WeChat(微信)で集客するには?広告・WeChat Pay・公式アカウントを活用した方法を解説

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中国SNSの代表格であるWeChat微信)は、日本のLINEのような立ち位置にあるコミュニケーションツールです。中国人観光客への情報発信や集客ツールとしての側面から、注目を集めていました。

海外のSNSであり、外国人を相手にした集客には難しいイメージもありますが、WeChatは実際にはLIEN Payと同じQRコードを読み込めたり、在日中国人にも使われていたりします。

今後インバウンド市場が再開した折には、中国からの観光客も再び日本各地に戻ってくることが予想されます。

本記事では、WeChatの集客に役立つ機能や、中国市場へのアプローチの方法について解説します。

WeChat(微信)とは?使い方と機能紹介|中国版LINEの活用術を解説

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WeChatで集客する3つの方法

WeChat微信:ウィーチャット)の機能や広告をうまく利用することで、中国人をターゲットとする集客においてよりよい効果が見込めます。

WeChatで集客する際に覚えておきたい3つの手段を紹介します。

1. WeChat公式アカウントに登録し、モーメンツや配信を利用する

1つ目の方法は、WeChat公式アカウントに登録することです。WeChat公式アカウントは、テンセント社に登録すると発行できるビジネス用のWeChatアカウントです。

公式アカウントには「購読アカウント」「サービスアカウント」「企業アカウント」があり、それぞれ特性が異なります。3つの公式アカウントのうち、「購読アカウント」「サービスアカウント」が消費者向けマーケティングに活用できるます。

購読アカウントWeChatユーザーの「購読アカウント」のスレッドに、複数の配信元からメッセージが届きます。

メッセージの配信時にプッシュ通知は起こりません。ニュースサイトのコンテンツ配信のような場合に適しています。

WeChat購読アカウントの配信先画面
▲WeChat購読アカウントの配信先画面:編集部スクリーンショット

サービスアカウントでは、ユーザーのメッセージ一覧に個別のチャットスレッドでメッセージを届けられます。

プッシュ通知によりユーザーに目に止めてもらう可能性を高められます。一般企業のプロモーション活動やマーケティング活動に適しているといえます。

WeChatのサービスアカウント
▲WeChatのサービスアカウント:編集部スクリーンショット

企業アカウントはLINEにおける「LINE WORKS」のような機能です。企業内のクローズ環境で使うためのアカウントで、メールやChatwork、Slackのような役割を果たします。

WeChat公式アカウントとは:開設方法・費用・日本企業の成功事例も紹介

2020年6月末より、インドやアメリカなどで中国製アプリに対する規制の動きが強まりつつあります。こうした中で、日本でも7月28日に自民党「ルール形成戦略議員連盟」により、TikTokなど中国発のアプリやソフトウェアの利用制限を政府に提言する考えが示されました。ただし、現状ユーザー数が12億人を有する「WeChat」は、訪日中国人観光客向けのインバウンド対策として大いに活用されている現実があります。今回は、企業でも取得できる「WeChat公式アカウント」の特徴をふまえ、取得に向けた手続きや公...

2. WeChat広告を利用する

WeChat広告には、大きく分けて以下の3種類の利用方法があります。

  • 朋友圈广告(モーメンツ広告)

LINEのタイムライン機能のように、広告を打ち出す方法です。

通常のモーメンツ投稿のような形で発信できる「一般投稿形式」や、カード形式の投稿に行動を促すボタンをはじめとするCTA(コールトゥアクション)を入れた「選択カード式」など、計4つの広告手法から好みの広告を選択できます。

  • 公众号广告(公式アカウント広告)

WeChat公式アカウント上に掲載される広告です。広告の掲載を許可した5万人以上のフォロワーを有する公式アカウントの、記事底部や中間部分にバナー広告を出せます。

  • 小程序广告(ミニプログラム広告)

WeChat内に搭載されたミニプログラム上に表示される広告です。

バナー形式、インセンティブ形式、インタースティシャル形式という3種類の形式が存在し、種類ごとに異なる掲載面で宣伝できます。

WeChat(微信/Weixin)広告を徹底解説|広告の種類や費用、メリットを紹介

WeChat(微信/Weixin 以下:WeChat)とはテンセント(騰訊)が運営する、オンライン上でコミュニケーションができる無料メッセージアプリです。中国版のLINEとFacebookをかけ合わせたアプリで、電子決済機能「WeChat Pay」も搭載します。そのため、WeChatの機能はコミュニケーションだけにとどまらず、商品の購入や公共料金の支払もできます。また、テンセントは2016年に、ミニプログラムというWeChat内部で起動することができ、インストール不要の軽量アプリサービスを...

