グルメアプリとは、飲食店を検索し店舗の基本情報やメニュー、口コミといった情報を確認したり予約したりできるサービスです。ここ数年でグルメアプリからの予約が増加しており、それに伴い飲食店のグルメアプリ活用の重要性が高まってきています。
日本では現在さまざまなグルメアプリが展開されており、集客においては掲載店舗数やユーザー層などそれぞれの特徴に合わせて、自身の店舗に合ったアプリを選ぶことが重要です。
本記事では食べログ、Retty、ホットペッパーグルメ、ぐるなび、ヒトサラ、トリップアドバイザー、大衆点評の7つのサービスについて紹介します。
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大手グルメアプリ4選|掲載店舗数・特徴・掲載プランを比較
多くの人がアプリを通じて飲食店をの検索や予約を行っていますが、利用するアプリは人や利用シーンによってもさまざまです。そのため、自身の運営する店舗でアプリを利用する際には、よりサービスを有効的に利用するためにそれぞれの特徴や違いを比較し理解することが重要です。
グルメアプリの中でも利用者や掲載店舗が多いサービス4つについて、その特徴を紹介します。
1. 食べログ/掲載店舗数No1
食べログは掲載店舗数が約81万店とグルメアプリの中でも最大の規模を誇るサービスで、サービスの利用でTポイントが貯まることもあり、毎月延べ1億人以上が利用しています。また掲載している口コミの数も約4,024万件https://tabelog.com/と数あるグルメアプリの中で最多となっています。
しかしながら口コミを匿名で投稿できるため、信憑性が高いとは言い切れず、割引のクーポンにおいてはほかのアプリに引けを取っていることは知っておく必要があります。
料金プランは無料会員のほかに、月額1万円の「ライトプランS」、月額2万5,000円の「ベーシックプランS」、月額5万円の「プレミアム5プランS」、月額10万円の「プレミアム10プランS」の5つです。食べログに登録し集客の効果を得る際には、ベーシックプランS以上のプランの利用が必要とされています。また、それぞれのプランには追加で従量料金がかかります。
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2. Retty/口コミ情報信頼度No1
Rettyは口コミが実名で投稿され信頼度が高いことが特徴です。しかしながらRettyにはほかのポイントサービスとの連動はありません。
料金プランは大きく、「無料お店会員」のほかに問い合わせをすれば有料会員のプランに加入することもできます。無料会員でも写真やメニューの掲載はできますが、有料会員になることで予約機能が搭載されたり、人気ページ広告枠を使った認知度の向上が見込めます。
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3. ホットペッパーグルメ/クーポンを使った集客
ホットペッパーグルメの最大の特徴はクーポンの豊富さにあります。また掲載店舗数のうちネット予約ができる店舗が約5万店あり、ほかのグルメアプリと比べても多いことも魅力です。さらにホットペッパーグルメを利用することでPontaポイントが貯まります。
しかしながら口コミの掲載には審査があるため、店舗の実情をユーザーが把握しにくいといったデメリットもあります。また、掲載料がほかのサービスと比較して割高であることには注意が必要です。
ホットペッパーグルメのプランは、無料掲載からランク別の有料プランまであります。有料プランに登録することでクーポンが発行できるほか、特集に掲載されたり、検索結果画面での表示順位が上がったります。各プランの金額に応じて、クーポンの数や特集に掲載される回数、掲載順位に差があります。
4. ぐるなび/老舗の安定感
ぐるなびは掲載店舗数が約50万店とほかのサービスと比較して少ないものの、25年以上グルメサイトを運営しており、運営歴が非常に長いのが特徴です。
長年にわたって運営しているため、ほかのサービスと比較して40代から50代のユーザーが多いという特徴があります。「イマモノ!」という今すぐ入店できる店舗を探せるサービスに人気があります。また楽天ポイントやミシュランガイドデジタルなどあらゆるサービスと連携しています。
プランは無料の「エントリー会員プラン」、月額1万円からの「ビギナー会員プラン」、月額5万円からの「販促正会員プラン」の3つです。無料のエントリー会員は基本情報の掲載のみですが、ビギナー会員からは詳細な店舗情報を掲載できたり、アクセスデータの分析ができたりします。また販促正会員になることで特集ページへの掲載やぐるなびが主催するイベントへの参加ができるようになります。
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特徴あるグルメアプリ3選
ここまで紹介した上記4つのグルメアプリ以外にも、さまざまなサービスが提供されています。4つのサービスには掲載店舗数など劣る部分があるものの、それぞれに特徴的な機能を備えており、多くのユーザーを獲得していることが特徴です。
本記事ではその中から「ヒトサラ」、「トリップアドバイザー」、「大衆点評」の3つのサービスについて紹介します。
1. ヒトサラ/シェフのこだわりに触れる
ヒトサラは、グルメアプリの中でも「ヒト(料理人)」を「サラ(料理)」に着目しサービスを展開しているアプリです。そのサービスから月間のPV数が1億を超えており、多くのグルメアプリの中でもユーザーからの信頼や地位を築いているといえます。
ヒトサラでは、掲載店舗の料理人にインタビューをした記事を掲載しており、ユーザーから人気を集めています。さらに料理人がおすすめする飲食店を見つけられることから、クオリティーの高い飲食店を探したいという人からの人気が高いことが特徴です。
検索においても、料理のジャンルなどから飲食店を探せるだけでなく、利用シーンやこだわりのポイントから飲食店を探せることも人気を集めているポイントといえます。
2. トリップアドバイザー/世界中のユーザーに情報発信
トリップアドバイザーは、グルメ情報以外にも観光地やホテルなど旅行関連の情報を多く網羅している旅行サイトです。世界中にユーザーがいるため、訪日外国人観光客の需要を見込んでいる店舗や、訪日外国人をターゲットにしたいと考えている店舗におすすめのサービスといえます。
日本では2016年に食べログと連携しており、食べログに情報を掲載することで、自動的にトリップアドバザーにも店舗の情報が掲載されるようになりました。
3. 大衆点評/訪日中国人の需要獲得
3つ目に紹介するのは大衆点評です。大衆点評は中国で最も使われているグルメアプリで、口コミ投稿の利用が盛んなことが特徴です。ユーザーは約6億人と非常に大きな規模となっており、訪日中国人観光客の多くが大衆点評の口コミを活用して日本での飲食店選びをしているといわれています。
このことから大衆点評は中国からの観光客を取り込むのに効果的なサービスだといえます。しかしながら日本語に対応していないため、登録や情報の入力なども中国語で行う必要があります。
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飲食店集客にかかせないグルメアプリ、ユーザー層に合わせて選択
グルメアプリで飲食店を検索する人はスマートフォンの普及とともに増加しており、飲食店の集客においてグルメアプリは非常に重要なものとなっています。
しかしながら飲食店が集客や認知度の向上を図る際には、ただ単にサービスに登録するだけではなく、ターゲットや料理のジャンルなどによって登録するアプリやプランについてしっかりと検討しなければなりません。
それぞれのアプリの特徴を理解したうえで、その特徴を活用し、自社の課題を解決できるマーケティング施策を立てていくことが重要といえます。
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<参照>
ホットペッパーグルメ:【おすすめレポート】審査と掲載について
ホットペッパーグルメ:掲載
ぐるなび:ビジネスモデル