ寿司、はま寿司、元気寿司では2020年3月より、従来の回転レーンを使用せず、客から注文があった寿司のみを個別に提供するスタイルに切り替えました。

くら寿司は、寿司カバーを使用しているため、回転レーンの使用を継続しながらも、別の方法でも感染予防対策しています。注文時は卓上に設置のタッチパネルを使わず、自身のスマートフォンにダウンロードしたアプリを通じて寿司を注文できる『スマホdeくら』というサービスを導入しました。

3. スナック:カウンターにはアクリル板を設置、マイクにも飛散防止カバー

対面で会話を楽しむスナックでも、感染防止対策に取り組んでいます。カウンターにはアクリル板を設置し飛沫感染を防止するほか、ボックス席に座る客にはフェイスシールドの装着をお願いしています。

スナックの定番であるカラオケを楽しむ際には、マイクにマイクガードを装着するなどの対策を取っています。このように、可能な限り従来のスナックの良さを守りつつも、新型コロナの感染防止対策を実施している点が特徴的です。

4. レストラン:取りに行かないビュッフェが誕生

大江戸温泉物語のビュッフェにおけるコロナ対策
▲[ビュッフェ台では客が手袋を着用]:PR TIMES

ビュッフェスタイルのレストランは、カウンターに大皿の料理が並び、客自身が料理を取る仕組みのため、飛沫などによる感染リスクの危険がありました。

品川プリンスホテルはこのような現状を考慮し、料理の提供方法をビュッフェからワゴンに変更しています。ワゴンに料理を乗せ、スタッフが各テーブルをまわることで、客は席についたまま好きな料理を選んで頼めるようになりました。

大江戸温泉物語やホテルニューオータニなど、ビュッフェ形式を続けているレストランでも、客が使い捨てのビニール手袋を着用したりトングを1人1本の利用としたりすることで濃厚接触を防ぐほか、ビュッフェに並ぶ際はソーシャルディスタンスを保てるよう工夫をしています。

ビュッフェ台で料理を取る際には、列を一方通行にすることで、人の流れをコントロールするといった対策もあります。

5. アパレル:試着後の服は24時間隔離してから陳列へ

新型コロナ対策を講じるGAP
▲[GAPの新型コロナ対策について]:Gap Inc.

アメリカのアパレル大手のGAPは、店舗での試着や返品などにより客の身体に触れた服は、24時間隔離するルールを定めました。ただし、試着された服を毎回隔離する体制を組むことは難しく、現状としては試着を断る店舗が多いとしています。

試着ブースを開けている店舗でも、利用できるブースを半分に制限し、1人試着するごとに毎回ブース内を徹底的に消毒するなどの対策もみられます。

ユニークなコロナ対策を参考にコロナ禍を乗り越える

飲食店をはじめ、さまざまな業界で柔軟な発想による新型コロナの感染予防対策が講じられています。人との接触による飛沫感染などのリスクを軽減するために、アクリル板を設置したり料理を個別で提供したりと、客が安心して飲食店に足を運べるようなルールや環境づくりが大切です。

斬新な新型コロナ対策の実例を参考に、ウィズコロナ時代の新たなモノの売り方を考え実践することが、飲食店存続の1つの鍵となるでしょう。

<参考>

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    口コミラボ編集部

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