ローカルSEOとは、お店を検索によって見つけてもらい来店につなげるために、Web上の店舗情報を充実させたり口コミを整備したりする施策のことです。
Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。今回は第25回目として、2021年6月25日から7月1日の関連トピックをお伝えします。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネスの投稿機能を活用する7つのポイント
米国のSEO専門会社・Mozの公式ブログでは、「To Post or Not to Post: 7 Quick Tips for Google Posts(投稿するか、しないか:投稿に関する7つのポイント)」と題して、Google マイビジネスの投稿機能を活用するための7つのポイントを解説しています。
1. 「COVID-19の最新情報」投稿は目立つところに掲載される
「COVID-19の最新情報」は、新型コロナウイルスに関連する重要な情報を投稿する機能です。
通常、投稿はナレッジパネル(検索結果のビジネス情報欄)の下部に表示されますが、「COVID-19の最新情報」だけは所在地、営業時間、電話番号などの基本情報の下に表示されます。
ただしこの投稿はユーザーの目にも留まりやすいものの、新型コロナウイルス関連以外の情報を投稿することはガイドライン違反となります。また、写真を添付できないことにも注意が必要です。
投稿の平均CTRは0.5%だといいます。これは投稿を見たユーザーの200人に1人が投稿をクリックすることを意味します。
ただしCTAをクリックせず、投稿を見て店舗のWebサイトを開いたり、店舗に電話を掛けたり、店舗に足を運んだりするユーザーも少なからず存在するため、投稿のコンバージョンへの寄与は実際にはもっと多いものだといえるでしょう。
3. Google マイビジネスの数値とGoogle アナリティクスの数値は異なる
Google マイビジネスの「投稿」画面と、Google アナリティクスに表示される各投稿の閲覧数やクリック数の数値は異なります。
Google マイビジネスとGoogle アナリティクスでは集計方法が異なり数値が一致しないため、投稿の効果を測る際にはどちらか一方の数値を基準にするとよいでしょう。
4. 投稿は強調して表示される
local justifications(ローカルパックで強調して表示される部分)には、投稿の一部が引用されることもあります。
また、これは過去60日間に行われた投稿のみを表示しているということです。
※編集部註:この「60日間」という数字が正確なものなのかはわかりませんが、Google側が最新の投稿を優先して表示している可能性はあるでしょう。
関連記事:ローカルパックにおける7種類の強調表示を理解しよう
5. 季節にまつわる投稿の効果は低い?
さまざまな投稿の効果を調査したところ、最も効果の低い投稿のひとつは季節にまつわるものであるとわかりました。
たとえば、クリスマスに合わせてクリスマスらしい表現を多用した投稿を作成しても、思ったとおりの効果は得られなかったといいます。
※編集部註:これについては、懐疑的な意見を持つ人も多いのではないでしょうか。たとえばラーメン屋が夏のみ「冷やし中華」を提供しているのであれば、それを投稿しない理由はないでしょう。この記事が言わんとしているところは、おそらく季節ならではの商品などと結び付けず「メリークリスマス!」といったメッセージを投稿しても意味がない、ということなのかもしれません。
6. 絵文字を多用する投稿の効果は高い
一方で、最も効果の高い投稿のひとつは絵文字を多用したものであることもわかりました。絵文字は文章に視覚的な要素を加えるため、ユーザーに視覚的なアプローチが行えます。
※編集部註:ただし絵文字のような「環境依存文字」はGoogleからスパム判定される可能性があるようです(実際、環境依存文字を使用した口コミが非表示になった事例が報告されています)。あまりに多用するのは避けた方がよいでしょう。
以前、投稿は投稿から7日間だけナレッジパネルに表示されていました。しかし、Googleは数か月前にこの規制を撤廃し、投稿が長期間にわたりナレッジパネルに表示されるようになりました。
投稿の表示される期間を調査したところ、投稿から6か月間であることがわかったといいます。投稿の有用性が上がったといえるでしょう。
※編集部註:この「6か月」という期間についても、正確な数字であるのかは確認できていません。6か月が経っても削除されない投稿も存在します。
<参照>
The Moz Blog:To Post or Not to Post: 7 Quick Tips for Google Posts
Googleマイビジネスヘルプコミュニティ:口コミが反映されない理由
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A 3選
ここでは、6月25日から7月1日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. 第三者がGoogleマップ上の口コミを引用してもよいのか
質問
- いくつかスポットを紹介しているWebサイトに、その場所の口コミを何件か掲載したいです。これはガイドライン上問題がありますか?