3. WeChat Payを導入する

QRコード決済は、中国の代表的な電子決済サービスの一つです。

WeChatには、QRコード決済機能であるWeChat Payが備わっており、この決済に対応することで中国人観光客の集客につながります。

決済後に公式アカウントがフォローされるように設定することもできます。

ユーザーにフォローしてもらえたら、その後メッセージの配信を通じて、ECサイトへのアクセスを動機づけるなどの施策が考えられます。

中国の大型連休である春節国慶節に合わせて施策をうてば、訪日中国人の来店促進や売り上げ増加を狙えます。

WeChat Payは、LINE Payが提供する決済QRコードにも対応しています。

WeChat Pay用のQRコードが設置されていなくてもLINE Payで決済が可能であるため、LINE Payの加盟店であればWeChat Payの加盟店であるともいえます。

春節(旧正月)期間とは?訪日中国人のインバウンド誘致対策について解説

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国慶節とは

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WeChat公式アカウントを活用した集客施策

WeChat微信)公式アカウントを開設すると、以下のことが可能となります。

  • 公式アカウントをフォローするユーザーのチャットスレッドにメッセージ配信
  • 公式アカウントをフォローするユーザーへのプッシュ通知
  • 公式アカウントをフォローするユーザーからメッセージを受け取り、返信することができる(コミュニケーションツール)
  • 外部サイトのリンクをメニューに設定し、誘導
  • 公式アカウントをフォローするアカウントの情報がわかる
  • 決済サービスWeChat Payの利用
  • 公式アカウントの広告出稿

集客につながるWeChat公式アカウント活用方法を3つ解説します。

1. 情報の定期的な配信

WeChatでは、自社の商品サービスの情報をユーザーに定期配信できます

商品情報やブランドへの関心が高まるようなストーリー、あるいはオンラインストアで使えるクーポン券などを配信するといった利用方法が考えられます。

サービスアカウントではユーザーのチャット画面に直接メッセージが届くので、メッセージを開いてみてもらえる可能性が高まります。

2. モーメンツ広告の利用

モーメンツには、LINEのタイムライン同様、友人として登録したユーザーの投稿が並びます。また自分が更新した情報は、全体公開あるいは友人限定で公開されます。

公式アカウントは、このタイムラインに広告を掲載できます。モーメント広告では、友人の近況をチェックするためにこのメニューを開くユーザーに対し訴求することができます。

モーメンツに掲載する広告は、テキストや写真、動画などの形式があります。

3. 公式アカウント内のメニューバーから外部リンクに誘導

WeChat公式アカウントページの下部には、メニューバーがあります。

メニューバーに外部のサイトのリンクを貼れば、企業の公式サイトや外部のECサイトなどへのアクセス数増加につながります。

さらに広告としてもユーザーに情報が効率的に伝わり、販売促進効果もあることからおすすめの手段といえます。

より集客効果を高めるには?WeChatにプラスして採用したい施策

WeChatでの集客を成功させる場合、公式アカウントを持つだけでは成功できません。ユーザーが元々自社の存在を認知していることが前提のため、新規の中国ユーザーへのリーチは難しいとされています。

