・どうやったらお店の売り上げをあげられるだろう?
・集客力と客単価を上げたい
・先月より売上を上げたい
・でも何から取り組んだら良いからない
飲食店を経営しているものの、コロナの影響もあり、こんな風に悩んでいる経営者は多いでしょう。また、他店との差別化をうまく図れず、思うように売上が伸びずに悩んでいるケースも少なくありません。
飲食店の売上をアップさせるには、「客単価」「客数」「来店率(リピート率)」を上げるための取り組みが必要です。
そこで、この記事では、どの飲食店でも簡単に売上を上げられるようになるアイデアを12個に厳選してお伝えします。
今すぐ実践できるアイディアなので、ぜひ参考にしてくださいね。
飲食店の売上を上げる方法
売り上げを上げる方程式
売上は、以下の方程式で表されます。
売上=客数×客単価×購買頻度
売上を上げる方法
つまり、飲食店の売上をアップさせるには、「客数」「客単価」「購買頻度(来店率・リピート率)」を上げるための取り組みが必要です。
上記は掛け算なので、何かが上がっても何かが下がると売り上げは上がりません。
効率よく売上を最大化するには、「客数」「客単価」「購買頻度(来店率・リピート率)」をバランスよく上げることがポイントです。
客数を上げて売り上げアップを狙う方法
売上アップ対策としてまず目がいくのが客数の向上です。
客数を向上たせるためには、新規顧客の獲得や、店舗の認知度向上が鍵になってきます。
そもそも、自店舗の存在を知ってもらわなくては集客を狙うことはできず、特に新規顧客を獲得するために重要な対策といえます。
飲食店客数を上げるポイントと、認知度向上に有効な方法を3つ紹介します。
ターゲットを明確にする/開業時にも大事なポイント
認知度向上のために、さまざまなツールを利用して顧客へのアピールを実施すことがありますが、その際に利用を期待したい顧客、すなわちターゲットを明確にすることが大切です。
ターゲットを絞り込むときは、店のコンセプトに合致するなどソフト面だけでなく、自店舗の立地(駅からの距離やオフィス街かどうか)などハード面にも目を向けなければなりません。
特に、これから飲食店を開業する予定の場合は、開業予定の地域の特色を事前に把握すると良いです。
また、既存顧客にアンケートを実施するなどして意見を募ることで、店側の視点だけでは気づかなかったニーズやターゲットに気づく場合もあります。
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SNSでお店を露出させる
認知獲得のためのPR方法の1つが、SNSの活用です。
総務省情報通信政策研究所が2020年に発表した「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によれば、全年代(10~60代)のLINEの使用率が86.9%、Twitterが38.7%となるなど、以前の調査と比較してもその数値は年々増加しています。
SNSに登録し積極的な情報発信を行うと、ユーザーの目にとまる機会が増えて認知度が高まり、来店意欲につながると考えられます。また、SNSを利用し飲食店を探すユーザーもいるため、ポータルサイトに掲載するのと同様に対策をすべきといえます。
さらに、SNSは無料で利用開始できるツールが多く、コストがかからない点がメリットです。
情報の新鮮さや高い拡散性がSNSの主な特徴であり、季節限定メニューなどの最新情報をリアルタイムで投稿できて、拡散されればより多くのユーザーへ伝わります。
飲食店は、画像投稿がメインのInstagramと相性が良く、拡散力はあまり高くありませんが「#(ハッシュタグ)」での検索や位置情報での検索により自ら発信を行うことが可能です。そうすることで、店の雰囲気やメニューの魅力を伝えて集客へとつなげられます。
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看板やチラシで認知度を上げる
オフラインでの認知度アップには、看板やチラシの作成が有効です。
特に開業時など、自店舗周辺や最寄り駅でのチラシ配布が、利用可能性の高い近隣住民や生活圏の顧客へ向けた自店舗の存在アピールになります。反対に、先にターゲット層を絞ってチラシを配布する地域を選定することも可能です。
チラシには魅力的なメニュー写真やクーポンなどを掲載すると、食欲や得したいという意識を刺激され、より来店につなげられるでしょう。また看板は、偶然目に入ったことで認知を獲得できます。
これらの導入にはコストがかかるので、他の方法との併用や効果的なタイミングを見極めながら、費用対効果も考慮して取り入れることが大切です。
グルメサイトを導入し、認知・予約率の向上へ
飲食店を探すときにグルメサイトを利用するユーザーは多く、導入によって認知度アップが期待でき、さらに円滑な予約までカバーできます。
特に大人数での飲食店利用では事前予約をするケースが多く、グルメサイトを見て店の雰囲気やクーポン情報をチェックするユーザーが多いと考えられます。さらに、グルメサイトは既存顧客による口コミ投稿機能があり、口コミの内容は新規顧客の来店判断にも影響を与えます。
グルメサイトに登録して内容やサービスを充実させ、既存顧客からのポジティブな口コミを多く獲得することで、新規顧客の取り込みが見込めるでしょう。
グルメサイトの導入の多くはコストがかかり、無料掲載プランがあったとしても掲載情報に限りがあるケースが多いです。しかし、集客だけでなく、顧客分析にも活用できるなどのメリットもあるため、自店舗の実情と照らし合わせながら検討すると良いでしょう。
