映画館のFacebookでの集客事例5選 | 国内外の成功事例と4つの活用方法を紹介

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映画館の集客力をアップさせるために活用したいSNSとして、Facebookページが挙げられます。

本記事では、Facebookページを活用した映画館のための集客方法と、国内外での活用成功事例を紹介します。チケット販売をFacebook上で連動させたり、動画広告を発信したりと、多彩な活用方法を取り上げます。

※2021年1月、Facebookページへの「いいね!」ボタンの削除が発表されました。今後フォロー機能のみが残り、ページのファンはフォロワー数として表示されます。「いいね!」はフォローに自動的に置き換えられることになっています(2021年1月28日追記)

映画館のFacebookでの集客事例【国内編】

映画館がFacebookページで情報を発信していく際、どのような投稿をすればいいのでしょうか。

まずは、人気Facebookページを運営する国内の映画館の事例を紹介します。

1. ユナイテッド・シネマ グループ:新作映画を統一感のある投稿で発信

ユナイテッド・シネマグループは、国内で43か所の劇場を運営する大規模映画館グループです。グループ全体の統括として運営しているFacebookページでは、新作映画の情報を投稿しています。

1〜2週間に1度の頻度で更新される投稿は、新作映画のポスター画像とともに、あらすじの説明をあわせた内容が基本です。

統一感のあるシンプルな投稿内容で、受け手に余計な情報を与えません。新作情報を欲しいと思っている映画ファンにとってはありがたい、無駄のない投稿が評判のようです。

ユナイテッド・シネマグループのFacebookページのフォロワー数は2万人を超えており、全国的に多くの人から愛されているアカウントであることがわかります。

🍀YEBISU GARDEN...

ユナイテッド・シネマ グループさんの投稿 2020年9月15日火曜日

2. 元町映画館:スタッフが語る映画レビューをFacebookで拡散

兵庫県神戸市の元町商店街に2010年に誕生した元町映画館は、多くの映画ファンに愛されるミニシアターです。スクリーンをひとつしか持たない小さな映画館でありながら、Facebookページのフォロワー数は4,000人以上を誇ります。

元町映画館のFacebookページの特徴として、公開映画情報だけでなく、グッズ情報やイベント情報も豊富に紹介していることが挙げられます。

PodcastやYouTubeで投稿したスタッフやゲストによる映画紹介コンテンツをFacebookページでも公開しており、Facebookを通して、映画の面白さをファンに伝えています。

映画好きのスタッフが音声や写真で登場する親しみある投稿が、小さな映画館ならではの魅力を感じさせます。

Podcast #7「祝!黒沢清監督 『スパイの妻』も観たいけど、Podcastは平常運転」配信中です。 リンク https://anchor.fm/20100821/episodes/7-Podcast-eji7u4/a-a36t88l 受賞後、『スパイの妻』俄然、観たくなってきました。しかしお話ししたのはCinema KOBEの上映作品についてです。よろしければご視聴ください(ひ) #元映P

元町映画館さんの投稿 2020年9月15日火曜日

3. シネマ尾道:魅力的なイベントを開催しイベント機能で告知

シネマ尾道は広島県尾道市唯一の映画館として2008年にオープンした映画館です。

3,600人のフォロワーを持つシネマ尾道のFacebookページは、公開映画情報のほか、多彩なイベント情報が発信されている点が人気の理由です。

シネマ尾道では毎月、映画監督を招いた舞台挨拶やドライブインシアターなど、さまざまなイベントを劇場で実施し、告知しています。

週に平均2回以上更新されていることも、ファンを離さない工夫です。Facebookのイベント機能を使って告知・募集をすることで、Facebookページのフォロワーを獲得するとともに集客も成功させています。

【星空おやこ映画館「ドライブインシアターinおのみち」開催決定!】 尾道市・尾道市教育委員会主催、9月4日(金)に尾道市役所駐車場にてドライブインシアター開催が決定しました! 上映作品は「ミニオンズ」。 尾道の夏の夜の海辺で、映画を楽しんで...

シネマ尾道さんの投稿 2020年8月3日月曜日

4. 市民映画館シネ・ウインド:チェックイン機能を使った割引キャンペーンを実施

新潟県新潟市のショッピング街・万代シティの一角に立つシネ・ウインドは、市民参加型の映画館として地元住民に愛されています。県内の他の映画館では上映しないようなニッチな作品を主に扱い、新潟の多くの映画愛好家に支持されている映画館です。

Facebookページのフォロワーは2,800人以上にのぼります。

ページの「いいね!」が1,000人を超えた際は、それを記念してFacebookのチェックイン機能を利用した割引キャンペーンを実施しました。

利用者はFacebookで自身の投稿ページを開き、投稿画面から「チェックイン」のタブをタップし「シネ・ウインド」を検索しチェックインします。

キャンペーンでは、チェックインしたことを投稿した画面をシネ・ウインドの受付で見せると、本人ともう1名の最大2名が、通常は大人1,800円のところを1,300円で入場できるというものでした。

Facebookの基本機能を活用した独自のキャンペーンを行うことで、Facebookページのフォロワーが増えるだけでなく、チェックイン機能による認知拡大にもつながります。

