本記事では、iPhoneに標準搭載されている「マップ」と、Google マップの機能を比較します。
iPhoneの「マップ」向けローカルSEO対策など、さらに詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
iPhoneのマップ最新機能:交通情報の報告機能が追加、評価の投稿も可能に
iPhoneの「マップ」はアップデートを重ねており、さまざまな新機能が追加されています。
2021年4月に公開されたiOS 14.5では、交通情報の報告、評価の投稿などの機能が追加されました。
- 交通情報の報告機能:事故情報、危険情報、スピード違反取り締まり情報、道路工事情報などが報告できます。
- 評価の投稿機能:「全体」「料理・ドリンク」「カスタマーサービス」「雰囲気」などの項目に高評価、低評価のいずれかを選び、投稿できます。評価に写真を添付することも可能です。
現時点では投稿した本人しか評価・写真を閲覧できないようになっていますが、今後はGoogle マップのように一般公開されるものと考えられます。
また、iOS 14.5のベータ版では、ある場所の混雑具合をほかのユーザーに知らせるためにiPhoneが位置情報を匿名化、暗号化された状態でAppleに送信する機能が追加されています。
この変更は、Google マップの「混雑する時間帯」に対応する機能をiPhoneの「マップ」に搭載する前触れとも噂されており、今後もiPhoneの「マップ」には定期的に新たな機能が追加される見込みです。
※なお、Google マップの最新機能について知りたい方は、ローカルSEOニュースまとめシリーズをご覧ください。
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iPhoneの「マップ」とGoogleマップ、4つの違い
iPhoneの「マップ」とGoogle マップには、類似した機能が数多く存在します。
ここでは、その中からLook Aroundとストリートビュー、FlyoverとGoogle Earth、評価と口コミ、Apple Maps ConnectとGoogle マイビジネスについて紹介します。
1. Look Aroundとストリートビュー
iPhoneの「マップ」の「Look Around」と、Google マップの「ストリートビュー」は、どちらも道路沿いの風景を見渡せる機能です。
まるでその場所にいるかのような臨場感が味わえるほか、行き先の店舗や施設の外観を事前に知りたいときにも有効活用できます。
Look Aroundは2019年に公開されましたが、ストリートビューは12年早い2007年に公開されています。
Look Aroundは2021年5月時点では東京、名古屋、大阪、広島、福岡、高松のみの対応となっています。一方、ストリートビューは国内ほぼ全ての公道に対応しています。
操作性の面では、Look Aroundは地図との同時表示と全画面表示のどちらにも対応していますが、ストリートビューは全画面表示のみとなっています。
また、Look Aroundでは移動したい地点をタップして移動しますが、ストリートビューでは移動したい地点をダブルタップするか画面に表示される線をなぞって移動します。
ほかにも、Look Aroundには画面上に方位磁針が表示され、タップすると北を向く機能が搭載されており、ストリートビューには方位磁針アイコンをタップするとスマートフォンの角速度センサーを用いてスマートフォンを向けた方向を見渡せる機能が搭載されています。
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2. FlyoverとGoogle Earth
iPhoneの「マップ」の「Flyover」と、Google マップの「Google Earth」は、どちらも3D化された地図を上空から眺められる機能です。
Flyoverは2012年の新「マップ」アプリと同時に公開されましたが、Google Earthは11年早い2001年に公開されています。
Flyoverは2021年5月時点では東京、名古屋、大阪などをはじめとする38都市のみに対応しています。一方、Google Earthは日本全国に対応しています。
Flyoverには都市の観光名所を上空から見て回る「Flyoverツアー」という機能が搭載されており、Google Earthには自然や文化、教育などのテーマごとに世界中の名所を上空から見て回る「Voyager」という機能が搭載されています。
なお、FlyoverはiPhoneの「マップ」から利用できますが、Google Earthを利用するには別途アプリのダウンロードが必要です。
3. 評価とクチコミ
iPhoneの「マップ」の「評価」と、Google マップの「クチコミ」は、どちらも店舗や施設への口コミを閲覧、書き込みできる機能です。
iPhoneの「マップ」における「評価」では、FoursquareやYelp、じゃらんnet、食べログなどから口コミを取得して地図上に表示しています(※)。
一方、Google マップにおける「クチコミ」では、Google マップのユーザーが投稿した口コミを掲載しています。ユーザーは地図上の店舗や施設を5段階で評価し、文章や写真と共に投稿できます。
Google マップには口コミを要素ごとに絞り込んだり、投稿日順や高、低評価順で並べ替える機能などが備わっています。
また、Google マップでは口コミなどを積極的に投稿するユーザーを「ローカルガイド」として認定し特典を付与するなど、さまざまな手段を用いて口コミの活性化に努めています。
※先述の通り、2021年4月にはiPhoneの「マップ」にユーザーが評価・写真を投稿できる機能が発表されています。現時点では投稿した本人しか閲覧できないようになっていますが、今後は一般に公開されるものと考えられます。
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4. Apple Maps ConnectとGoogleマイビジネス
Apple Maps ConnectとGoogle マイビジネスは、どちらも事業者が店舗や施設の情報を地図上に登録できるサービスです。
Apple Maps ConnectはiPhoneの「マップ」に、Google マイビジネスはGoogle マップに、それぞれ情報を登録できます。
Apple Maps ConnectとGoogle マイビジネスの機能の違いについては、以下の表をご覧ください。
このように、Apple Maps Connectでは基本的な情報のみが登録できますが、Google マイビジネスではSNSのように投稿を作成したり、ビジネスプロフィールのアクセス数などを分析する機能が備わっています。
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Google マイビジネスとは
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