またグルメサイトには、女性向けや子連れ向けなどターゲット層を明確にしたものもあるため、自店舗のコンセプトに合致し最も効果が見込めるグルメサイトを厳選することが大切です。
テイクアウトを行う
コロナの影響もあり、テイクアウトの需要が伸びています。外食をしない人や家族向けに料理を提供することで、売上をアップがはかれます。
客単価の向上で売上アップを狙う方法
飲食店の売上アップ戦略を考えるとき、顧客1人が一度にどれくらいの金額を消費するのかを把握することが重要です。
客単価を上げるための対策を4つ紹介します。
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新メニューの開発・既存メニューの改良
1つ目の対策は、メニューの見直しです。
まずは、既存メニューの中でどれが一番人気か、その理由は何かなど、既存メニューについてきちんと分析や把握をします。見直しの作業によって、既存メニューで改善すべき点や新メニュー開発のきっかけが得られるでしょう。
顧客のニーズにマッチした新メニューの開発が、新規顧客やリピーターの獲得につながり、結果的に店舗の売上アップが見込めます。
季節限定メニューの開発
新メニューの開発にあたり、季節限定など一定期間内でしか食べられないメニューを設けることも効果的な対策です。
大日本印刷が2020年におこなったスーパーマーケットでの食料品・飲料の限定品の購入経験の割合についての調査(20~60代の男女1,000名対象)では、全体の64.7%が限定品を購入したことがあると回答しました。
さらに、限定商品購入の理由で最も多かったのが、「食べたことのない味に興味があったから」で70.8%でした。他にも「普段買えない特別感を感じたから」(54.2%)、「季節や旬を感じたいから」(48.8%)などが上位に挙がっています。
この調査からもわかるように、「限定」という言葉自体の響きや、その特別感に惹かれて購入する人が多く、飲食店でのメニューにもこの心理を応用することで売上向上が期待できます。
季節限定メニューの設定は、既存顧客にとってもいつもと違う味を楽しむ機会となり、既存メニューへの飽きを防いでリピーターの育成へつなげられます。
声掛けを行う
タイミングを見計らって追加注文を促す声掛けを行うことで、客単価のアップが見込ます。
アルコール提供のある店で、グラスが空になったら「お飲み物のおかわりはいかがですか?」と尋ねたり、食後のドリンクを出すタイミングで「コーヒーと一緒にデザートはいかがですか?」と尋ねたりなどが声掛けの例です。
ただし、顧客に無理をさせてしまったり、会計金額が想像以上に高額となり不満につながったりすると、顧客満足度の低下を招きかねません。
顧客が追加注文を必要としているかなどを見極めて実践することが大切です。
松竹梅の法則:3つの価格帯のメニューを用意
松竹梅の法則とは、商品を3つの価格帯に分けて展開した場合、多くの人が真ん中の価格帯の商品を購入する傾向にあるという法則です。
焼肉屋さんのラインナップに例えると、松8,000円、竹6,000円、梅4,000円の三つのコースメニューに用意されている場合、多くの人が中間の価格帯の「竹」を選ぶ傾向にあります。
つまり、4,000円の「梅」の方が価格が安いにもかかわらず、6,000円の「竹」の方が売れることになります。松竹梅の中で選ばれる比率は「松2:竹5:梅3」と言われています。
リピートの促進で売り上げアップを狙う方法
より良いサービスを提供して、リピーターを増やすことも大切です。
売上アップには集客が欠かせませんが、新規顧客だけでなく既存顧客のリピート利用を促進することも重要です。
既存顧客の来店率を上げるために効果的な対策を2つ紹介します。
スタンプ・ポイントカードの作成
複数回の自店舗利用によって特典を受けられるスタンプカードやポイントカードが、顧客のリピート促進に役立ちます。
ポイントカードには、自店舗独自のポイントカードと、楽天ポイントカードなど加盟店になってポイント付与を行う共通ポイントカードがあります。
このスタンプカードにしても用紙代が必要となり、磁気等によりポイントの管理を行うカードの場合は機器の導入などコストがかかります。
また多くの共通ポイントカードは、月額での利用料が必要ですが、一方で、ポイント付与を行う機器や共通ポイントカードは顧客分析情報を得られるメリットもあります。利用率の多い性別や世代、時間帯などを分析し、集客の戦略へと活用できます。
近頃はポイントカードアプリを導入している企業も多く、利便性の高さやポイントの貯めやすさが顧客の来店意欲にもつながると考えられます。
メルマガやアプリで定期的に情報発信
メルマガやアプリでの発信、ダイレクトメールなどを送り、顧客に自店舗の存在を思い出してもらったり、新たな有益情報を届けたりといった働きかけが、再来店のきっかけを生み出します。
メールマガジンは、自店舗で配信する場合は無料で行うことができ、業者委託も低コストでできるケースが多い点がメリットです。
多くのユーザーがいるLINEでは、自店舗の公式アカウントを登録しユーザーに友達追加してもらうことで、最新の情報をダイレクトに届けられます。金額はプランによりますが無料プランもあるので、まずは低コストで開始し効果を見定めていくと良いでしょう。
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カフェや居酒屋などで使える集客アイデアは?
