GoToイートに抜け穴、「トリキ錬金術」以外にも:「最低利用料設定」だけで大丈夫?

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

10月1日に開始したGo To Eat(イート)キャンペーンですが、鳥貴族で1品だけを注文し、1000円分のポイント付与で"儲け"を得る、いわゆる「トリキの錬金術」が問題となっています。

これに対し農林水産省は8日、少額でのキャンペーン利用を抑制するため、飲食店に一定の金額要件を設けるなどの対応をとるよう呼びかけることを明らかにしました。

「トリキの錬金術」問題が一応の解決を見た一方、もう一つの「錬金術」として、予約人数を来店時よりも多く申請する方法も考えられます。

本記事では、Go To Eatキャンペーンのポイント付与事業における問題点や対策について、詳しく解説していきます。

関連記事
ネガティブ報道が外食業界を苦しめている。飲食店オーナーが語る「GoToイート」への思い
「GoToイート」どうお得?"最大12,000円分還元"も!キャンペーン情報まとめ

GoToイート「最低利用料」設定など、飲食店へ対応を呼びかけ

Go To Eatキャンペーンのうち、オンラインで飲食店を予約し飲食することでポイントを付与する事業について、利用方法が不適切だとの指摘を受け、一部見直されることになりました。

農林水産省は、付与されるポイントより少ない金額でのキャンペーン利用を抑制するため、飲食店に対して

  1. 一定の金額要件を設ける
  2. コースの予約だけに限定する

といった対応をとるよう、予約サイトの事業者を通じて呼びかけるとしています。

加藤官房長官の記者会見では、昼500円、夜1000円の「最低利用料」を設定する方針が示されていましたが、その対応は飲食店に委ねられることになるようです。

このような「最低利用料設定」の議論が行われた背景には、鳥貴族で1品だけを注文し、1000円分のポイント付与で"儲け"を得る「トリキの錬金術」問題がありました。

「トリキの錬金術」とは:付与されるポイントよりも少ない飲食で"儲け"を得る客

Go To Eatキャンペーンは、プレミアム付き食事券とポイント付与の2つの事業からなります。

このうちポイント付与では、オンライン飲食予約サイトから予約し飲食すると、来店人数に応じてランチの時間帯は500円分、ディナーの時間帯(15時以降)は1000円分のポイントが付与されます。

しかし、このポイント付与を悪用し、「鳥貴族」でディナーの時間帯に298円(税込み327円)の商品1品だけを注文し、1000円分のポイント付与で差し引き673円分の"儲け"を得る客が現れました。

予約サイトによっては1人につき200円の「送客手数料」が発生するため、鳥貴族」側の売り上げは298円から200円を差し引いた98円のみとなってしまいます。

鳥貴族は「席のみの予約停止」で対抗

これに対し、鳥貴族は7日、ポイント付与の対象となる予約のうち、"席のみの予約"の受け付けを停止したと発表しました。

ポイント付与の対象となるのは金額が確定しているコースのみとなるため、"来店時に1品だけ注文し、ポイントで儲けを得る"問題はなくなるということのようです。

GoToイートにもう一つの「錬金術」:予約人数を多く申請しポイント獲得

一方、Go To Eatキャンペーンにはもう一つ「錬金術」が存在すると考えられます。

それは予約人数を来店時よりも多く申請することで、来店しなかった人数分のポイントを獲得できてしまうという方法です。詳しく解説します。

来店した人数が予約時と異なる場合:飲食店側が対応する必要

HOT PEPPER グルメ公式サイトによれば、予約後に人数が増えた場合、人数変更について店舗側が承諾したら店舗側で手続きを行い、変更後の人数でポイントが加算されることになっています。

このことから、来店した人数が予約時と異なる場合、飲食店側が対応しなければならないことがわかります。

人数変更の手続きを怠ると「錬金術」になる可能性も

仮に、利用客が来店時よりも多い人数で予約し、そのことに飲食店側も気づかなかった場合、利用客に余分にポイントが支払われることになります。

例えば、予約サイトから4人で予約した場合、最大4,000円分のポイントが付与されます。

その後来店したのが2人だった場合、本来は2,000円分のポイントしかもらえませんが、人数が変更されなければ4,000円分のポイントがもらえるため、利用客は差し引き2,000円分のポイントを"儲け"てしまうことになります。

Go To Eat ポイント付与 余分
▲[人数変更の手続きを怠ると、利用客に余分なポイントが付与されてしまう可能性がある]:口コミラボ編集部作成

またこの場合、2人分の送客手数料が余計に発生してしまうことになり、飲食店側の負担が増えてしまいます。

この方法はあくまで「飲食店が人数変更の手続きを忘れた場合」のみに限られますが、何度もキャンペーンを利用することで、意図的にこの事象を起こそうと試みる人が出てくる可能性もあります。

飲食店側は、自店が損をしないためにも、予約時の人数と来店時の人数が合っているかを確認し、キャンペーンの不正利用を防止する必要があるでしょう。

お探しのページは見つかりませんでした(404 ERROR)

店舗ビジネスの集客・マーケティング担当者様向けのニュースメディア「口コミラボ」。近年、ウェブ上でのレピュテーション・マネジメントが重要性を増していることから、GoogleマイビジネスなどのローカルSEO(MEO対策)などの口コミ集客ノウハウを中心とした情報を配信しております。また、集客・経営のハウツーや、業界動向などに関わるコンテンツも充実しています。

大阪、飲食店支援18日から「5000円飲食で最大4000円還元」:Go Toさきがけ自治体の取り組みぞくぞくと

大阪府は今月18日から、新型コロナウイルスで厳しい経営が続く


<参照>

日本経済新聞:GoToイートに最低利用料 昼500円、夜1000円

NHK NEWS WEB:Go Toイート 少額利用抑制の対応を 農水省 飲食店に呼びかけへ

弁護士ドットコムニュース:Go To イートでポイント荒稼ぎ、1品だけ注文「トリキの錬金術」に鳥貴族が「悩んでおります」

鳥貴族:Go To Eat キャンペーンの対象となるオンライン予約に関するお知らせ

HOT PEPPER グルメ:Go To Eatキャンペーン

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

関連するオススメ記事

    この記事の筆者

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部ではMEO対策、ローカルSEO対策、販売促進店舗の口コミデータをもとにしたコンテンツなどを配信しています。