SNSマーケティングを実施するにあたり、SNSの最新動向を追いかけることは重要でしょう。
しかしFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSには次々と新たな機能が追加されており、全容を把握するのが難しくなっています。
そこで本記事では、2021年5月のSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。
- Facebookの5月のニュース
- Twitterの5月のニュース
- 1. 音声チャットルーム「スペース」が提供開始
- 2. 投げ銭機能「Tip Jar」が提供開始
- 3. 2017年から停止していた認証バッジ申請の受付が再開
- 4. 攻撃的な文章を返信する前に警告が表示されるように
- 5. スマホ版Twitterが画像の縦長表示に対応
- 6. Android版TwitterでDMが検索できるように
- 7. 定額制サービス「Twitter Blue」が月額350円と判明
- Instagramの5月のニュース
- 1. 「いいね!」数の非表示機能が正式リリース
- 2. リールズとライブのインサイト機能が提供開始
- 3. プロフィールにユーザーが呼ばれたい代名詞を記載する欄が追加
- 4. ストーリーズに自動字幕機能が追加
- 5. ストーリーズを共同作成できる「コラボ」のテストが日本で開始
- LINEの5月のニュース
目次
Facebookの5月のニュース
ここでは、2021年5月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。
1. 「いいね!」数の非表示機能が正式提供開始
5月26日、FacebookとInstagramは2019年5月頃からテストしていた「いいね!数」を非表示にする機能を正式リリースしました。
今後はFacebookとInstagramにおいてほかのアカウントの投稿と自分の投稿の「いいね!」数をそれぞれ表示するかどうか選べるようになります。
なお編集部で確認したところ、現時点でこの機能はInstagramにのみ実装されており、Facebookでの実装は確認できませんでした。全ユーザーに一度に適用されるものではなく、少しずつ展開されていく模様です。
<参考>
Instagram Blog:Giving People More Control on Instagram and Facebook
2. 記事を読む前にシェアしようとすると警告が表示されるように
5月10日、Facebookは投稿に記載された記事へのリンクを開かずにシェアしようとするユーザーに対し警告を表示するテストを開始しました。
テストでは、投稿に記載された記事へのリンクを開かずにシェアしようとすると、「You’re about to share this article without opening it.(あなたは記事を開かずにこの投稿をシェアしようとしています。)」という警告が表示されます。
なお、同様の警告はTwitterでも表示されており、Twitterではこの警告を実装した後に記事を開くユーザーが40ポイント、リツイート前に記事を開くユーザーが33ポイントそれぞれ増加したということです。
<参考>
ITmedia NEWS:Facebook、「記事を読まずにシェアしようとすると警告表示」のテスト開始
Twitter:Facebook Newsroomの投稿
3. 誤った情報をシェアするアカウントの投稿全てがニュースフィードに表示されにくくなる
5月26日、Facebookは誤った情報を繰り返しシェアするアカウントの投稿全てについて、ニュースフィードでの表示を減少させると発表しました。
今回の更新により、誤った情報が含まれた投稿だけでなく、誤った情報を繰り返し投稿するアカウントの投稿全てがニュースフィードに表示されにくくなります。
また、誤った情報を繰り返しシェアしているFacebookページをフォローしようとすると、「This Page has repeatedly shared false information.(このページは誤った情報を繰り返しシェアしています。)」という警告が表示されます。
さらに、誤った情報が含まれた投稿をシェアした際に表示される警告が更新され、誤った情報を繰り返しシェアするとニュースフィードに表示されにくくなるという警告文や、ファクトチェッカーからの意見が掲載されるようになりました。
<参考>
Facebook Newsroom:Taking Action Against People Who Repeatedly Share Misinformation
Twitterの5月のニュース
ここでは、2021年5月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。
1. 音声チャットルーム「スペース」が提供開始
5月3日、Twitterは昨年12月からテストしていた音声チャットルーム機能「スペース」を正式リリースしました。
スペースは音声チャットSNS「Clubhouse」に類似した機能で、600人以上のフォロワーを持つユーザーがスペースを作成できます。
