GoogleマップやGoogle ビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)など、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第51回目として、2022年1月28日から2月3日の関連トピックをお伝えします。
進む食べログ離れ、高まるGoogle口コミの重要性
PRESIDENT Onlineにて、ITジャーナリストであり成蹊大学客員教授の高橋暁子氏は、若者の間で「食べログ」離れが顕著になりつつあり、一方でGoogleマップやインスタグラムに寄せられる口コミへの信頼度が高まっていると述べています。
2020年1月に実施された調査によると、「グルメサイトの点数やランキング」を「あまり信用していない/信用していない」と答えた人は4分の1に及んだことがわかりました。
飲食店の検索手段は依然として食べログといったグルメサイトが1位をキープしています。しかし、度重なるステマ問題や炎上疑惑、広告料に比例したランキングの仕組みなどに対し、登録した飲食店やユーザーが不信感をつのらせたと考えられます。
特に若者は、グルメサイトよりも先にGoogleマップやSNSの口コミをチェックすることもあり、今後Googleの口コミの重要性が高まりを見せる可能性があります。
<参照>
PRESIDENT Online:若者の「食べログ離れ」が止まらない…信用をどんどん失いつつある"口コミビジネス"の正念場
iPhoneマップ版ストリートビュー「Look Around」、対応地域拡大へ
Look Around機能とは、iPhoneに標準搭載されている「マップ」アプリで、指定地点を歩いているかのような画像を確認できるものです。Googleマップでいう「ストリートビュー」のような機能です。
対象地域の拡大に向けて、2022年2月より画像収集のための車両作業を実施する予定としており、群馬県、千葉県、東京都、京都府、大阪府、福岡県など10都道県が含まれます。
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iPhoneマップ版ストリートビュー「Look Around」対応地域拡大へ、群馬・千葉・東京など10都府県で
<参照>
Apple:Appleマップの画像収集作業について
アルファベット社、ブロックチェーン技術活用を検討
Googleの親会社にあたるアルファベット社CEOは、同社プロダクトやサービスにブロックチェーン技術の展開を検討しているとインタビューでコメントしました。
AR(拡張技術)やブロックチェーン技術をGoogleマップやYouTubeに活用し、顧客満足度を向上させる方法を模索しているとのことです。
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GoogleマップとYouTubeにブロックチェーン導入か
<参照>
COINTELEGRAPH:アルファベット、主力サービスにブロックチェーン技術を模索
旅行系アプリダウンロード数1位は「Googleマップ」世界的な支持集める
アプリの統計情報を提供するApptopiaによると、2021年に最もダウンロードされた旅行系アプリはGoogleマップであると発表しました。同社は世界を対象に分析しており、1億600万もダウンロードされていることから、Googleマップは世界で広く注目されていることがわかります。
Googleマップに次いで2位はUberで、9,400万ダウンロードされています。
関連情報
世界の旅行アプリDL数1位は「Googleマップ」約1億600万DLを記録
ミュージカル「エリザベート」30周年を記念し、オーストリア政府がGoogleマップリストを公開
オーストリア政府観光局によると、ミュージカル「エリザベート」が今年30周年を迎えるためGoogleマップリストに「エリザベートをたずねて」を公開したことを発表しました。
同リストには、エリザベートゆかりの地が示されており、地図上にピン付けされていることから、ファンが街歩きや旅行の計画が立てやすくなっています。
リストにはオーストリアだけでなく、ドイツ、ハンガリー、スイスの隣国も含まれており、周遊観光の促進につながる取り組みです。
<参照>
オーストリア政府観光局:ミュージカル『エリザベート』世界初演30周年を記念し、特別記事とGoogleマップリストを公開
今週のGoogleビジネスプロフィールヘルプコミュニティ、注目のQ&A 4選
ここでは、1月28日から2月3日の間にGoogle ビジネスプロフィールのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. Googleからの公式電話を拒否した場合デメリットはあるか
質問
- Googleによる営業時間を確認する電話がかかってきますが、対応拒否を検討しています。その場合、ランキングが下がるなどデメリットがあるか教えてください。
回答
- 公式発表はありませんが、電話に出れなかったからといって、検索順位に影響を及ぼす可能性は低いと考えられます。
補足
着信を受け取りたくない場合は、着信の際に電話連絡を停止するよう伝えるか、ビジネスプロフィールメニュー内の「情報」から「Googleアシスタント経由の通話」「Googleアシスタント経由の通話を受ける」をオフにすることで、電話がかかってこなくなります。
<参照>
Google ビジネスプロフィール ヘルプ コミュニティ:Googleからの営業時間確認の電話を拒否した場合のデメリットについて
2. 週に一度しか出店しない屋台のオーナー確認方法について
質問
- オーナー確認について、週に一度の営業のため郵送確認ができません。どうすれいいか教えてください。
回答
- 屋台出店の場合は「非店舗型」でオーナー登録することで、お店の住所を登録する必要がなくなり、オーナー確認のハガキは自宅に送付されます。
- 詳しくは「Google で非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を登録する方法」を参考にしてください。
<参照>
Google ビジネスプロフィール ヘルプ コミュニティ:週に一度、屋台として出店しているため、郵送でのオーナー確認ができない。
3. 前のビジネス管理者が作ったビジネスプロフィール情報を編集したい
質問
- 以前のビジネス管理者が作成したビジネスプロフィールの住所を変更したいと考えています。本人とは連絡が取れないため、どうすればいいか教えてください。
回答
- 以前のビジネスプロフィールの内容(商圏、名称、業種など)が大きく変更となる場合は、「情報の修正を提案」から「閉業」を提案し、別で新しいビジネスプロフィールを作成することをおすすめします。
- 同じ内容のままであれば、ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」を参考に、オーナー確認のリクエストを送信します。
補足
Googleマップから「情報の修正を提案」することも可能ですが、提案が受け入れられないおそれもあります。
<参照>
Google ビジネスプロフィール ヘルプ コミュニティ:管理者が不明。だけど編集したい場合どうする?
4. 個人名を名指しした低評価口コミは削除対象になるか
質問回答
- Googleから削除不可との返信がある場合、口コミ投稿者が誰かわかっているなら本人に相談し、削除をお願いする方法しかありません。
補足
もし飲食店や宿泊関係で名札をつけている場合、「公共性がある」と捉えられ削除対象にはならないケースが海外で見られました。従って、今後このような事態を防ぐために名札をニックネームに変えるなど対策を取る店舗もあります。また、口コミ返信で適切に対応することで、ほかのユーザーへ悪影響を及ぼさないよう対策が取れる可能性もあります。
<参照>
Google ビジネスプロフィール ヘルプ コミュニティ:Googleマイビジネスの口コミにおいて、個人名(名字)を名指しする行為は削除対象にならないのでしょうか?
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
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→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】