Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。
そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。
今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第23回目として、2021年6月4日から6月10日の関連トピックをお伝えします。
関連記事
Googleマップに郵便ポストが表示/Googleマイビジネスで電話番号を非表示にできるように 【ローカルSEOニュースまとめ vol.22】
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネス「ビジネスの略称(短縮URL)」が廃止、既存のものは引き続き使用可能
Google マイビジネスでは、これまでビジネスの略称(短縮URL)機能が提供されており、ビジネス リスティングのURLを短くした形で発行できました。
しかし今回この機能は廃止され、今後新たにビジネスの略称を作成したり、既に作成したビジネスの略称を編集することはできなくなりました。
なお、すでに作成したビジネスの略称は今後も引き続き利用でき、削除することも可能ですが、URLの編集はできません。
関連記事
ビジネスの略称とは
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ:ビジネスの略称と URL の管理
Googleマップ 「OVERVIEW」タブの内容が「ABOUT」タブに移動する事例が報告 ※国内では未確認
ローカルSEOの専門家であるAmy Toman(エイミー・トーマン)氏によると、米国にて「OVERVIEW」タブの内容の多くが「ABOUT」タブに移動する事例が報告されています。
ビジネスを開いたとき最初に表示される「OVERVIEW」タブに表示する内容を整理しているのではないかとみられます。
なお、6月30日時点でこの現象は国内では確認されていません。
また同ツイートへのリプライでは「フランスではまだ変わっていない」との情報もあり、この現象自体まだテスト段階なのではないかと考えられます。
<参照>
Twitter:Amy Toman氏の投稿
GoogleアシスタントからGoogleマイビジネスに登録できるサービスが提供開始 ※イタリアでのみ展開
イタリアにおいてGoogle アシスタントからGoogle マイビジネスに登録できるサービス「My Business Online」の提供が始まりました。
イタリア版Google アシスタントに「Hey Google, porta la mia impresa online.(私のビジネスをオンラインにして)」と話しかけ、ビジネス名、電話番号、所在地などの質問に答えるとGoogle マイビジネスの登録ができます。
この機能はGoogle イタリアにより独自に開発されたもので、現時点ではイタリアでのみサービスが提供されています。
Googleトラベル、ホテルとバケーションレンタル(民泊)が混在して表示されるように ※一部地域のみ
一部地域のGoogle トラベルのホテル検索結果画面に、ホテルとバケーションレンタル(民泊)が混在して表示されるようになりました。
バケーションレンタルは、個人の高級別荘を使用していない期間に貸し出す形態の宿泊施設のことを指します。
これまでの検索結果画面には「ホテル」と「民泊」のスイッチが存在し、ホテルとバケーションレンタルの検索結果一覧を切り替えなければそれぞれを閲覧できませんでした。
新型コロナウイルスの流行以降、バケーションレンタルの需要は高くなっており、今回の更新はユーザーの需要に応えたものとして見られています。
なお、バケーションレンタルを取り扱うOTA事業者としてはBooking.comやAirbnbが挙げられますが、現時点ではGoogle ホテルにバケーションレンタルの情報を提供しているのがどのOTAであるのかは不明です。
<参照>
PhocusWire:Google Travel adds vacation rentals alongside hotels in search results
Googleマップ上で表示される風船型と四角のアイコンの違い
Google マップでは、通常の店舗や施設は風船型のピンで表示されます。
一方、Google 広告から「ローカル検索広告」を掲載すると四角いピンで店舗や施設が表示されます。
ユーザーが近隣の店舗や施設を検索した際、店舗や施設の存在感をより際立たせられます。
関連記事
ローカル検索広告とは
<参照>
Google 広告 ヘルプ:Google マップでローカル検索広告を表示する
今週のGoogleマイビジネスヘルプコミュニティ、注目のQ&A3選
ここでは、6月4日から6月10日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。
1. 管理権限を譲渡する手続きが上手くいかない
質問
- 以前の管理者に権限譲渡の手続きを行ってもらいましたが、新しい管理者に管理権限を引き継ぐメールが届いておらず、登録できない状態です。どうしたらいいでしょうか。
回答
- Google マイビジネスにユーザーを追加する際は、メールのアイコンではなく丸いアイコンをクリックしてください。
