旧Twitter(X)のオーナーであるイーロン・マスク氏が、「すべてのユーザーに月額課金を検討中」と発言したというニュースが話題になりました。
ただ課金対象について、直接的に「すべてのユーザーに」とは発言していないことから、「デマなのでは?」という声も挙がっていました。
経緯を詳しく見ていくと、「すべてのユーザーに課金するわけではない」という解釈が正しいようです。
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マスク氏「少額の月額課金を検討中」と発言 イスラエルのネタニヤフ首相との対談で
9月19日に行われたイスラエルのネタニヤフ首相との対談で、マスク氏は以下のように発言しました。
We're moving to having a small monthly payment for use of the X systems.
(Xのシステムの使用に対し少額の月額課金を導入することを検討しています)
※該当の発言は34分40秒頃からです。
これを受け一部メディアは、「Xのすべてのユーザーに月額課金を検討中」と報道しました。
マスク氏の発言では、「すべてのユーザー」が対象なのかどうか明確に言及されてはいなかったため、「デマなのでは?」との声も上がるなど物議を醸していました。
有料化検討の理由について、マスク氏は以下のように、自動的に投稿を行う「ボット」への対策だと述べています。
It’s the only way I can think of to combat vast armies of bots, because a bot costs a fraction of a penny — call it a tenth of a penny — but even if it has to pay…a few dollars or something, the effective cost of bots is very high
(膨大な数のボット集団と戦うには、それしか方法が思いつかない。ボットのコストは1ペニー(10分の1ペニーと呼んでもいい)にも満たないが、たとえ数ドルか何かを支払わなければならないとしても、ボットの実効コストは非常に高いからだ)
ボットを作るのに少しでも費用がかかることや、クレジットカードが必要になればその枚数が制限となることは、ボット対策に有効だとしています。
マスク氏は以前から、 世論操作や詐欺目的のボットがあると問題視しており、有料化によって悪質なボットへの対策を進めたい考えがあるとみられます。
「『すべてのユーザーに』は誤解である」とのコミュニティノートが投稿される
「有料化発言」について取り扱っていたメディアの投稿については、「誤解だ」とするコミュニティノートが追加されています。
Misleading post. In a recent interview with the PM of Israel, Elon stated they will introduce "lower tier pricing" for premium members. There was absolutely no mention of charging everyone to use X.
(誤解を招く投稿です。先日のイスラエル首相とのインタビューで、イーロンはプレミアム会員向けに「低層価格」を導入すると述べました。すべての人にXの利用料を課すという話はまったくありませんでした。)」
コミュニティノートとは、誤解を招く可能性がある投稿について、Xユーザーが協力して役に立つコメントを追加することで、より正確な情報を入手できるようにする機能です。
マスク氏がコミュニティノートを支持するコメントを投稿
コミュニティノートの投稿に対してマスク氏は、以下のようにコメントしました。
And @CommunityNotes scores again
「(コミュニティノートがまたゴールを決めた)」
明言はしていないものの、「全ユーザー有料化は誤解」という意見について、マスク氏が支持したと解釈できます。
マスク氏は2022年に旧Twitterを買収して以来、月額8ドルで認証マークを付与されたユーザーには広告の数を半分に減らすなどの有料サービスを展開していますが、さらに全面的に有料化するとなれば、少額であってもアクティブユーザーの減少は避けられないと考えられます。
企業や店舗でも旧TwitterをWeb集客に活用しているところは多いかと思いますが、もし有料化となれば、費用対効果の見直しが必要になってきます。今後もマスク氏の発言、旧Twitterの機能更新等は注視しておくべきでしょう。
<参照>
Xコミュニティノート:コミュニティノートガイド
Xヘルプセンター:X Premiumについて
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