Alipay(アリペイ)導入のメリットは?中国最大のオンライン決済サービスについて解説

ここ数年、日本でもPayPayやLINEPayなどのQRコード決済が普及してきました。

一方、中国においては日本で普及するかなり前から同様のキャッシュレス決済サービスが広く社会に浸透しています。シェアトップを走っているキャッシュレス決済が「Alipay(アリペイ/支付宝)」です。

そこで今回は、Alipayの仕組みや、導入のメリットについて解説します。

※2021年5月27日追記:PayPayはこれまで決済システム利用料について、無料で店舗にサービスを提供していましたが、2021年10月1日より有料になります。利用料率は8月31日に発表される予定です。

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Alipayとは/中国最大のオンライン決済サービス

Alipayは、中国アリババグループが提供するモバイル決済サービスの名称です。

現在Alipayは、中国国内のモバイル決済サービスのシェア約54%を占め、2019年6月時点で、中国国内だけではなくアジア各国を含めると、本人認証済みアクティブユーザーだけで10億人以上を抱え、世界中で提携を結んでいる金融機関パートナーは450以上に及びます。

日本国内においても、中国からのインバウンド客の獲得、そして中国向けの越境ECを展開する上で、すでに欠かせない決済手段として広く認知されており、2019年6月時点での日本における導入店は、およそ30万店に達しています。

中国ではオンライン決済が主流

中国最大手のインターネット調査会社アイリサーチの「2020年中国第三方支付行业研究报告(2020年中国モバイル決済業界研究レポート)」によれば、中国のモバイル決済市場は、2020年には249.2兆人民元に達したと予測されています。

中国でモバイル決済が普及した背景には、モバイル決済はクレジットカードと異なり予審がなく、銀行口座との紐付けだけで決済できるので誰でも利用しやすいこと、そして偽札などへの配慮からそもそも高額紙幣が存在せず、現金決済が不便であったことなどが理由として挙げられています。

アフターコロナのインバウンド対策の一環

日本政府観光局(JNTO) の発表によると、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の訪日中国人観光客数は959万4,394人にも及んでおり、これは訪日外国人の国別としてトップの数です。

新型コロナウイルスの流行が収束して世界中で人々の移動が再開された際に、これまで訪日していた中国人観光客が戻ってくるのか気になるところですが、外国人向けプロモーション支援を行う「ペイサー」が2020年4月にWeChatを通じて実施したアンケート調査によると、新型コロナウイルスが収まれば訪日したいと考える中国人の割合が95.46%に上っています。

さらにニールセンが「2018 TRENDS FOR MOBILE PAYMENT IN CHINESE OUTBOUND TOURISM」で 発表したところによると、94%の中国人海外旅行者が「海外旅行中にスマホ決済が利用できるなら利用したい」と回答し、さらに93%が「モバイル決済が利用できれば出費を増やすことにつながるだろう」とも回答しています。

こうした各種のデータを検証すると、アフターコロナを見据えた場合、中国人訪日観光客の需要を自店に取り込むためには、今からモバイル決済を導入して備えておく必要があると判断できそうです。

Alipayを導入するメリット

中国人訪日観光客に向けてモバイル決済を導入する場合、その候補となるのはやはり中国国内でトップシェアを走るAlipayです。

そこでAlipayを導入する3つのメリットを具体的に紹介します。

スムーズなキャッシュレス決済

Alipay導入の最大のメリットは、決済作業の簡素化です。現金を使う場合、どうしてもお金の受け渡しなどで言葉の壁が立ちはだかり、さらに釣り銭の受け渡しミスで計算が合わなくなるといった決済の煩雑化は避けられません。

しかしAlipayに代表されるキャッシュレス決済は、QRコードを読み取るだけで決済が完結するので、決済処理が大幅に合理化できます。

集客効果

前述したように、多くの中国人観光客が海外旅行中もモバイル決済を利用したいと考えています。そのため同じ品物を扱う店舗が同一の商圏にあり、片方はモバイル決済が可能で他方は不可だった場合、モバイル決済可能な店の方が有利な立場に立てます。

また現金決済しかしていない店で欲しい物があったのに、手持ちの現金が不足していて諦めるという経験は、多くの海外旅行経験者共通の経験です。モバイル決済の導入は、こうした購買の機会損失を防ぐ効果もあります。

