12月17日、Googleは11月のローカル検索のアップデートを実施していたことをTwitter上で発表しました。

※Twitter:Google Search Centralの投稿
ローカル検索とは、特定の店舗や場所など、「ローカル(場所の・地域の)情報」を検索すること。Googleは店舗の名前や「場所+業種」といったキーワード、さらにユーザーの現在地などから、検索ニーズに合わせた最適な検索結果を表示しています。
今回、Googleはそのローカル検索のアルゴリズムをアップデートし、より最適な検索結果が表示されるよう改善しました。
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ローカル検索アップデートの発表は珍しい
そもそも、ローカル検索のアップデートがGoogleによって宣言されるということはこれまでほとんどありませんでした。
常に発表されるものとして年に3回程度行われる「コアアルゴリズムアップデート(Google検索のアルゴリズムを大きく変えるアップデート)」が知られていますが、Googleは多くのアップデートを行っており、その全てが発表されるわけではありません。これまでローカル検索のアップデートは、日々の微細なアップデートの一つとして扱われてきたといえます。
今回のローカル検索アップデートは、エキスパートのJoy Hawkins氏によれば「5年間で最大」だったということですが、他にも発表された理由として、Google検索全体におけるローカル検索の立ち位置がより重要になってきたこと、またローカル検索の動向を気にするユーザーが増えてきたことをGoogleが察知したことも背景にあったのかもしれません。
Googleはミスにより発表が遅れたと釈明
一方、11月末から行われ12月8日に完了していたアップデートの発表が12月17日となったことについて、違和感の声も上がっていました。
これについてGoogleのDanny Sullivan氏は「全てのアップデートを発表するわけではなく、注目すべきものを発表している。ただ、今回の場合(報告が遅くなったこと)はミスだった」という趣旨のツイートをしています。

※Twitter:Danny Sullivan氏の投稿
どんなアップデートが行われたのか?
今回のローカル検索のアップデートについて、Googleは詳細を明らかにしていません(他のコアアップデートなどでも、詳細が発表されることはほとんどありません)。
エキスパートのJoy Hawkins氏はSterlingSkyに投稿した12月16日の記事で、今回のアップデートを「The Vicinity Update(近接性のアップデート)」と位置付け、近接性(ユーザーの現在地や場所のキーワードに近いかどうか)をより重視するようになったとしています。また、屋号(ビジネス名)にキーワードが含まれている場合の影響(例えば「弁護士」と検索した際、屋号に「弁護士」と含まれているビジネスの方が上位に表示されやすい傾向にある)を下げた可能性もあるとしています。
マップのレイアウトも変更されています。長方形だったのが正方形となりズームインされ、以前は見えなかったさまざまなビジネスが表示されるようになったといいます。
さらに、ガイドラインにより禁止されている「ビジネス名にキーワードを盛り込む(Keyword Stuffing)」施設の表示回数が大幅に減少し、スパムと闘う企業に好影響を及ぼしているとしています。
Joy Hawkins氏の考察はGoogleの公式見解というわけではありませんが、まとめると
- より現在地に近い場所を表示する
- 屋号にキーワードが含まれているかどうかの影響を下げ、より検索意図に合ったビジネスを表示させる
- 現在地周辺のビジネスをより多く表示するため、マップのレイアウトや表示範囲を変更する
- ビジネス名にキーワードを盛り込んでいるガイドライン違反のビジネスが表示されづらくする
というアップデートになっており、確かにこれが実行されたのであれば、ローカル検索の有用性が高められているのではないかといえます。
※Google検索におけるマップ表示のレイアウト変更については12月前半ごろから確認されており、地図がビジネスの上に表示されるレイアウトだったのが、右側に表示されるように変更されています。

※Twitter:いしばし@口コミラボの投稿
Joy Hawkins氏は特に言及していませんが、3つのビジネスをスクロールせずに見られるようになったほか、3番目に表示されているビジネスと地図を同時に見るのも容易となり、より見やすさが向上したようにも思えます。

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※参考
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海外SEO情報ブログ:【November 2021 Local Search Update】ローカル検索のアップデートをGoogleが実行していた