Google アナリティクスは、自社のウェブサイトへのユーザーの流入を解析できるツールです。
自社ウェブサイトにアクセスするユーザーについて、検索数や閲覧数だけでなく、ユーザーがどこから訪問しているかなどを解析できます。ウェブサイトを活用したマーケティングの戦略を立てるために役立てられます。
この記事では、Google アナリティクスの機能やGoogleのビジネス情報からの流入を計測する方法、さらにGoogleマイビジネスに備わるインサイト機能について解説します。関連記事:もっと活用!Google マイビジネスで追加すべき情報とは?
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Google マイビジネスから自社サイトへの流入を測るには?
Google マイビジネスでは、ビジネス情報に自社のウェブサイトへのリンクを設定できます。
ただしそのままでは、そこに設定されたリンク経由でウェブサイトを訪問した数については、Google アナリティクスを見ても確認できません。参照元がわからない「ダイレクト」に分類されてしまいます。
そもそもダイレクトとは、URLを直接打ち込んだり、ブックマークから遷移したりといった訪問の回数です。しかし、Google マイビジネスで設定したURLはこうした経路とは異なる分類として計測したいという場合があるでしょう。
Google アナリティクスに、ビジネス情報に記載したURLからのウェブサイト訪問を計測させる方法として、URLのうしろにパラメーターと呼ばれる目印をつける方法があります。
パラメーターを付与されたURLはキャンペーンURLと呼ばれ、キャンペーンURL経由のアクセスはダイレクトとは別のアクセスとして、Google アナリティクスで識別することができます。
Googleが提供するキャンペーンURL作成ツール(Campaign URL builder)と、その利用方法を紹介します。
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【初心者向け】Googleアナリティクスの基本的な使い方
Googleアナリティクスの設定
Google アナリティクスのキャンペーンURL(パラメーターを付与したURL)生成ツール
キャンペーンURL作成ツールは、Google アナリティクスの機能の一つです。
ウェブサイトを閲覧したユーザーのたくさんある参照元について、より限定して解析するために、パラメーターを付与したキャンペーンURLを作成します。
パラメーターとは、変数を意味し、この場合URLの後につける補助的な数字、文字列をいいます。
多くはURLの後に「?」をつけ、その後ろに適当な文字列を設定します。「?」以降はURLとみなさない仕組みがあり、このURLで表示されるページは「?」以前のみのURLページと同じものとなります。
Campaign URL builderは以下のようなページです。
上の画像の「Website URL」の欄に、自社のウェブサイトのURLを入力します。
Website URLの下の入力欄には、キャンペーンの「Source」「Medium」「Name」をそれぞれ設定します。入力欄はこれ以外にもありますが、この3つは正しい計測のためにも入力必須です。
生成されるパラメーターはそれぞれ「utm_source=任意の文字列」「utm_medium=任意の文字列」「utm_campaign=任意の文字列」となり、それぞれを「&」でつないだURLが「キャンペーンURL」となります。
半角英数字を用いて文字列を設定します。この文字列がGoogle アナリティクス上に表示されて、自身の目で判別する仕組みです。
それぞれ何を設定するのかについては後述します。
生成したURLをGoogle マイビジネスの管理画面に貼り付け
続いて、Google マイビジネスから、管理しているビジネス情報にウェブサイトのURLを登録します。
すでに登録してあるURLがあれば、メニュー欄の「情報」から確認できます。地球儀のマークがついているURLが自社のウェブサイトとして設定しているURLです。
ここに、先程作成した「?」以降の文字列が追加されたキャンペーンURLを貼り付けます。
設定するウェブサイトがこれまでと同じ自社のウェブサイトであれば、「?」より前のURLは変わりません。
Google アナリティクスからアクセス数を確認
Google アナリティクス上で確認するときは、メニュー欄の「集客」から「キャンペーン」を選択することで、全てのキャンペーンのユーザー、行動、コンバージョンの詳細が表示されます。
Google マイビジネスから設定したURLからのアクセスについても、ここから確認できます。
Google マイビジネスから設定したURL以外に、Google マイビジネスのために用意したURLを設定してしまうと正確な計測ができなくなりますので注意が必要です。
キャンペーンURLで設定するパラメータの必須項目について
キャンペーンURLに設定できる変数はいくつかありますが、以下の3つは必ず設定しなければなりません。
Campaign Source(キャンペーンのソース)
「Campaign Source」ではキャンペーンのソース(参照元)を識別するためのパラメーターを設定します。
参照元を示す文字列を入力します。参照元には検索エンジンやニュースレター(メルマガ)、個別に送付したメールなどが考えられます。
Google マイビジネスで設定したURL経由であることを確認したい場合には「gmb」などのように入力します。ソースに限らず、パラメーターはあまり長いと、Google アナリティクスで見る際に識別しづらくなってしまうので注意が必要です。
Campain Medium(キャンペーンのメディア)
「Campain Medium」ではキャンペーンのメディア(媒体)を識別するためのパラメーターを設定します。
Google アナリティクスで確認できるメディアには以下がありますので、それぞれ計測したいURLの設置状況に合わせて選択します。
email、pressrelease(プレスリリース)、各種広告(バナー広告、リスティング広告)などの場合があります。
Campaign Name(キャンペーンの名前)
「Campain Name」ではキャンペーンの名称を設定します。任意の文字列で設定します。
Google アナリティクスとは
Google アナリティクスは無料で使える、ウェブサイトへのアクセスを解析するツールです。その機能は多岐に渡り、すぐにすべてを使いこなすことは簡単ではありません。
Google アナリティクスについては、以下の記事で解説しています。
【初心者向け】Googleアナリティクスの基本的な使い方と用語を解説
サイト運営に関して「どのようにしてメディア訪問したのか」や「どんなページがよく読まれているのか」といったデータを管理しておくことは、サイト運営の課題を明確にしサイトの質の改善に非常に大切です。そこで役立つのが、Googleから無料で公開されているアクセス解析ツール「Google アナリティクス」です。様々な機能を有しており、きちんとデータを読み解くことが出来れば顧客との関係強化が期待できる「Googleアナリティクス」ですが、サイト運営が初めての場合、専門用語の多さや導入の複雑さに戸惑って...
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Google マイビジネスのインサイトとは
Google マイビジネス内にも、Google アナリティクスのようなアクセス解析ツールが備わっています。
メニュー欄にある「インサイト」がその解析ツールで、自社のビジネス情報の閲覧数や検索数などが確認できます。その結果をもとに、ユーザーをより理解し効果的な広告戦略につなげることができます。
インサイトのトップページに表示されるデータはいくつかあり、以下の記事で詳しく解説しています。
Google マイビジネスの検索ワードを調べる|ローカルSEO(MEO)対策に役立つインサイト機能
Google マイビジネスの管理メニューの「インサイト」では、ユーザーがどのような検索ワードを使ってページまでたどり着いたかなどを分析できます。店舗のある地域を訪れるユーザーのニーズを把握したり、実際に足を運んでもらうための情報発信に活かしたりすることができます。
Google マイビジネスからのアクセス解析がSEO対策へのヒントに
Google アナリティクスは、ユーザーがどれだけ自社のウェブサイトを訪れたか、またどこから訪れたかを確認できるマーケティングに重要なツールです。紹介したような手順で、Google マイビジネスで管理するビジネス情報からの流入をGoogle アナリティクスで確認することもできます。
ユーザーがどのように自社の情報にたどり着いているのかを把握することで、より顧客に満足度の高いサービスの提供につなげたり、ネットでの認知度向上や集客効果を狙うこともできるでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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