HATINOSUとは、旅好きの人たちによる安価で利用できる宿泊施設の情報交換サイトです。宿泊予約などがオンライン上で完結できるOTAではありませんが、施設側は情報提供という形で、HATINOSU上に自施設情報を掲載できます。
本記事では、HATINOSUの概要および、掲載できる施設の基準、HATINOSUへの施設情報の掲載方法について解説します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
HATINOSU(はちの巣)とは
HATINOSUは、旅行好きな人たちによる情報交換サイトで、ボランティアによって運営されています。オンラインで旅行予約などができるOTAではなく、サイト利用者が施設の情報や口コミなどを書き込み、他の旅行者と情報を交換しあうポータルサイトです。
事業者ははちの巣に施設を掲載することで、利用者からの口コミを集められるほか、自施設の認知拡大などの効果が期待できます。
まずは、HATINOSUが対象とする施設をはじめ、HATINOSUの概要を解説します。
掲載される施設はキャンプ場・ライダーハウス・バンガロー・ゲストハウス
HATINOSUを利用する主なユーザーは、バイクツーリングやサイクリング、バックパッカーなどです。
HATINOSUのユーザー高級は高級志向のホテルや旅館などの利用は想定しておらず、宿泊施設の選定基準に安価であることが含まれます。
キャンプ場、ライダーハウス、ゲストハウスなどの宿泊施設が、HATINOSUの掲載対象施設です。
施設のタイプ別掲載基準/低価格の施設が対象
HATINOSUが設定する施設の掲載基準は、利用料が低価格であるかどうかも条件に含まれます。キャンプ場、ライダーハウス、ゲストハウスそれぞれに、掲載にあたっての基準が設けられています。
キャンプ場は、バイク1台、大人1人、テント持ち込みを想定した利用料が3,000円以下の施設が掲載の対象となります。3,001円以上の施設は基本掲載基準を満たさないものとして掲載されませんが、周辺の施設に比べて施設利用料が安い場合は掲載する可能性があります。
ライダーハウスは、寝袋持参かつ雑魚寝のライダーハウスが対象です。利用料は4,000円以下(北海道は2,500円以下)の施設が対象です。民宿は基本掲載されませんが、ライダーハウスとして機能していれば掲載される場合もあります。
ゲストハウスは、男女別の相部屋(個室もあり)の宿が対象です。料金は素泊まりで4,500円以下の価格帯が基準条件です。
そのほか、利用料の基準は設定されていませんが、バンガローも掲載対象施設です。最も簡易な設備の宿泊施設として、掲載対象となります。
アプリは提供なし(2021年5月現在)
HATINOSUは施設に対する利用者の情報交換を行うウェブサイトであり、アプリサービスは提供していません。
ただしサイトはモバイル版も用意されており、スマートフォンでの検索にも対応しています。
施設検索は、HATINOSUのトップページ「マップデサガソ」の日本地図より、全国の施設をクリックして探せます。
ウェブサイトのほか、FacebookやTwitterでも情報発信をしています。
掲載されている口コミ
HATINOSUのサイトに掲載されている施設に対して、利用者は体験に基づく口コミを投稿できます。投稿者の名前は多くの場合匿名のようです。
コメントの公開には、サイト運営側の承認が必要です。以下の注意書きがコメント投稿機能の脇に掲げられています。
コメントはすべて管理者によって承認検査を行っています。即時公開ではありませんので、少し時間が掛かります。
そこで内容が不適切な場合には、掲載を見送るか、加筆・訂正することがありますのでご了承ください。
特に個人・団体を特定した誹謗・中傷や、マナーや反モラル的な行為を助長するような書き込みはHATINOSUでは厳禁とさせて頂きます。出典:HATINOSU
掲載している施設から口コミに対する返信の機能は備わっていないようです。口コミ内容は、運営する施設に対するフィードバックとして受け止め、サービスの改善へとつなげられます。
HATINOSUは旅好きの情報交換サイト
HATINOSUは、2000年から運用開始しました。全国各地の安価に利用できるキャンプ場、ライダーハウス、ゲストハウス情報が掲載されています。バックパッカーなど旅好きの施設利用者による口コミをもとに、旅好きユーザーの視点で施設を探せるポータルサイトです。
