NTTデータが提供するレジ無し店舗サービス「Catch&Go」を利用したウォークスルー店舗「CATCH&GO」が、9月2日にNTTデータ社内でオープンしました。ダイエーとNTTデータにより展開される同店舗は、面積約37㎡の売り場で弁当や飲料、菓子、冷凍食品など約600品目の商品を販売します。
無人店舗のうちゲートやレジを通り過ぎる(ウォークスルー)だけで会計を完了できる店舗を「ウォークスルー店舗」と呼びますが、今回の店舗は国内最大規模となります。
最新技術が実現する利便性だけでなく、購買機会の創出やフードロス削減の効果も期待でき、出店に注目が集まっています。
関連記事
【小売DX】無人店舗 4事例まとめ マスクありでも顔認証・スマホでバーコード読み取り会計完了など
<参照>
レジ無しデジタル店舗Catch&Go™が描く、With/Afterコロナ時代の店舗モデル | デジマイズム
NTTデータとダイエー、国内最大のウォークスルー店舗。見切り品をアプリで通知 - Impress Watch
ゲートを出れば決済完了、ウォークスルー店舗「Catch&Go」
NTTデータは2019年9月に同サービスをリリースし、小売業界と連携して実証実験を進めてきました。
顧客は入店時、顔認証またはQRコードをかざし入店します。商品を選んだあと、会計の作業はありません。店舗の上部に設置したカメラと商品棚の重量センサーによって、会計金額を算出します。
事前に専用アプリへ登録されたクレジットカードから、ゲート通過時に自動で精算処理が行われ、ユーザーは退店時に特別な手続きなく支払いを完了できます。会計完了後は電子レシートが届く仕組みです。
専用アプリに商品情報を通知、電子棚札でダイナミックプライシングを導入
今回の店舗では電子棚札によるダイナミックプライシングが取り入れられています。賞味期限が近い商品や在庫過多の商品を低価格で提供し、フードロスを削減できます。
値下げ商品は、店舗利用に必要なアプリから顧客に通知できるため、販売促進の効果も期待できます。顧客の店内での行動に基づいたクーポンの配信もできます。
関連記事
電子棚札とは?価格表示をデジタル化:仕組み・メリット・事例2選
【事例5選】ダイナミックプライシングとは?需給に合わせた価格変動で集客、メリット・デメリットを解説
ゾーニングとは?売上アップにつながる店舗レイアウト・基本と業界別のポイント
マイクロマーケットへの対応や、より快適な購買体験が可能に
ウォークスルー店舗ではレジ待ちの混雑も発生しないため、レジ待ちにより購買を諦められてしまう機会損失を防げます。また利用者の感染症関連の不安も軽減できると考えられます。
店舗にとっても省力化はメリットです。労働力の確保や人件費など、店舗運営に伴う負担が軽減されることは、持続可能なビジネスの創出や少子高齢化の進行においても重要なポイントです。
スペースや販売人員などの問題から出店が見送られてきた「マイクロマーケット」と呼ばれる、オフィスビルや工場、病院、学校などでの展開にも適しているといいます。
会計を店員の手で行わない取り組みは、コンビニやスーパーなどで拡大しています。また自動販売機やそれに類似した仕組みで商品を提供する無人店舗もあります。
これら形態とウォークスルー店舗の最大の違いは、顧客情報の蓄積です。NTTデータのウォークスルー店舗ではこの先、顧客の習慣を読み解き、顧客が買いたいものを買いたいタイミングで通知したり、実店舗だけでなくECの情報を配信したりといった運用が構想されています。ウォークスルー店舗の普及拡大により、これまでになかった快適な購買体験も実現していくと考えられるでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年11月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→写真・PDFからメニュー名を文字起こしする機能が実装 ほか【2024年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】