- Gmailのアドレスでない場合、メールが届いていない可能性があります。もしくは迷惑メールフォルダを探してみてください。
- ビジネスプロフィールへのアクセス権を請求することで、共同管理ユーザーとして追加してもらうことも可能です。
Google マイビジネスにユーザーを追加する際、メールアドレス入力後の画面で丸いアイコンとメールのアイコンが表示されることがあります。
メールのアイコンをクリックするとメールが届かないことがあるため、丸いアイコンをクリックした方がよいとのことです。
また、受信側のメールアドレスがGmailのメールアドレスでない場合、上手く受信されない場合もあります。
ほかにも、メールの設定によっては迷惑メールフォルダに振り分けられたり受信拒否されてしまう場合もあるため、メールの設定をもう一度確認するとよいでしょう。
これ以外にも、ビジネスプロフィールへのアクセス権を請求することで共同管理ユーザーとして追加してもらうことも可能です。
ビジネスプロフィールへのアクセス権を請求する方法:
- Google 検索にてビジネス名を検索し、ビジネスのナレッジパネルを表示する
- 「このビジネスのオーナーですか?」をクリック
- 画面に表示される手順に従い、ビジネスプロフィールへのアクセス権を請求する
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:前の管理者に管理譲渡の手続きを行ってもらったが、新しい管理者に管理譲渡に関するメールが届いていなくて、現在登録できない状態です。どうしたらいいですか
2. 口コミへの返信に本名を掲載され、誹謗中傷を受けた
質問
- 海外のホテルで料金案内を間違えられ、返金もなかったため☆1の口コミを投稿したところ、ホテル側から私の個人情報を含め非難するような返信があり、やむなく口コミを削除しました。
- 個人情報を含めて返信することで口コミを削除させようという魂胆なのだろうと思います。口コミへの返信に本名を掲載する行為は、ガイドライン違反には当たりませんか?
回答
- 誹謗中傷目的で本名を掲載する行為は、ガイドラインのうち「不適切なコンテンツ」に該当するものと考えられます。
- 個人情報の削除については「Google からコンテンツを削除する」のページや、Legal ヘルプの「法的な理由でコンテンツを報告する」から、Googleへ通報するとよいでしょう。
口コミへの返信に本名を掲載され誹謗中傷を受けた場合、Googleの「投稿コンテンツに関するポリシー」で禁止されている事項のうち「人物、場所、または物事を中傷し、読者やリスナーに混乱や怒りを抱かせるようなコンテンツ」という箇所に該当するものと思われます。
この場合いくつか方法はありますが、「Google からコンテンツを削除する」のページや、Legalヘルプの「法的な理由でコンテンツを報告する」からGoogleに通報するのがよいと考えられます。回答では、社団法人日本旅行業協会など外部の団体へ相談することも勧められています。
施設側が認識すべきこととして、このような手法で低評価な口コミを削除するよう誘導するというのは、ユーザーの信頼を失う行為であり本末転倒だといえます。そして口コミへの返信における個人情報の取り扱いには、細心の注意を払いましょう。
関連記事
Googleマップで「口コミ削除の強要」はNG!3つの理由
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:口コミ返信に本名を掲載された
3. 自店の土地が昔「史跡」だったことから、その情報が残ってしまっている
質問
- 史跡を購入し、商業施設に改装して営業している者です。
- Google マップに自社の商業施設の情報が表示されず、以前の史跡の情報のみが表示されています。
- 史跡の情報を削除し、商業施設の情報を掲載するにはどうすればよいでしょうか?
回答
- まず、商業施設のビジネス情報をGoogle マイビジネスに登録しましょう。
- 次に、Google 検索かGoogle マップにて史跡の情報を表示し、「情報の修正を提案」から閉業を報告しましょう。(※)
自社施設の情報が表示されず以前の施設情報が残ってしまっているのであれば、まずはGoogle マイビジネスに現在のビジネスの情報を登録します。
次に、Google 検索かGoogle マップにて以前の施設情報(今回の場合史跡)を表示し、「情報の修正を提案」から「閉業している」を選びます。Googleに認証されれば「閉業」と表示されます。
※「史跡」を閉業ステータスにするかどうかは現在の土地所有者に委ねられますが、商業施設のビジネス情報が登録されていれば、史跡の情報が残っていても集客に大きな問題はないと考えられます。
関連記事
閉店した店をGoogleマップから削除したい…対処法を解説
<参照>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:史跡 だった建物と土地を購入して商業施設として使用しているのですが史跡との記載を削除したいです どのような方法で削除できますか
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】