音楽教室の集客方法では、音楽教室の魅力を適切なチャネルを用いて顧客に届けることが重要です。以前はチラシや生徒による地域内の口コミなどで集客ができていたものの、近年ではWebを活用した集客も増えつつあります。
本記事では、音楽教室の集客における課題のほか、音楽教室がWeb集客を行う上での活用したい無料ツールや打ち出すべきセールスポイントを解説します。
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音楽教室の集客課題と解決策
音楽教室には、ピアノやギター、バイオリンなどの楽器のレッスンを行う教室のほか、ボイストレーニングなどのボーカルレッスンを含む場所もあります。レッスンコースも子供向け、大人向け、グループ、マンツーマンと形式は数多くありますが、音楽教室の集客が十分でない場合には、共通の課題があります。
まずは音楽教室に生徒が集まらない、その集客の課題と解決策を探ります。
指導力が集客力とは限らない
音楽教室の集客は、指導力の高さとイコールではありません。良いレッスンをしていれば自然と生徒が集まる、または演奏の上手な先生の教室であれば生徒が必ず増えるとも限らないでしょう。
以前は地域内の口コミが音楽教室の集客に一役買っていましたが、現在は地域のつながりの軽薄化や共働きの増加などに伴い、ママ友などの地域内の知り合いを介した口コミは減少の傾向にあります。
こういった理由から、良いレッスンをしていても、プロモーションなど集客に力を入れなければ、口コミなどで自然に生徒が増えることはあまり期待できません。
音楽教室の存在が認知されていない
大手の音楽教室であれば、立地の良いテナントを借りたり、地域内に大きな広告を打ち出したりできますが、自宅やマンションの一室などを借りて個人で経営している音楽教室は、認知されにくい傾向があります。
そういった教室でいくら素晴らしいレッスンをしていても、教室自体が認知されていなければ、生徒は集まりません。
まずは、教室を認知してもらう必要があると認識することが重要です。
見込み顧客の行動を認識する
そして音楽教室の認知を上げるための第一歩は、生徒となりうる見込み顧客の行動を認識することです。
音楽教室への入会を検討している見込み顧客は、インターネットで周辺地域や希望レッスンから音楽教室を検索し、ネット上の口コミなどを参考にします。
教室周辺の見込み顧客を集客するにはチラシを配布するといったアナログな手法も効果はありますが、口コミを参照したり他の教室と比較したりできるという点では、Webを用いた集客の方が顧客の行動に合っていると考えられます。
子どもを持つ親なのか、20代以上の大人に生徒になってほしいのかなど、教室の存在を知ってほしい顧客のイメージを固めた上で、申し込みに至るまでの行動を認識しましょう。
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Web集客で音楽教室の存在を知ってもらう
音楽教室の集客方法として重要なWeb集客について、有効なサービスやツールを紹介します。
1. Googleマイビジネス
Google マイビジネスは、Googleが提供する無料のツールです。店舗やレッスン教室などの施設は、Google マイビジネスで管理できます。「地域名+音楽教室」というワードなどで検索した際に、検索結果の上部に地図とともに表示される教室情報の編集や更新、管理ができます。Google マイビジネスで施設情報を管理するには、オーナー登録をします。オーナーとして音楽教室の情報を更新することで、より詳細で信頼性のある情報をユーザーに届けることができます。
Googleマイビジネスには、音楽教室の営業時間や電話番号といった基本情報だけでなく、教室の特徴や写真などが掲載できます。ユーザーによる口コミ機能も備わっており、実際に音楽教室に通う生徒らの口コミ投稿にオーナーが返信することもできます。利用を検討するユーザーの判断材料となるでしょう。
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2. SNS
Facebook、Twitter、InstagramといったSNSも、音楽教室の集客に活用できるツールです。SNSは拡散力が高いことが特徴で、インターネット上での自教室の認知拡大効果が期待できます。
使用するSNSによって特徴が異なりますが、たとえばTwitterであれば1度に投稿できる文字数が限られているため、情報を盛り込みすぎないよう特徴を羅列したり楽器名のハッシュタグを使用したりすることで情報拡散力が高まります。
Instagramであればビジュアルを重視した画像や動画でレッスンの雰囲気を伝えられるため、興味をもってもらいやすいでしょう。
見込み顧客の獲得や教室の認知拡大につながるような要素を伝えられるよう、SNSの特徴に合わせた投稿を意識しながら活用するといいでしょう。
動画を用いて発信すれば、さらに具体的なイメージを抱いてもらえます。
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3. ブログ
教室の特徴、先生の経歴や音楽を教える上で心がけていることなど、教室のこだわりなどを伝えるツールとしてはブログが有効です。
レッスンの様子を動画や写真で掲載するほか、練習に役立つツールや小ネタなど、文字数などの制限なく存分に掲載できる点がメリットです。
教室のこだわりを掲載コンテンツから読み取れるため、体験レッスンへの集客につなげられるでしょう。
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音楽教室のセールスポイントの見つけ方
音楽教室を生徒候補となる見込み顧客に対して訴求する際には、どういう点を伝えるべきか、生徒が知りたいと考えているセールスポイントについて紹介します。
これらの情報を、上述の媒体を用いて伝えるよう意識するとよいでしょう。また教室の雰囲気を伝えたり、生徒の気分を高めたり、より詳細なイメージを伝えたりという点では、動画は有効なコンテンツ形式です。
どんな年代の生徒にレッスン歴があるか
Web集客を行う際は、教室が対象とする生徒の年代についても掲載するようにしましょう。
子どもであれば何歳から何歳までがレッスン対象となるのか、大人であればどういった年代の生徒がいるのかなど、コースごとに対象年齢を掲示します。
どんなレッスンを行っているか実際のレッスン風景を併せて紹介することで、対象の生徒候補に安心感を与えられます。
通うことでどんなことができるようになるか
音楽教室に通うことを決意する生徒や子どもを通わせたいと考える保護者は、楽器を弾けるようになりたい、能力を育てたい、プロになりたいなど何かしらの目標や希望があります。
自教室に通うことでどんな未来が実現できるのか、イメージできるようにWeb集客時の掲示情報を工夫しましょう。
たとえば、何カ月でどのくらいまで上達するのかを具体的に示したり、他の生徒が教室に通い何ができるようになったのかを口コミで返信したりと、生徒候補のどのようなニーズを満たせるのかをピンポイントで伝えることが重要です。
講師の人柄など
生徒候補にとって教室全体のイメージも重要ですが、何より教える先生の人柄やレッスン方法が検討する際の大きな決め手になります。
どんな講師が在籍しているのか、経歴だけではなく、人柄が分かるようなプロフィールも掲載しましょう。
また、講師のレッスンスタイルや料金、教室の環境などを正確に表示することがWeb集客における重要なポイントになります。
音楽教室の集客にもWeb活用が有効
音楽教室の集客は、かつては地域のネットワークで拡散する口コミの集客力に存在感がありましたが、近年ではインターネット上で口コミを探す人も少なくありません。
Google マイビジネス、SNSなど無料で使えるWebツールを活用して自教室のセールスポイントを打ち出すことで、教室の認知度アップや体験教室への申込み、生徒の獲得が期待できるでしょう。
自教室の集客が想定通りに行かない場合には、どこが想定とことなるのか課題を洗い出します。こうした際にも、オンラインの施策であればデータが記録されているので、結果が確認しやすくなっています。また取り組み内容の変更とその効果についても確認でき役に立つでしょう。
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