オランダ発祥のBooking.comはホテルや旅館などの宿泊施設をオンラインで予約できるサービスで、利用者数では世界でも最大の規模を持つサービスの一つです。
世界中に支社があり、訪日外国人観光客も使いやすいく、宿泊施設側も予約管理をしやすいという特徴があります。
このBooking.comの登録方法や登録するメリットなどを紹介します。
Booking.comのシステムと登録方法
Booking.com(ブッキングドットコム)はインターネット上で予約管理を行います。Booking.comの特徴や仕組み、実際に掲載するまでに必要な手順について解説します。
Booking.comの仕組み
Booking.comはあくまでも宿泊施設をゲストに紹介するプラットホームです。宿泊施設とゲスト間の取引に、Booking.comは介入しません。宿泊施設は、料金設定や空室状況の管理を自身で行う必要があります。また、利用規約などを明確に提示することが可能で、これは他の宿泊予約サイトにはない特徴です。
Booking.comへの掲載料や登録料はなく、宿泊施設が設定した料金に手数料を上乗せすることもありません。
Booking.comを通して成立し宿泊が完了した予約や、返金不可で設定する予約分について、宿泊施設はBooking.comに対し一定の手数料を払います。この手数料がBooking.comの売り上げになります。
Booking.comの登録方法
まず、Booking.comへ宿泊施設を登録します。登録をしないと、Booking.comへの掲載ができません。Booking.comの登録ページから宿泊施設の情報を登録します。これには客室タイプ、アメニティなどの宿泊施設情報、写真、支払い情報、署名済みのBooking.com宿泊施設パートナー契約書が必要になります。
写真などはあらかじめ用意しておくと安心です。
また、管理画面にアクセスするためのパスワードや情報も一緒に登録します。
Booking.com側で登録情報が確認されると管理画面にアクセスできるようになります。
その後、空室情報、料金、写真などが登録が可能です。
Booking.com掲載までの手順
Booking.comへの登録が完了すれば、いよいよBooking.comに宿泊施設を掲載するステップです。登録してからの数日間はチュートリアル画面が表示され、簡単に以下の7つのことが設定できます。
- 宿泊施設の写真を追加する
- 他の宿泊施設との料金を比較する
- カレンダーを同期する
- 設備・サービス情報を公開する
- Booking.comのウェブサイトで施設ページを確認する
- 予約可能日を確認する
- プロフィールを設定する
これらを設定すれば掲載は完了です。
チュートリアル画面が表示されなくなった後も、管理ページからどれも変更することが可能です。
無料お役立ち資料 【2024年版 口コミ対策完全ガイド】をダウンロードする→こちらから
Booking.comに登録するメリットとは?
いつでも対応可能
Booking.comのメリットの一つに挙げられるのが、手厚いサポート体制です。24時間365日、メールやメッセージシステムでカスタマーサービスを行っており、40以上の言語に対応しています。
ゲストからの問い合わせはもちろんのこと、宿泊施設側からの問い合わせにも対応しています。
よくある質問や宿泊施設向けのマニュアルなども用意されており、利用者が容易に扱えるような仕組みが整えられています。
世界最大の宿泊予約サイト
Booking.comは世界最大規模を誇る宿泊予約サイトで、 228の国や地域に展開しています。
Booking.comウェブサイトとモバイルアプリは40以上の言語に対応しており、世界中の観光客の需要に対して対応できます。
1日あたり150万泊以上という膨大な予約数を持つBooking.comを利用することで、世界中にいる訪日外国人観光客に対してアピールすることができるのが最大のメリットといえます。
Booking.comではオンライン・マーケティングのプロの分析によって、ネット上で常に最適化された広告が表示されています。
潜在的なゲストに対し宿泊施設の情報が効率的に提供されています。
信頼度の高い口コミ
どの予約サイトであっても、口コミというものは予約する際の決め手となりうる重要な要素です。そのため、悪用される場合も少なくありません。
しかし、Booking.comにはクチコミの信憑性を検証する専属チームがいるためそのような心配は必要ありません。
実際に宿泊した人しか口コミが書き込めないようなシステムになっており、その口コミの内容も専属チームが検証した後に掲載されます。
Booking.com登録の際の注意点は?
ここまでBooking.comの登録方法やメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。利用するうえで注意すべき点をまとめました。キャンセル料について
予約が成立した後、ゲストがキャンセルするというパターンはよくある事です。Booking.comを介して成立した予約がキャンセルされた場合、二つのパターンに分かれます。
一つ目は宿泊施設がキャンセル料をゲストに請求して受け取った場合です。
この場合は、宿泊施設がBooking.comに対して支払う手数料が発生します。
二つ目のキャンセル料を請求しなかった場合、手数料は発生しません。
キャンセル対策は各自で
Booking.comはキャンセル率が高いことでも有名です。世界大手ホテルチェーンのアコーグループ傘下のD-Edge Hospitality Solutionsが行った調査によると、市場シェア7割を占めるBooking.comではキャンセル率が50%を越えたとされています。
キャンセルは客室の稼働率にも影響するため、宿泊施設側からすると当然避けたい事態だと言えるでしょう。
前払い式の客室料金システムや予約キャンセル時に即時反映ができるシステム、ホテルの自社公式サイトでの予約受付など、Booking.comだけに頼らない独自の対策が必要です。
他のウェブサイトに掲載されることがある
Booking.comは1万5,000以上のアフィリエイト・パートナーと提携しているため、これらのサイト上で広告が掲載される可能性があります。多くの人の目に触れるという意味では良いシステムですが、場合によっては誤った情報や古い情報のまま掲載されてしまいます。
修正の依頼をBooking.comに修正の依頼をしても対応はできず、直接各アフィリエイト・パートナーに連絡を取り修正依頼をする必要があります。
また、Booking.com登録時に第三者のウェブサイト上で宣伝することに同意する旨の項目があるため、アフィリエイトサイトから自己の宿施設の情報を削除できません。
無料お役立ち資料 【2024年版 口コミ対策完全ガイド】をダウンロードする→こちらから
Booking.comの活用で集客を
世界中の潜在的なゲストに自己の宿泊施設を宣伝し、自ら予約管理等を行えるBooking.comは宿泊施設にとって強力な集客ツールです。Booking.comの登録は宿泊施設側に大きなメリットをもたらしてくれます。
その一方で、宿泊施設にとって都合の悪い面も存在しています。Booking.comをうまく活用しつつ、集客方法の多角化を図ることが重要です。
世の中にはオンラインで予約ができる宿泊予約サイトはたくさんありますが、そのなかでもBooking.comを選んで利用するゲストや宿泊施設が多いのには理由があります。プラットフォームの活用の際には、ユーザーからの支持の度合いを参考にするのも良いでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年11月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→写真・PDFからメニュー名を文字起こしする機能が実装 ほか【2024年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】