また、今後数か月以内にリスナーから参加費を徴収できる機能「Ticketed Spaces」を提供する予定であるほか、開催時刻の通知機能、共同ホスト機能、字幕の一時停止機能、スペースを開催中のユーザーをタイムラインで強調表示する機能などが追加される予定です。
Androidと iOS版のTwitterアプリで利用できるほか、5月27日からはブラウザ版のTwitterからも利用できるようになっています。
関連記事
Cloubhouseが流行したワケ
<参考>
Twitter Blog:Spaces is here, let’s chat
Twitter:Spacesの投稿
2. 投げ銭機能「Tip Jar」が提供開始
5月6日、Twitterは投げ銭(チップ)機能「Tip Jar」を正式リリースしました。
Tip Jarを有効にしているユーザーのプロフィール画面にはTip Jarのアイコンが表示されており、これをタップすると外部送金サービスに移動し、好きな金額をユーザーに送金できます。
Bandcamp, Cash App, Patreon, PayPal, Venmoが送金に対応しており、Twitterは手数料を徴収しません。Android版アプリではSpacesでもほかのユーザーに送金できます。
現在、Tip Jarを有効にできるのは一部のクリエイター、記者、専門家、非営利団体などに限られています。
なおPayPalにて住所・電話番号などの個人情報が自動で送信されてしまうことが問題になっていましたが、メールアドレスのみ送信される仕様に変更となっています。
<参考>
Twitter Blog:Introducing Tip Jar
3. 2017年から停止していた認証バッジ申請の受付が再開
5月20日、Twitterは2017年から停止していた認証バッジ申請の受付を再開させました。
Twitterによると、認証バッジは「著名人のアカウントなど、世間の関心を集めるアカウントが本物であることを示す」役割を持っており、認証バッジを取得したユーザーの名前にはバッジのマークが表示されます。
その後、多数の申込が殺到したため、Twitterは5月28日に申請受付を一時停止しました。
6月2日には再び申請受付が再開され、対象となるユーザーの「設定とプライバシー」内「アカウント」項目内には「認証のリクエスト」という項目が表示されるようです。
<参考>
Twitter Blog:Relaunching verification and what’s next
Twitter:Twitter Verifiedの投稿
4. 攻撃的な文章を返信する前に警告が表示されるように
5月5日、Twitterは昨年5月からテストしていた攻撃的な文章を返信(リプライ)する前に警告を表示する機能を正式リリースしました。英語版のAndroidとiOS版のTwitterアプリにのみ対応しています。
今後、ユーザーが攻撃的な文章を返信しようとすると、「Want to review this before Tweeting?(ツイートする前に見直しませんか?)」と警告が表示されます。
警告を受けたユーザーはそのまま返信、返信内容を編集、返信を削除の中から動作を選べます。
Twitterによると、警告を受けた34%のユーザーが返信内容を書き換えるか返信を取りやめ、11%のユーザーが攻撃的な言葉を含む返信をしないようになったそうです。
<参考>
Twitter Blog:Tweeting with consideration
5. スマホ版Twitterが画像の縦長表示に対応
5月5日、Twitterはタイムラインに投稿される画像の縦長表示に対応しました。AndroidとiOS版のTwitterアプリで利用できます。
これまで、縦長の画像はトリミングされてタイムラインに表示されていましたが、今後アスペクト比が2対1から3対4までの画像はトリミングされずそのままタイムラインに表示されます。
<参考>
ITmedia NEWS:Twitter、“縦長サムネ”の表示に対応 スマホアプリで
Twitter:Twitterの投稿
6. Android版TwitterでDMが検索できるように
5月13日、Twitterはダイレクトメッセージの検索機能をAndroid版Twitterアプリ向けに正式リリースしました。
これまでダイレクトメッセージの検索機能はiOS版のTwitterアプリでしか利用できませんでしたが、今回新たにAndroid版のTwitterアプリが対応した形となります。
Android版のTwitterアプリ内、ダイレクトメッセージのタブには新たに検索欄が用意され、ここからダイレクトメッセージの発信者名でダイレクトメッセージを検索できます。
<参考>
Twitter:Twitter Supoortの投稿
7. 定額制サービス「Twitter Blue」が月額350円と判明
Twitterが準備を進めている定額制(サブスクリプション)サービス「Twitter Blue」の月額が350円であることが、iOSのApp StoreにおけるTwitterアプリの情報欄から明らかになりました。
