毎年7〜8月は、お中元を送る季節です。さまざまな企業や店舗が、お中元にまつわるさまざまなサービスを出しています。
なかには新型コロナウイルスの対策の一環としてオンラインを活用したものや、食べ物以外を取り扱うユニークなものがあります。
この記事では、お中元のプロモーションに関する事例を紹介します。
1. 仮想空間でお中元を選べる「バーチャルギフトセンター」【大丸松坂屋】
百貨店の大丸松坂屋は例年「夏の贈り物」として、お中元ギフトの予約販売を行っています。「家食」「巣ごもり」をキーワードにした日本各地の食材や、デパ地下などで人気が高いスイーツが対象商品となっています。
2021年の「夏の贈り物」の大きな特徴は、新型コロナウイルスの流行を背景にインターネットからの注文需要が大幅に増加している状況を踏まえ、仮想空間から商品を選ぶことができる「バーチャルギフトセンター」がオンライン上に開設されていることです。
バーチャルギフトセンターでは仮想空間に陳列されている商品をクリックすることで、バイヤーによる動画でのおすすめや商品説明が見られます。商品説明後は、そのままネットでの注文に進むこともできます。
<参照>
株式会社 大丸松坂屋百貨店:
今年のお中元はおうちから仮想空間で|大丸・松坂屋<夏の贈り物>バーチャルギフトセンターが初登場!
2. ネットでギフトセンターの混雑状況を把握できる【三越】
同じく百貨店の三越でも、オンラインでのお中元キャンペーンを行っています。
三越ではオンラインストアが充実しており、高級スイーツやフルーツなどを中心としたオンラインストアの限定商品や、一定以上の金額を購入した場合のポイント付与や景品プレゼントキャンペーンなどが用意されています。
また、三越の公式ウェブサイトからは日本橋三越本店および銀座三越に設置されたギフトセンターの待ち組数や待ち時間などの混雑状況がリアルタイムで確認できます。
実際に商品を手に取って選びたい、かつ人が多い時間を避けたいというニーズに対応したものとなっています。
<参照>日本橋三越本店:銀座三越 ギフトセンターご案内状況
3. 老舗の味を大切な人へ【京の鳥どころ八起庵】
小売店だけでなく、飲食店でもお中元向けの商品を開発しているところがあります。
京都丸太町にある老舗の鶏料理専門店「今日の鳥どころ 八起庵」では、水炊きや親子丼などの店の人気商品を、お中元として注文できるようになっています。
もともと八起庵ではお店のメニューの評判がよく、お中元として贈りたいという声があったことや、レジ横商品であるドレッシングなどを購入する人が多かったことから、店舗でのお中元や、オンラインショップでの取り扱いを始めました。
このように飲食店がお中元を出すことは、店を利用したお客様が「自分が食べてみて美味しかったものを、人に贈るためにさらに注文する」という購入の動線を作ることができるため、更なる売り上げアップに貢献する可能性があります。
八起庵では「お店で出している商品を、大切な人にそのまま贈れる」ことをコンセプトにお中元を提供しているということです。
<参照>
株式会社サンパーク:【京の鳥どころ八起庵】2021年お中元ギフトが始まりました。元気でいますか?なかなか会えない大事な人へ。冷凍でないフレッシュな贈り物はおうち時間の長い今年ならでは。
4. 宿泊施設のギフト券をお中元に
食べ物以外をお中元として贈れるサービスも存在します。
たとえば、セブンイレブンのネットショッピングサービスであるセブンネットでは、宿泊施設のギフト券がお中元として売り出されています。
和歌山県の南紀白浜温泉「浜千鳥の湯 海舟」が2名で67,800円、神奈川県の箱根強羅温泉「季の湯 雪月花」が2名で55,800円など、高価格帯で人気の高い温泉宿泊施設が利用できるラインナップが揃っています。
新型コロナウイルスの影響により宿泊業などで売り上げが減少する中、「今会えない人に何かを贈りたい」というコロナ禍ならではの需要をつかむことができるでしょう。
まとめ
お中元は小売業界において売り上げを伸ばすためのイベントとして重要なものです。直近では新型コロナウィルスによって対面でのコミュニケーション機会が減っており、贈り物による交流などは重要度が上がっているとも言えます。現在はプレゼントの幅が多様化しており、オンラインなどさまざまなチャネルを駆使することで、利益の増加や商品の知名度アップなどにつなげることができます。
ここに挙げた事例などを参考に、それぞれの商品やサービスにあったお中元のプロモーション戦略を打ち出すことが重要でしょう。
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