続いては業種別ならではの飲食店で使える集客アイデアを紹介します。業種に合わせた対策を行うことで効果手にな集客向上を見込めます。
カフェで使える集客アイデア
カフェはおしゃれな内装やコンセプトにこだわり、SNS映えを意識している店舗も多いでしょう。そのため、メニューに彩りを添えられる、季節に合わせた鮮やかな野菜や果物を使用した期間限定メニューを用意することが集客に役立つといえます。色とりどりのフルーツは旬の季節があることや見栄えが美しいという点で話題性があり、SNSでの拡散などを通じて女性客を中心に人気を集めることができるでしょう。
居酒屋で使える集客アイデア
街中の居酒屋では仕事帰りの常連客が多く訪れるといえるでしょう。常連も多い居酒屋におすすめの集客アイデアは裏メニューを用意しておきましょう。知る人ぞ知る裏メニューを用意しておくことで、常連さんは特別感を感じることができ、注文単価のアップやさらなる店舗のリピートに繋がります。
また、裏メニューを導入することで話題性にもつながるでしょう。
ラーメン屋での集客アイデア
ラーメン屋は飲み物はセルフサービスでカウンターや台の上に氷の入った水やお茶を置いておく、という店舗が多いでしょう。冷たい水しか置いていないという店舗では、寒い日や冷たいものが苦手という顧客の印象が悪くなってしまう恐れがあります。
そのため、天候や顧客の好みに対応できるよう、飲み物は熱いものと冷たいものの両方を準備しておき、どちらがいいかを聞くことでよい印象を与えることができます。
1日の店舗売り上げを上げる方法
集客はあるが顧客あたりの単価が低いという店舗や日によって集客にばらつきがあるという店舗の売り上げを向上させる方法を紹介します。
集客アイデア①夜の集客を上げる
平日と休日で夜に訪れる顧客の客層は大きく変わります。そのため曜日によって集客にばらつきが出るでしょう。そのような場合には顧客単価に合わせて別のコースメニューを用意したり、定休日を集客の少ない曜日に変更したりすることで売り上げの改善が見込めます。
集客アイデア②ランチタイムの集客を上げる
ランチとディナー両方の営業を行っている店舗や、新型コロナウイルスの影響で今までは夜のみの営業だったがランチ営業も始めたという店舗も多く見受けられます。昼と夜で全く違うメニューを提供するよりもディナーでも使う食材を用いたメニューを提供することで食材のロスを少なくすることができます。
売上が上がらない理由を分析し、店舗の売上を上げる
飲食店の売上アップ対策では、まずは多くのユーザーに認知してもらって顧客を増やし、リピート利用も含めて来店率を向上させ、メニュー見直しや声掛けにより客単価アップを狙うことが大切です。漠然と売上アップを目標にするのではなく、客単価、認知度、来店率のうちどれが不足しているか、細分化して考えなくてはいけません。
さらに細分化した課題について、開店からの経過年数や立地面など自店舗の状況を分析するとともに、顧客を観察したり意見を募ったりしてニーズを明確にして、自店舗の現状にあった対策を選択する必要があります。
それぞれのポイントに的確にアプローチできる対策の選択と、継続的な取り組みが、売上アップへとつながるでしょう。
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※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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