GoogleはGoogle トラベルにて宿泊施設ごとに新型コロナウイルスの感染対策情報を提供することを発表しました。
ユーザーはGoogle トラベルにて宿泊施設を検索した際に、各宿泊施設で実施している新型コロナウイルスの感染対策に関する情報を確認することができます。
今回はこの新機能を受け、Google トラベルにおいて感染対策情報として登録可能な項目や登録の際の注意点、登録までの流れをわかりやすく解説します。
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Google トラベルで宿泊施設の感染対策がわかるように
Googleは11月10日、Google トラベルに情報を掲載しているホテル業とバケーションレンタル業が新型コロナウイルスの感染対策情報を掲載できる機能を追加しました。
宿泊施設における新型コロナウイルス感染対策情報は、日本においても既に確認できるようになっています。
画像は、東京都の宿泊施設「スーパーホテル新宿歌舞伎町」の例です。
以前から掲載されている情報に加えて、「健康と安全」など宿泊施設が実施している新型コロナウイルス感染対策の実施項目が掲載されています。
ほかにも、日本ではザ・リッツ・カールトンやANAクラウンプラザホテル、海外ではマリオット(Mariott)、ヒルトン(Hilton)、フォーシーズンズ(Four Seasons)などが感染対策情報を掲載しています。
世界的なホテルチェーンが続々と感染対策情報を掲載しており、今後も感染対策情報を掲載する宿泊施設は増加することが予想されます。
googleマイビジネスに「健康と安全」情報の追加可能に、Googleが発表
2020年9月11日、
Googleは各宿泊施設に感染対策の登録を呼びかけ
Google トラベルに掲載のある宿泊施設は、Google マイビジネスから自施設の感染対策情報を追加、更新できるようになっています。
一般社団法人全国グランピング協会が2020年7月に発表した調査レポートによると、コロナ禍で宿泊先を選ぶ際には「新型コロナウイルス対策がしっかりしている宿に泊まりたい」という回答が53.5%に上りました。
このように、消費者の間では宿泊先を選ぶ際の基準として、感染対策の有無を確認する流れが高まっています。
この流れを受け、Googleも宿泊施設に対し感染対策を早めに公開するよう呼びかけています。
各OTAサイトでは既に独自の感染対策情報が表示されている
各OTAのWebサイトでは、既に感染対策情報をサイト上で表示する取り組みを行っています。
例えば、Agodaの「衛生プラス」、Booking.comの「健康&安全に関する特別な取り組み」、Expediaの「安全衛生対策」など、著名なOTAはすでに独自の感染対策情報表示システムを導入しています。
また、たとえば東京都の宿泊施設「1899東京」は、Agodaの「衛生プラス」に選出されたことを公式Webサイトで発表しています。
このように、OTAサイトの感染対策認定を受けることは宿泊施設にとってもセールスポイントとなるため、これからも宿泊施設とOTAの間で感染対策情報を明記する流れは広まってゆくでしょう。
Google トラベルにおける感染対策情報の実装は、このような流れに追随した形といえます。
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感染対策情報は何が登録できる?各項目の注意点を解説
Google トラベルにおいて掲載できる5項目の感染対策情報とそれぞれの注意点について解説します。
1. 清掃の強化
「清掃の強化」では、宿泊施設における清掃面の感染対策を登録できます。
「共用エリアの清掃の強化」や「客室の清掃の強化」には明確な基準は設けられていないため、自社基準で新型コロナウイルスの流行前より清掃を強化していれば「○」を選んでよいでしょう。
また「清掃手順の教育」という項目がありますが、宿泊業界では各施設が実施すべき感染対策のガイドラインが設けられています。
ガイドラインに従った感染対策を全従業員に周知しているか、改めて確認することが大切です。
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2. スタッフの個人防護具の着用
「スタッフの個人防護具の着用」では、宿泊施設におけるマスクの着用や消毒液の用意などの感染対策を登録できます。
マスクの着用や消毒液の用意は、今のところほぼ全ての宿泊施設で実施されています。
これらに加え、予備のマスクや使い捨て手袋、除菌シートなども宿泊客に用意できれば宿泊客により高い安心感を与えられます。
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3. 社会的距離の確保
「社会的距離の確保」では、宿泊施設内の社会的距離(ソーシャルディスタンス)が適切に保たれていることを登録できます。
東京都では2メートルを適切な社会的距離としており、人と人との間隔を2メートル空けるよう呼びかけています。
入浴施設や健康施設を備えた宿泊施設では、社会的距離の確保を呼びかけるポスターの掲示やチェックイン時の注意喚起などにより、利用者に社会的距離を十分に確保してもらうなどの対応が求められます。
4. 人との接触機会の最小化
「人との接触機会の最小化」では、宿泊施設内で他人と接触する機会を減らすために講じている対策を登録できます。
特に、スマートチェックインやキーレスエントリーなどの非接触型サービスを導入することは新型コロナウイルスの感染対策にとどまらず、宿泊の利便性を向上させることにも繋がります。
また、宿泊料金の支払いもオンラインやキャッシュレスで受けることにより、現金のやりとりによる感染リスクを減らせます。
更にはキャッシュレス各社が提供しているポイントやクーポンなどの割引にも対応できるため、宿泊客に対してより大きなメリットを提供できます。
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5. 食品衛生管理の向上
「食品衛生管理の向上」では、飲食を提供する宿泊施設における感染対策を登録できます。
宿泊施設にて飲食を提供している場合は、この項目も記入するとよりよいでしょう。
なお「使い捨てメニュー」は紙などに印刷されたメニューで、食事が終わったらゴミとして廃棄できるものを指します。
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Google トラベルに感染対策情報を登録するには?5ステップで解説
Google トラベルに掲載のある宿泊施設は、Google マイビジネスから上記の感染対策情報を登録できます。
ここでは、Google マイビジネスから感染対策情報を登録する流れを5つのステップでわかりやすく解説します。
1. Google マイビジネスの「情報」を開く
Google マイビジネスを開き、左側のメニューから「情報」をクリックします。
2.「ホテルの属性」の編集画面を開く
「情報」の画面が表示されます。画面を下にスクロールし「ホテルの属性」の右にある鉛筆マークをクリックしてください。
3.「健康と安全」の編集画面を開く
「ホテルのアトリビューション」という画面が表示されます。
「健康と安全」欄の右にある鉛筆マークをクリックしてください。
4. 感染対策情報を記入する
感染対策情報の記入画面が表示されます。
それぞれの項目を実施している場合は「○」、実施していない場合は「×」、特殊な事情がある場合は「その他」を選んでください。
「その他」を選ぶと「理由を選択してください」という画面が表示されます。
ここでは特殊な事情がある場合、その旨を閲覧者に知らせることができます。
5. 記入した情報を保存する
記入を終えたら右下の「保存」ボタンをクリックします。
ここで記入した感染対策情報は、通常1時間以内にGoogle トラベルへ反映されます。
<参照資料>
Google The Keyword:Tips for holiday travel and beyond
ホテル1899東京:Agodaの『衛生プラス』プログラムに選出されました。
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