施設の掲載には掲載料はかからず、サイト上の広告等でマネタイズを行い、HATINOSUが運営されています。
広告の掲載依頼を検討する場合は、以下のURLから詳細をチェックできます。
<参照>HATINOSU:広告掲載申込フォーム
HATINOSUに施設を掲載するには
HATINOSU上に施設を掲載する方法を解説します。
掲載方法
施設を掲載するためには、前述の通り掲載基準を満たしているかという条件があります。まずは掲載したい自施設が基準をクリアしているかどうかを確認しましょう。
掲載依頼は、サイト上の「シンスポット」のクリックまたは情報掲載フォームより申し込みできます。
掲載できる施設情報はカテゴリー、施設名、参考料金、住所などの基本情報です。
カテゴリーは、キャンプ場、秘湯温泉、ライダーハウス、バンガロー、ゲストハウスの5つから選択できます。
掲載料金
HATINOSUへの掲載料金は無料です。
まだサイト上に掲載されていない施設情報については、オーナーが専用フォームから申し込みを行い掲載審査を通過すれば施設情報が公開されます。
ただし、施設利用料がかかる有料施設に対しては、施設オーナーにHATINOSUステッカーを購入するよう促しています。
施設の情報をサイト上に掲載させるだけでなく、別途バナースペースに広告を掲載したい場合には、1口16万円/年間といった料金で利用できます。
HATINOSUの施設情報ページ/基本情報・料金・口コミ掲載
HATINOSUのサービスでの、施設の基本情報の掲載レイアウトや、情報の項目について解説します。
<参照>施設情報
施設ページには基本情報として、住所(場所)、問い合わせ電話番号、料金といった情報のほか、キャンプ場などの利用可能期間や、季節ごとの営業時間が掲載できます。
写真
写真の掲載も可能で、下記のURLに記載されている方法で写真データを運営に送ることで掲載されます。特に施設運営者からの投稿を禁じる文言はありませんが、基本的には訪問したユーザーからの投稿を想定していると考えられます。
掲載写真は、自身が撮った写真であることが条件です。どのスポットの写真か、いつ撮影したものなのかなど写真と共に情報を送ります。
送付方法は、メールもしくはFacebookやTwitterが用意されています。
<参照>HATINOSU:写真アップロード
Google マップとの比較
HATINOSUと同様に、宿泊施設をマップ上から探せるサービスとして、Google マップが挙げられます。
両者の大きな違いは使用するユーザー層です。HATINOSUはバックパッカーをはじめとした安価な旅をしたいと思っているユーザーがメインのため、彼らをターゲットとする低価格の宿泊施設事業者の利用が適しています。
これに対してGoogle マップは、Googleを使用する全ユーザーがターゲットとなります。潜在ニーズに応える形で施設を知ってもらえる場合もあるでしょう。
またHATINOSUでは、施設事業者はユーザーからの口コミには返信できません。施設情報の掲載や写真の投稿を基本構造としています。
一方Google マップは、施設事業者はGoogle マイビジネスを使用して口コミに返信したり、キャンペーン情報を発信したりと、発信できる情報量が異なります。施設側から様々な形式で情報発信ができるという点では、Google マップの方に優位性がありそうです。
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安価な宿泊施設のニーズとらえ、集客効果期待できるHATINOSU
低価格で利用できるキャンプ場、ライダーハウス、ゲストハウスなどの施設にとっては、HATINOSUは集客効果を発揮するウェブサイトです。
掲載される口コミなどは、旅好きの利用者ならではの視点が盛り込まれたものであり、新規利用者にとってだけでなく、施設側にとってもよいフィードバックとなるでしょう。
施設オーナーは自施設を情報提供という形でHATINOSU上に掲載できます。HATINOSUへの掲載基準を満たしている施設であれば、施設の認知拡大や集客の一つの手段として検討するとよいでしょう。
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