居酒屋の集客成功事例3選|気をつけたい6つのポイントを紹介

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

居酒屋は競合が多く、競争が激しい業界です。居酒屋事業者が集客を成功させるためには、多くの人に店舗の魅力を知ってもらい、競合他社との差別化をはかるかが重要です。

本記事では、居酒屋における集客の成功事例と気をつけるべき5つのポイントについて紹介します。

居酒屋の集客成功事例3選

若者の飲酒離れなどが言われ集客がますます難しくなる中、競合他社とどう差別化を図り集客をするかが重要となってきます。

以下では、実際に集客を成功させている居酒屋の3つの事例から、それぞれの戦略を解説します。

成功事例1. 「近江鶏料理 きばり屋」:コンセプト重視のぶれない店舗経営

滋賀県草津駅近くにある「近江鶏料理 きばり屋」は、2005年にオープンして以来、30~40代の顧客を中心に人気を集めています。2020年夏には1号店の近くに4店舗目を出店する予定です。

同店では、備長炭を使った串焼きをメインにしており、鳥の串焼きには地元滋賀産の近江鶏を使用しています。

地鶏と備長炭という2つのこだわりポイントがワンランク上の居酒屋を想像させ、また店内もそのコンセプトに合うシンプルで落ち着きのある内装となっています。

店舗のコンセプトを定め、核に基づいた店舗のブランドを構築することで、多くの人に愛される居酒屋となった例といえます。

成功事例2. 「SAKE BAR サカナノトモ」:立ち飲みスタイルで差別化

競合他社との差別化を意識し、集客に成功したのが千葉県柏市にある「SAKE BAR サカナノトモ」です。

2018年7月にJR柏西口駅から徒歩2分のところにオープンしました。店内にはオープンキッチンのカウンターがあり、そこで立ち飲みをすることができます。

店内奥には最大30人が利用できるテーブル席もあります。

柏駅周辺には当時立ち飲みのできる場所が少なく、他店との差別化のために立ち飲みスペースを設けたことで、集客に成功しています。

近隣の競合の店舗の動向や傾向を調査しておくことで、差別化されたサービスやスタイルで顧客を呼び込んだ例です。

成功事例3. 「我ー喰う(がーくう)」:SNS映え「貝のバケツ盛り」イベント

イベントを行うことで顧客の話題を呼び、集客につなげた例もあります。

東京・千歳烏山「我ー喰う(がーくう)」では、人気メニュー「貝のバケツ盛り」が話題を呼んでいます。

このメニューは、白蛤を時間無制限でブリキのバケツに盛ることができ、どれだけ食べても料金は一律980円です。盛り付けた白蛤は酒蒸しなどに調理してもらえ、〆のラーメンや雑炊にもアレンジが可能です。

ユーザーが直接参加できるイベントで、一緒に来た仲間と盛り上がることができるだけでなく、食材自体も「インスタ映え」するため利用客によるSNSでの拡散にもつながります。

料理の美味しさを提供するだけでなく、体験や楽しさを提供する仕組みを備えることで、集客効果を発揮した例です。

集客力を高めるために気をつけたい6つのポイント

上記の集客成功事例をふまえ、居酒屋が集客力を高めるために、注意すべき5つのポイントを紹介します。

1. コンセプトやブランドイメージを設定する

居酒屋で集客力をアップするために重要なことは、コンセプトとブランドイメージを固定し、それに向かって構想を固めていくことです。集客のために闇雲にいろんなことに手を広げるのではなく、どのような方向性で店舗展開したいかを決めることで、店舗の施策に一貫性が生まれます。

さらには顧客にもダイレクトに伝わるような簡潔なものにしておくことも重要です。顧客はその店舗の姿勢を見て、「こだわり」や「個性」を見出します。

コンセプトを定めるためには「何を」「誰に」提供するかに加え、「顧客にどのような印象を与えたいのか」を考えることも必要です。この3つのポイントを押さえることで、一貫性を持った「こだわり」のある居酒屋と思ってもらうことができます。

コンセプトの決め方としては、まず同じ商業圏の居酒屋を調査し、人気店とそうでない店に分けます。そして人気店はなぜ人気があるのか、客層やメニュー、利用目的などを調査します。その後、その傾向に適したコンセプトを決めていきます。

コンセプトの具体例としては、「無農薬野菜を用いた安全で美味しい居酒屋」などが挙げられます。自然派食材への関心が高まっている現代において、「無農薬」「安全」というキーワードは特定のターゲットに響く可能性があります。

このような魅力的なコンセプトを定めて維持することで、顧客の好奇心を引き、価値のあるブランドの確立につながります。

2. 顧客や競合を調査する

売上を確実に伸ばしていくためには、自社の個性を伸ばすだけでなく、周辺の他社の動向を把握しておくことも重要です。

どんなに良いアイデアであっても、近隣に似通ったコンセプトの店舗が乱立している場合や反対に地域性にそぐわないコンセプトを選択してしまった場合、集客力向上にはつながらないでしょう。

「居酒屋」の中でも、学生をターゲットにしたものなのか、サラリーマンに向けたものなのかによっても、何を重視すべきかが大きく変わります。

低価格や飲み放題メニューで集客を目指すのか、仕事帰りに一杯飲みに立ち寄れるようなスタイルに特化するのか、周辺地域の傾向をしっかり分析することは、集客への重要なポイントです。

ペルソナとは

マーケティング用語のペルソナとは、商品やサービスを購入する明確なユーザー像のことを指します。効果的なマーケティングを行うためにはユーザーの人物像を絞り込んだ「ペルソナ」の策定が、マーケティング戦略上欠かせない要素となっています。そこで本記事では、ペルソナとは何か、そしてペルソナを策定する際にどのような点に注意すべきかについて、具体的に紹介していきます。マーケティングに必須なペルソナとはペルソナとは、商品やサービスを購入する明確なユーザー像のことを指します。ペルソナは、年齢、性別、居住地、職...