ここからは、より効果的に中国ユーザーを集客する方法を解説していきます。

応用1. Weiboと併用する

Weibo微博:ウェイボー)はWeChatと合わせて中国の2大SNSと認識されています。

中国ではTwitterのように興味や関連度の高い情報をタイムラインに投稿でき、ユーザーから「いいね!」を押されることで拡散力がアップします。

購入意欲が湧いた時、ユーザーはWeiboで口コミ情報や公式情報をチェックします。その後親しい友人に商品やサ―ビスをWeChatでシェアします。

この際にWeChat公式アカウントページがあれば友人への共有がスムーズになり、個別にユーザーへの問い合わせもできるため商品の拡散や対応が手早く行えます。

応用2. 「微店」に出店する

WeChatと連携している微店(ウェイディエン)」は、WeChatが運営する無料で出店できるスマートフォン向け大型ショッピングサイトです。微店内の店舗数は3,000万を超えており、WeChatと連携した便利さを提供しています。

微店商品を販売する際に必要となるのが、中国身分証番号や中国銀行の口座番号です。

アカウントの作成や登録はアプリをインストールしてすぐに行えますが、中国身分証番号や中国銀行の口座番号が無い場合は、アカウントの開設を代行する代行会社に業務委託する手段もあります。

現在WeChat PayAlipayクレジットカード、デビットカードなどの決済手段に対応しています。

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微店(YouShop/ウェイディエン)とは、中国最大級CtoCコマースアプリです。2019年1月スタートした中国電子商取引法により、日本で爆買いした商品を中国に持ち帰って売るソーシャルバイヤーの中には活動を停止する人たちも現れています。同時に中国政府は、越境ECでの海外製品に関する1回あたりの購入金額の上限を緩和しました。今後はソーシャルバイヤー経由ではなく、越境ECプラットフォームの正規出品商品が海外製品の主要な流通ルートになっていくと考えられます。この記事では、越境ECサービスを提供し...

応用3. KOL(インフルエンサー)の活用

KOLは「Key Opinion Leader」の略称で、中国国内においてSNSで影響力を持つ人物を意味する用語です。

中国ではKOLを活用したプロモーションは一般的です。広告よりも信頼感を持って情報が受け取られることや、商品の魅力を利用者に響く形で提示してくれるという点が特徴です。

中国人は企業の直接的な宣伝や広告よりも口コミを信用する傾向にあります。専門性のあるKOLの口コミは高い商品訴求力を有しており、消費者の購買意欲を高めています。

その一方で、ある程度の予算が必要であることや、自社商品に親和性の高いKOLを探すことが難しいこと、効果が測りづらいことなどが課題点といえます。費用対効果を見極めて検討するスキルが求められるでしょう。

KOLの意味とは?インフルエンサー・網紅(ワンホン)との違いやメリットは?効果的なマーケティングのための3ステップ

KOL(Key Opinion Leader)は、中国版インフルエンサーマーケティングと呼ばれ、中国のSNSで影響力を持っている人を巻き込んだマーケティング手法です。中国からのインバウンド誘致の要素として、KOLは非常に重要な役割を担っていますが、日本ではあまり知られていません。そこでこの記事では、KOLの意味やインフルエンサー・網紅(ワンホン)との違いとメリット、効果的なマーケティングを行うための3ステップについて解説します。目次KOLとは?インフルエンサーと何が違う?インバウンドでよく...

中国人の集客に欠かせないWeChat

現在、日本を訪れる中国人はほとんどいないに等しくなっていますが、今後インバウンド市場が回復するにしたがって、再び中国向けのSNSやツールの存在感が増大すると考えられます。

特に、LINE PayQRコードを提示する形)を導入している店舗では、WeChat Payが使えることから、すでに中国市場に対してアドバンテージを持っているといえます。

またWeChatは在日中国人にも広く使われています。こうしたユーザーから情報を収集する中国人も多く、WeChatは日本国内の情報が中国に伝わる重要な経路となっています。

インバウンド観光市場が停止している今であれば、ECサイトにより中国市場にアプローチする方法も考えられます。その場合も、中国人が日常的に利用しているWeChatの活用が集客の成否を握るでしょう。

<参照>

LINE Pay加盟店向けブログ:WeChat Payとの連携開始 訪日中国人客の集客・店舗決済が可能に

口コミラボ 最新版MEOまとめ

【24年3月版 Googleマップ・MEO最新情報まとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、2024年2月〜3月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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