ヒトサラはプロの料理人のおすすめする店舗が、その推薦のコメントとともに見られるグルメメディアです。
調理に携わる料理人や、提供される一品一品の料理に焦点を当てるという他のグルメサイトには見られないスタイルで、ユーザーの支持を集めています。
15,000以上のお店を掲載し、シェフたちが実際に通うお店をヒトサラ編集部が直接取材する「シェフお墨付き」店舗は8,000店にも上ります。
食べログやぐるなびなどといったグルメサイトのように、ユーザー層の属性が幅広いとはいいがたいヒトサラですが、ファンは決して少なくはありません。その魅力や人気の理由はどのような点にあるのでしょうか。
この記事では、ヒトサラの概要、サービス内容、ヒトサラを利用するメリット・デメリットについて解説します。
ヒトサラとは?
ヒトサラとは「シェフがおすすめするお店を探せる」グルメサイトで、株式会社USEN Mediaが運営しています。2012年7月にサービスを開始し、2017年12月の月間ページビュー数は1億310万、ユニークユーザー数は2,140万人となっています。
人気店、話題のお店を中心に、料理人の顔が見える、料理の美味しいお店を掲載しています。飲食店の価格帯や店内の収容可能人数だけでなく、料理人や提供される料理にフォーカスしている点において他のグルメサイトとは一線を画しており、15,000以上の店舗を掲載しています。
食べログやぐるなびなど、他のグルメサイトとの違いは?
食べログやぐるなびなど、一般ユーザーによって投稿された口コミや評価をまとめるグルメサイトは数多くありますが、プロのシェフがおすすめする店舗を掲載するグルメサイトはヒトサラの他に目立つサービスは存在せず、ヒトサラはユーザーのこうしたニーズを満たしています。
ヒトサラはお店の条件からユーザーとのマッチングを図るのではなく、両者の出会いに感情の動きが生まれることを目標にしていることが公式サイトで語られています。編集長は海外での食べ歩きや通信社勤務を経て著名ファッション雑誌の創刊に参画した人物であり、「編集のプロ」によるグルメコンテンツであることを強調ししています。
ヒトサラは食のプロと編集のプロが作るグルメメディアであると言えるでしょう。
ヒトサラの特徴は?
ヒトサラの特徴は丹念な取材に裏付けられた店舗紹介とプロによる写真にあります。ヒトサラでは、料理写真を得意とするプロカメラマンによる写真撮影と専属ライターによるコンテンツの作成が行われています。
またシェフの経歴やおすすめメニューの紹介、おすすめの利用シーンなど、他のグルメサイトでは見られない情報も特徴です。
また各店舗のページだけでなく、10,000人以上の料理人情報を集めた「料理人名鑑」、料理をつくっている作り手の思いを伝える「シェフのヨコガオ」、食のプロである料理人のおすすめするお店を取り上げる「シェフがオススメするお店」など、料理人が主役となるコンテンツが展開されています。
ヒトサラに掲載されている店舗は比較的単価の高い飲食店が多くなっていますが、裏を返せば金額ではなく料理に焦点を当てた店舗選びをしたいユーザーが集まるサイトになっていると言えるでしょう。「料理人から探す」機能など、料理人にフォーカスしたサイトならではの機能も実装されています。
食べログ、Rettyとも公式メディア連携
ヒトサラは食べログやRettyとも公式メディア連携しています。同種のサービスでありながら、ヒトサラとそれ以外のグルメサイトではユーザー層が基本的に異なると考えられます。
そのような中でも、幅広い客層と検索ニーズをもつ食べログにはヒトサラの潜在顧客も存在します。Rettyにおいても同様の構図が考えられるでしょう。
飲食店は、同業界の複数メディアと連携するヒトサラに店舗情報を掲載することで、潜在顧客を集客できる可能性が高まると言えるでしょう。
このほかにも、ヒトサラに掲載する飲食店はGoogleストリートビューやGoogle広告などもオプションで導入できます。
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ヒトサラを導入するメリット・デメリット
グルメサイトでも独自の特徴を持つヒトサラですが、ヒトサラを利用するメリットはどのような点にあるのでしょうか。