回答
- ガイドライン上では明確に許可・禁止されていませんが、口コミをまるまる引用するような場合は著作権侵害となる可能性があります。
- 一部抜粋するか、口コミ欄へのリンクを設置するとよいかもしれません。
Googleのガイドラインでは口コミの引用を明確に許可または禁止する文言はありませんが、口コミを全文引用する行為は口コミ投稿者の持つ著作権を侵害する可能性があります。
これについては法律の専門家に相談するのが確実です。
おそらく全てを引用するのではなく口コミを特定できない形で一部抜粋して掲載する、またはクリックするとそのスポットの口コミ欄に移動するリンクを設置するというやり方が最も安全だと思われます。
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:クチコミの引用について
2. 移転する場合、Googleマイビジネスはどうすればよいのか
質問
- 近々会社を移転するのですが、どうすればいいでしょうか?
回答
- 県内など近場への移転である場合は、Google マイビジネスに登録している所在地を変更してください。
- 他県など遠い場所への移転、または屋号や業種が変わる場合は、現在のビジネスに閉業マークを付け、新たにGoogle マイビジネスに登録してください。
同県内や同商圏内での移転であり屋号や業種が変わらない場合は、ビジネスプロフィール(Google マイビジネスで登録する情報のこと)上の所在地を変更する以外の操作は必要ありません。
一方、他県など遠い場所への移転、または屋号や業種が変わる場合は、現在のビジネスプロフィールに「閉業」マークを付け、新たにビジネスプロフィールを作成する必要があります。
住所が大きく変わる、または屋号や業種が変わるにもかかわらず同じビジネスプロフィールを使い回すと、Googleが虚偽の情報を掲載していると判定し、ビジネスプロフィールが停止または削除される危険性があるということです。
なお、ビジネスが移転する前後にはGoogle マイビジネスの「投稿」機能を用いて移転の旨を告知するとよいでしょう。
関連記事
Google マップに店舗の住所を登録する方法
ビジネスプロフィールに「閉業」マークをつける方法
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:会社の移転予定が有ります。どうしたらよいですか?
3. ビジネスが移転した後、ストリートビューの位置だけが更新されない
質問
- 事務所を移転しました。Google マップ上のピンは移動していますが、ストリートビューの位置が元の拠点のままとなっています。移転後のストリートビュー写真を表示する方法を教えてください。
回答
- 所在地を更新してからストリートビューの位置が更新されるまでかなりの時間がかかる場合があります。
- ストリートビューを早く更新したい場合、自分でストリートビューをアップロードする方法もあります。
ビジネスが新しい拠点に移転した際にビジネスの所在地を更新しても、ストリートビューの位置が元の拠点から新しい拠点に更新されるまでは最大半年ほどの遅れが生じるといいます。
ストリートビューを早く更新したい場合、自分でストリートビューを撮影し、アップロードすることもできます。
なお、ストリートビューの撮影には専用のスマートフォンアプリまたは360度カメラが必要です。自力での撮影が難しい場合、ストリートビュー認定フォトグラファーに撮影を依頼するのもよいでしょう。
関連記事
ストリートビューを作成する方法
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:事務所移転しましたが、Map上では移転後にピン付できていますが、ストリートビュー写真が移転前の画像で変更できません。 移転後のストリートビュー写真が出る方法を教えてください
【関連リンク】
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