3. 積極的に情報発信する

コンセプトを固め、立地のニーズに合ったサービス展開していても、近隣の顧客に知られることがなければ集客には結びつきません。

特に新規顧客の獲得を目指している居酒屋では、店舗情報を積極的に発信することが求められます。特にSNSにおける情報発信が、宣伝広告の重要なポイントの一つです。

また一度だけの来店ではなくリピーターを獲得するために、戦略的な集客活動を継続して行うことが必要です。

来店のきっかけをつくるためには、クーポンや割引情報の発信が一つの手段です。

しかし飲食店専門サイトにおけるこれらの戦略では、割引目的のいわゆる「一見さん」顧客にしか届かない可能性があります。リピーターの獲得するには、来店した人にLINEの店舗アカウントを追加してもらい、そこからクーポンを配信するなど、ターゲット層に適した方法を選択することが大切です。

4. ポイントカードを作成・活用する

一度来店した顧客にリピートしてもらうための方法として、ポイントカードの作成・活用という方法もあります。

ネットリサーチのDIMSDRIVEが2017年に行った「ポイントカードに関連する意識調査」の結果によると、ポイントを意識して買い物をしていると答えた人の数は半数を超えています。特に、女性にその傾向が強いことがわかっています。

ポイントカードを活用してもらうためにはさらに工夫が必要ですが、カードを持ち帰ることで店の名前を覚えてもらい、再び店のことを思い出すきっかけを作るという意味でも、ポイントカードを作成することは有効といえます。

ポイントカードは集客力アップに繋がる?かかるコストや活用方法について解説

ポイントカードの導入は店舗における集客対策として有効です。Tポイントや楽天ポイントなど、多くの店舗が加盟しているポイントカードを導入すれば相互送客による新規顧客獲得につながります。独自のポイントカードを導入すれば付与率や還元方法を調節してお得感を出すことでリピーター獲得に大きく寄与するでしょう。この記事では、ポイントカードの概要、導入のメリット、導入にかかるコストについて解説します。目次ポイントカードとは自店向けポイントカード共通ポイントカードポイントカード導入のメリット来店促進顧客情報の...

5. 口コミを利用する

口コミは店舗集客の効果を左右します。消費者は口コミを企業がコントロールする商品イメージとは異なる、リアルな意見ととらえています。口コミを参考に、来店や購入を決断する人も最近では増えています。

店舗情報を調べた際に、良い評価の口コミが多く投稿されていれば来店率はアップします。

口コミはポジティブな内容であれば大きな集客効果を期待できる一方で、ネガティブな口コミが増えれば客足が遠のくリスクもあります。

店舗側としては、これまで以上に顧客の満足度向上に焦点を当てたサービスを意識することが求められます。

居酒屋の口コミを伸ばすには?口コミの利用実態・集客方法・事例

近年では日本を訪れる外国人にも日本文化のひとつとして親しまれるようになってきている居酒屋ですが、人気の一方で低価格競争の激化などで経営が圧迫されています。売上アップの施策のとして「口コミ」集客が注目されています。食べログやぐるなび、ホットペッパーグルメなどの口コミを投稿できるグルメサイトで高評価がつきランキングで上位にランクインすると、初めて店舗を利用する顧客の目に止まりやすく、良い口コミから信頼を得られます。この記事では、口コミがみられるグルメサイトの利用実態、口コミを活用した集客方法、...

6.ローカルSEO対策をする

ローカルSEOとは、特定の地域・位置情報を考慮したGoogle検索の検索順位を上げるマーケティング手法です。「地域名+キーワード」で行う検索をローカル検索といいます。

Googleが行った調査によると、ローカル検索を行ってマップ上に表示された店舗へ24時間以内に足を運ぶスマートフォンユーザーは約50%だそうです。

パソコンやタブレットユーザーの場合は34%です。来客率の高さを利用し、来店数の向上につなげるためにはローカルSEO対策が重要です。

ローカルSEO(MEO)とは

※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!

【ローカルSEO基礎】始める前に知っておきたいコツとポイントまとめ

集客のために広告を出したりキャンペーンを開催したりと、集客力の向上にはさまざまな方法が考えられます。中でも実


集客成功事例からポイントを学び実践へ

来店のきっかけづくりや、再訪問をうながすためには成功している店舗の事例を分析し、どのような要素を携えているかを学ぶことや自社にはどのような方法が適切かを検討することが大切です。

コンセプトを明確に定め、基本方針に沿ってサービス展開することや立地条件や競合他社の現状を調査、分析し、ニーズに合った形態で店舗を構想していくと良いでしょう。

また新規顧客獲得のために積極的な情報発信を継続的に行うことや、リピーター確保ためのポイントカードなどの施策を講じること、良い口コミを集めることなども求められます。

どうすれば効果的に集客が進められるか、複数の成功例を参考にしながら自社の理念や条件にあった展開を進めていくことが重要です。

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

関連するオススメ記事

    この記事の筆者

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部ではMEO対策、ローカルSEO対策、販売促進店舗の口コミデータをもとにしたコンテンツなどを配信しています。