【公式Facebookページ いいね!1000人達成記念、チェックインキャンペーン! 本日より!】  いつもシネ・ウインドをご愛顧いただきありがとうございます。おかげさまでFacebookページの「いいね!」が1000人に達しました!これ...新潟・市民映画館シネ・ウインドさんの投稿 2014年3月21日金曜日

映画館のFacebookでの集客事例【海外編】

日本国内だけでなく海外の映画関連会社でも、Facebookページを活かした集客施策が行われています。

Secret Movie Club(アメリカ):イベント機能とオンラインチケットサービスで集客力アップ

アメリカのロサンゼルスに拠点を置く企業であるSecret Movie Clubは、昔ながらの35mmフィルム映画をスクリーンに映す上映会を実施しています。

Secret Movie ClubのFacebookページのフォロワー数は2万人以上にのぼり、外部サービスと連携したイベント宣伝・集客を実施している点が特徴です。

Facebookのイベント機能で上映会の告知・集客をしながら、外部のオンラインチケットサービスのEventbriteと連携し、チケットをオンラインで購入できる仕組みを設けています。

Eventbriteとは、FacebookやTwitterといったSNSと連携させながらイベントの宣伝・チケット販売が行えるサービスです。

EventbriteとFacebookを連動させることで、イベントの告知ができるだけでなく、オンラインでチケット購入が完結するためチケット販売の手間を削減できます。実際、Secret Movie Clubはこの取り組みによりチケットの販売数が2倍になったそうです。

THIS SUNDAY! One of Disney's greatest handdrawn, cell animated musical classics: BEAUTY & THE BEAST, Sun 9/20/20 @...

Secret Movie Clubさんの投稿 2020年9月16日水曜日

映画館の集客におけるFacebook活用法

映画館がFacebookページを活用して集客するためのポイントはどこにあるのでしょうか。4つの活用方法をまとめました。

1. 公開映画を宣伝する

Facebookページでは公開予定の新作映画や、公開中の映画の告知・宣伝ができます。

上記で紹介した人気のFacebookページを持つ映画館は、いずれも劇場で公開される映画情報を発信しています。映画館のFacebookページをフォローする人のほとんどは、映画情報をチェックするために映画館のページに訪れているはずです。

映画情報の紹介方法は、ポスターやあらすじを使ったシンプルなものでも、スタッフが熱く魅力を語るものでも構いません。自映画館のスタイルに合わせたブランディングが効果的です。

映画公開情報は、自映画館をよく知らない人にも届きやすい基本的な情報です。映画情報の投稿を通して、自映画館のFacebookページ認知拡大にもつなげられます。

2. イベント機能を活用する

アメリカのSecret Movie Clubの事例のように、Facebookページのイベント機能は映画館との相性がよいコンテンツです。

映画に関するイベントを実施する際、小さな映画館であればFacebookのイベント機能を使って情報発信することで、告知・集客が一括で管理できます。

また、外部のチケット販売サービスなどと連携させることで、効率よくチケットの売買が可能になり、オフラインでのチケット販売業務工数を削減することにもつながります。

3. キャンペーンを実施する

映画館に足を運んでもらうための後押しとして、Facebookでのキャンペーンの実施もおすすめです。

シネ・ウインドの活用事例のようにチェックイン機能を使ったキャンペーン施策のほか、利用者に「いいね!」を押してもらうことでキャンペーンに参加できるといった施策も登場しています。

インターネット広告などを使わずとも、Facebookでのキャンペーン展開であれば拡散効果を通じて、無料で認知拡大と集客が期待できます。

コメント機能を有効に使えば、利用者はより深くキャンペーンを楽しむことができます。

映画館の認知を広げるだけでなく、ファンを作り来館者を増やすという目的達成にも一役買ってくれるでしょう。

4. Facebook広告を利用する

Facebookページの作成・運用は基本的にすべて無料で行えますが、必要に応じて広告を打つこともできます。

他のSNS広告に比べてもFacebook広告はターゲティング精度が高く、年齢や性別はもちろん、趣味嗜好に合わせて広告を届けたいターゲットを設定することができます。

映画ファンに対してのみ、限定的に広告を打つことも可能です。映画ファンに対して公開映画の動画広告などを発信すれば、自映画館の認知・ファン作りに役立つ可能性が高いといえます。

実際に、映画制作会社のパラマウント・ピクチャーズ ジャパンが自社のターゲット層である20〜50代男性に対して動画広告を配信したところ、作品の認知と好意度を高めたとされています。

Facebookページとは

Facebookページは無料で使えるSNSページで、企業や団体による運用にも適しています。

事例のなかで紹介したさまざまな機能を活用して、映画館自体のブランディングにも活用することができます。

ユーザーはFacebookにログインせずに閲覧できるうえにGoogleの検索対象にもなるため、公式サイトとして活用する企業も多くあります。

ほかにも複数人で管理できるなど、映画館が活用する上でもさまざまなメリットがあります。

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Facebookページは、使い方によっては映画館の集客に大きく貢献してくれるSNSです。

イベント機能を使って上映会の告知や集客をしたり、チェックインや「いいね!」機能を使ってキャンペーンを実施したりと、機能を活用することで多彩な使い方ができます。

映画館のターゲット層や目指すブランディングの方向性によって、多様なFacebookページの使い方が考えられます。

事例を参考に、自映画館に合う形でFacebookページを活用してみてください。

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