以下では、ユーザー目線のメリット、店舗目線のメリット・デメリットについて解説します。
ユーザーのメリット
飲食店の情報だけでなく、シェフや実際に提供される料理についての情報も得られる点はユーザーにとっての大きなメリットと言えるでしょう。
また、一般ユーザーだけでなくプロのおすすめする店舗の情報などは調べられる場が少ないため、ヒトサラは飲食店を条件から検索できるグルメサイトの中でも唯一無二のサービスを提供しています。
おすすめの利用シーンやおすすめメニューなど、コンテンツとしての充実度も高くヒトサラは独自のサービス形態を確立しています。
店舗側のメリット
他のグルメサイトに比べて、料理にフォーカスした情報を掲載できることはヒトサラの大きな特徴です。店舗にとっては訴求力の高いコンテンツを提供できる点がメリットとなります。
ヒトサラでは取材や写真撮影を任されているカメラマンやライターもエキスパートであるため、クオリティの高い店舗ページ作成が可能で、ユーザーに対して訴求のポイントをおさえたプロモーションができるでしょう。
ヒトサラ経由での予約は客単価が高い傾向にあります。ヒトサラを利用することで効果的な集客が可能となるでしょう。
店舗側のデメリット
SEO的観点から言えば、ヒトサラは他のグルメサイトに比べて実はあまり高く評価されていません、つまり、ユーザーが検索エンジンを利用して検索した場合、検索結果の上位に表示される可能性はそう高くありません。
例えば「六本木 フレンチ」と検索した場合に検索結果の上位に表示されるのは食べログやぐるなびに掲載されている六本木のフレンチレストランです。ヒトサラの個別のページが検索結果画面の上位に表示される可能性が実はあまり高くありません。
上記のデメリットを解消するためには他のグルメサイトを併用すると良いでしょう。
また、ヒトサラでは取材から店舗ページの公開までに時間がかかる点も、情報の速報性という観点から言えばデメリットとなります。
結果が出るまでには時間を要するため、即時的な集客効果を得ることは難しいでしょう。
ヒトサラで集客アップするには?
ヒトサラは集客ツールとして有効ですが、ヒトサラに限らず集客ツールはその運用が非常に重要です。
以下では、ヒトサラの登録方法、集客効果を高める方法について解説します。
まずは登録、3つのプラン
ヒトサラに店舗情報を掲載するためには店舗会員として登録する必要があります。
ヒトサラでは3つの料金プランを用意しており、最低価格は1万円です。いずれも初期費用がかかり、露出量・掲載順位に応じた3つのプランがあります。
掲載を検討する場合には、公式サイトから資料を請求すると良いでしょう。
即時予約機能を使う
「即時予約機能」はヒトサラ上でユーザーがオンライン予約できる機能です。
店舗の営業時間にかかわらずいつでも予約可能で、電話をかける手間も不要なネット予約は高い集客効果が見込めるでしょう。
これはヒトサラの有料プランで利用可能となる機能で、来店予定の日時や人数を指定して予約できる「日時」「人数」検索でも、サイト内で上位に表示されるようになります。
1店舗あたりの予約数についての比較に関するデータを見ても即時予約は普通の予約の約3倍の予約を獲得しており、結果につながりやすいと言えるでしょう。
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他の口コミサイトとの併用で効率的な集客が可能に
ヒトサラは単なるグルメサイトというだけでなく、料理人や提供される料理にフォーカスするグルメメディアであり、他のグルメサイトとは一線を画したサービスを提供しています。
しかし、SEO的には弱い面もあるため、検索エンジンの検索結果として上位に表示されることはあまり期待できません。こうした特徴は、ヒトサラ内で検索したユーザー以外に対するプロモーション効果はそれほど期待できないというデメリットの存在を意味しています。
ぐるなびや食べログなどの大手グルメサイトは、Googleをはじめとする検索エンジンでの検索結果に表示されやすく、プロモーション効果は高くなっています。こうした点で、ヒトサラとは異なるメリットがあると言えるでしょう。
各サイトのメリット・デメリットを把握して併用することにより、効果的なマーケティングが可能となるでしょう。