QR決済を一つにまとめられる「Alipay+」

日本でも徐々に普及をし始めたモバイル決済ですが、現在群雄割拠の時代を迎えています。 しかし1人のユーザーが利用するモバイル決済サービスの数は限定的であり、全てのモバイル決済サービスを網羅することは到底できません。

モバイル決済サービスは利用しているけれど、その店では使えないとう現象です。

Alipayではそうした問題を解決するために、「Alipay+(アリペイプラス)」を導入しています。これはアジアで利用されている各種のQR決済サービスをひとつにまとめるプラットフォームで、世界中の15種類以上のモバイル決済サービスに対応しており、すでに14億人以上のユーザーに向けてサービスが提供されています。

そのため「Alipay+」を自店に導入すれば、中国からだけではなく広くアジア全域の訪日観光客に便利なモバイル決済サービスを提供することにつながり、顧客の呼び込みや、売り上げ増加効果を期待できだけではなく、何社ものモバイル決済サービスとそれぞれに契約を結ぶ煩雑な作業からも解放されます。

Alipayの決済方法

それでは実際にAlipayを自店に導入する前に知っておきたい決済方法などについて、具体的に紹介していきます。まずはAlipayの3つの決済方法について、その仕組みを具体的に解説します。

消費者提示型

消費者提示型は、実店舗での決済で用いられている決済方式です。具体的には顧客がスマートフォンアプリから自分のスマートフォンにQRコードを表示させ、店側はそれをPOSや専用端末などで読み取ることで決済が完了します。

Alipayの場合には、読み取り端末としてPOS端末、専用アプリをインストールしたAlipay加盟店用の専用端末、市販タブレット端末に専用アプリをダウンロードしたものという3つの選択肢があります。

店舗提示型

店舗提示型は、店舗側がQRコードを用意し、顧客はそれを自身のスマートフォンで読み取ることで決済する方法です。

店舗側のQRコードの提示方法には、タブレットに表示する方法と、QRコードが印刷されたステッカーやプレートを店頭に掲示し、利用者がスキャンして決済する「ステッカー型」と呼ばれる2つの方法があります。このうちステッカー型はプリントアウトした紙をレジ周りに貼り付けておくだけでも決済できるので、コストをかけずに導入することができます。

オンライン決済

オンライン決済は、店頭決済だけではなく、ECサイトなどでAlipayを導入する場合に利用する決済方法です。

この決済方法を利用する場合は、ユーザーはECサイトでAlipayによる決済を選択し、Alipayのアカウントを通じて支払いを完了します。

この決済方法が便利な点は、中国人ユーザーは人民元で決済でき、さらにそれを受け取る日本の事業者は日本円で受け取れる点にあります。ただし、売上金は一旦決済代行会社に支払われ、そこから手数料を差し引いた差額が入金額になります。

Alipayを導入する方法

Alipay決済を導入するには、まずはAlipay認定の代理店に申し込みする必要があります。

公式サイトでは、2020年5月現在のAlipay認定の代理店である「アリペイ・ライセンス取得済パートナー」が掲載されています。 

アリババ公式サイト
▲アリババ公式サイト:編集部スクリーンショット


代理店と契約後の流れは、各代理店により異なりますが、一般的な流れとしてはまずは加入審査が行われ、この審査を通過すればAlipayサイトにログインするために必要なアカウントの発行が行われます。

その後サイトで各種の手続きを行い、初期導入費用の着金の確認が取れれば利用開始となります。

<参照>AlibabaJAPAN:アリペイ

Alipayを導入してアフターコロナのインバウンド対策に

一度モバイル決済を経験してしまうと、現金を取り出したりお釣りを受け取りしまうという動作でも面倒に感じてしまうものです。道端で販売される食品など、少額決済でもモバイル決済を利用している中国人観光客にとっても、わずらわしく感じる場合は少なくないでしょう。

外国人にとっては現金決算となれば言葉のやり取りやレートの換算などがあるため、心理的負担はさらに増します。アフターコロナに向けた中国人観光客の取り込みを考える上で、Alipay の導入は小型店舗であっても必ず取り組むべき課題のひとつです。インバウンド市場の再開を見据え、情報収集と導入をすすめることが大切です。

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この記事の筆者

口コミラボ編集部

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