食べログは飲食店についての評価や口コミを掲載しているグルメサイトで、店舗検索、店舗情報閲覧、口コミ閲覧などの便利な機能は多くのユーザーから好評を得ています。
飲食店を運営する事業者にとっては集客ツールの一環として利用でき、食べログで高評価を集めることで集客力向上が見込めるでしょう。
この記事では、食べログの概要、評価の仕組み、運用上のポイントについて解説します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了しました。
食べログの概要・評価の仕組み
食べログは2005年にサービスを開始した、飲食店についての評価や口コミを掲載するグルメサイトです。
以下では、食べログの概要や評価点数の仕組みについて解説します。
約89万件以上の飲食店を掲載する日本最大級グルメサイト
食べログはカカクコムグループによって運営されており、ぐるなび、ホットペッパーグルメ、Rettyと並び国内4大グルメサイトの1つとされています。
主なサービス内容は飲食店を中心とした店舗の情報掲載や検索、口コミの投稿・閲覧で、事業者はプロモーションの一環として、ユーザーはニーズに合致する飲食店を探すために利用しています。
他にも同様のサービスを提供するグルメサイトはありますが、食べログは口コミ数、掲載店舗数において国内最大級規模のため、事業者やユーザーから厚い信頼を得ています。
評価の仕組み:独自に算出された総合点
食べログでは評価点数制度を設けており、掲載店舗のそれぞれについてユーザーによって寄せられた口コミや評価をもとに総合評価点数が付けられます。
総合評価点数の詳しい算出方法は不正を防止するために非公開とされていますが、独自のアルゴリズムに基づいて算出されており単純平均でないことは判明しています。
つまり、ユーザーごとに口コミの影響力が異なるといえるでしょう。
簡単にまとめると良質な口コミを多く投稿しているユーザーによって投稿された口コミは総合評価点数に影響を及ぼしやすく、逆もまた然りとなります。
また、口コミの件数も評価基準とされており、1人のユーザーから非常に良い評価を受けている店舗よりも多くのユーザーからさまざまな評価を受けている店舗の方が総合評価点数は高くなります。
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飲食店に行きたいユーザーは食べログを利用すべき?
89万以上の店舗が掲載されており3,000万件以上の口コミが閲覧できる食べログですが、信頼性に欠けると感じているユーザーも一定数いるようです。
以下では、その要因について解説します。
食べログの評価の信頼性
食べログでは店舗にとっての悪評を口コミとして投稿しても掲載されないことがあるようです。
また、食べログは事業者向けにプロモーションサービスを提供しており、有料登録店舗を検索結果画面において優先的に表示しています。
そのため、一部のユーザーからは食べログの口コミや評価は信頼性に欠けるという声が挙がっています。
「信頼できない」という声も多い
総合評価点数は食べログのアルゴリズムによって算出されていますが、実際の評価を的確に判断できていないケースが多いと指摘するユーザーもいます。
しかし、食べログの総合評価点数は元々個人の主観に基づく口コミをもとに算出されている評価であるため、絶対的なものではなくあくまでも指標の1つに過ぎないという認識を持つことが重要です。
影響力は大きい
上記のような厳しい意見も寄せられている食べログですが、月間1億以上のユーザーが利用しており影響力は非常に大きいでしょう。
主観に基づく評価といえど、実際に店舗を利用したユーザーの口コミは同店舗の利用を検討しているユーザーにとっては貴重な情報となります。ユーザーにとっては、掲載店舗数の多い食べログは、ニーズに合致した店舗を探しやすくなっています。
食べログを利用するユーザーは他の大手グルメサイトより多く、事業者は食べログを通じて集客の可能性を高めることができます。
店舗側にとっての食べログの賢い活用方法とは
ユーザーの目に触れる機会を増加させることが可能な食べログは、飲食店にとっては有効な集客ツールとなります。運用上ではいくつかのポイントをおさえることが重要です。
以下では、食べログの活用方法、注意点について解説します。
1. 評価を気にしすぎない
食べログを集客ツールとして利用する上でのポイントとして評価を気にしすぎないことがあります。
食べログに店舗情報を掲載するということは食べログ上で評価をされることになりますが、その評価はあくまでも個人の主観による口コミや主観的な口コミに基づく総合評価であり、1つの指標です。
また、掲載を始めて間もない頃は評価の件数が少ないため、高く評価する口コミが寄せられても総合評価点数に反映されないこともあるでしょう。
総合評価点数の向上を目指すことも重要ですが、それ以上に来店したお客様の一人ひとりに満足してもらえるよう努めることが大切です。
2. 宣伝効果を活用
食べログに掲載している店舗情報や写真は多くのユーザーが閲覧するため、宣伝効果を最大限に活用しましょう。
正しい情報を掲載することはもちろん、平日と休日の営業時間の違いや閉店時間だけでなくラストオーダーの時間も記載するなど、ユーザーが知りたいと感じる情報を網羅することがポイントです。
また、食べログではネット予約やアクセスマップなど、ユーザーにとっての利便性を高める機能を店舗ページに設定できます。集客に大きく影響する部分でもあるため、利用可能な機能は上手く利用するとよいでしょう。
3. 食べログ以外にも無料の集客ツールはある
食べログは集客ツールとして有効ですが、食べログ以外にも無料で利用可能な集客ツールは存在します。
代表的なものとしてはGoogleマップ上やGoogle検索フォームの検索結果画面に店舗情報を掲載できるGoogleマイビジネスやFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSなどがあります。
一つの媒体でプロモーションするよりも、複数の媒体で行った方がより多くのユーザーにアプローチでき、集客につながる可能性も高まります。
Googleマイビジネスの活用方法とは
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
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食べログを賢く活用して集客
国内最大級規模のグルメサイトである食べログは多くのユーザーから利用されており、飲食店は食べログを上手く活用することで効果的な集客につなげられるでしょう。
しかし、影響力の大きなツールであるだけに運用においては間違った情報を掲載しない、良い口コミを集められるよう努めるなど、さまざまな注意が必要です。
以下の記事では、食べログで良い口コミを集める方法について解説しています。
食べログで良い口コミを集めて集客力アップ|注意点も解説
一方で、料理の味という部分に限っては人によって好みや感じ方が異なるため、口コミを鵜呑みにしてしまうと思っていたほど美味しくないといったケースも発生します。逆に、口コミで味についての評判が良くないことのみを理由に店舗を利用しなくなってしまうと、自分好みの店舗を訪れる機会を失ってしまうかもしれません。