現在、iOSでApp Storeを開き情報欄を見ると、「App内課金」の項目内に「Twitter Blue ¥350」という表記が確認できます。
Twitter専門家のJane Manchun Wong氏はTwitter Blueのテストに参加し、カラーテーマの変更や投稿の取り消し、好きなツイートを分類して保存する機能などが提供される予定であることを報告していますが、Twitterからの正式発表はまだありません。
<参考>
ITmedia NEWS:Twitterのサブスク「Twitter Blue」は月額350円と判明
Twitter:Jane Manchun Wong氏の投稿
Instagramの5月のニュース
ここでは、2021年5月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。
1. 「いいね!」数の非表示機能が正式リリース
5月26日より、Facebookと同じくInstagramでも「いいね!」数が非表示にできるようになりました。
Instagramでも、ほかのアカウントの投稿と自分の投稿の「いいね!」数をそれぞれ表示するかどうか選べるようになります。
<参考>
Instagram Blog:Giving People More Control on Instagram and Facebook
2. リールズとライブのインサイト機能が提供開始
5月25日より、InstagramリールズとInstagramライブにて、インサイト(アクセス解析)が利用できるようになりました。
- Instagramリールズのインサイト:リーチしたアカウント、再生回数、いいね!、コメント、シェア、保存の回数がわかります。
- Instagramライブのインサイト:リーチしたアカウント、最大同時視聴者数、コメント、シェアの回数がわかります。
また、アカウントへのリーチに関するインサイトもより詳細な情報がわかるようになったほか、今後数か月のうちに表示可能な期間が拡大されたり、デスクトップ版インサイトが利用できるようになる予定です。
関連記事
Instagramリールズとは
リールズ、ストーリーズ、IGTVの違い
<参考>
Instagram for Business:Introducing New Insights for Reels and Live
3. プロフィールにユーザーが呼ばれたい代名詞を記載する欄が追加
5月12日、Instagramはユーザーのプロフィール欄に「Pronoun(代名詞)」欄を追加しました。
これによりユーザーは「he」や「she」など、自分が呼ばれたい代名詞をプロフィール欄に追加できるようになります。
代名詞はあらかじめ決められたものから選ぶ形となっており、最大で4つまでの代名詞が登録できます。
<参考>
Twitter:Instagramの投稿
4. ストーリーズに自動字幕機能が追加
5月4日、Instagramはストーリーズの自動字幕機能を公開しました。
ストーリーズの作成画面で「Caption Sticker」を選ぶと、ストーリーズに自動で字幕が追加されます。
現在、この機能は英語版Instagramでのみ利用できます。また、今後Instagramリールズでも同様の機能が提供される予定です。
<参考>
Twitter:Instagramの投稿
5. ストーリーズを共同作成できる「コラボ」のテストが日本で開始
5月17日、Instagamはストーリーズの新機能「コラボ」のテストを日本で開始しました。
コラボでは、あるテーマに沿ったストーリーズを複数人が投稿できます。
- コラボを作成するには、ストーリーズの作成画面で「コラボ」スタンプを選びます。
- 次にテーマを入力し、相互フォロワーの中から共同投稿者を最大20人選びます。
- その後、通常通りストーリーズを投稿すると、コラボとして投稿されます。
コラボに招待された共同投稿者はダイレクトメールで通知を受け取り、参加するかどうかを選べます。
なお共同投稿者は通常通りにストーリーズを作成後、送信先としてコラボを選び「シェア」をタップすると、コラボに自分のストーリーズが追加されます。
<参考>
Facebook Newsroom:ストーリーズ新機能「コラボ」を日本限定でテスト開始、テーマを設定して複数アカウントで共同投稿が可能に
LINEの5月のニュース
ここでは、2021年5月のLINEに関するニュースや動向を解説します。
LINEPayの決済手数料無料期間が2か月延長
5月20日、LINE Payは決済手数料無料期間の終了日を2021年7月31日から同9月30日に延長することを発表しました。
LINE Payは、QR決済最大手のPayPayと手数料無料期間の終了日を合わせた形となります。
なお、手数料無料期間終了後の手数料は取引額の2.45%(税別)となる予定です。
関連記事
LINE Payとは
10月以降のPayPay有料化を乗り越える3つの方法
<参考>
LINE:【LINE Pay】加盟店への決済手数料の無料期間を2か月間延長
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