SNSマーケティングを実施するにあたり、SNSの新しいサービスや傾向など最新動向を追いかけることは重要です。
しかしFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSには次々と新たな機能が追加されたり仕様の変更があったりと全容を把握するのが難しくなっています。
2022年6月には、Twitterの新機能「キャンペーンプランナー」や新商品発売のリマインド機能「Product Drops」が登場したほか、Instagramのリール用クリエイティブツールなど新機能も多数実装されています。
本記事では、2022年6月に発表されたSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。
Facebookの6月のニュース
ここでは、2022年6月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。
米住宅都市開発庁と和解
Facebookを運営するアメリカのMetaは現地時間の6月21日、住宅広告の差別をめぐる問題に関して、米当局と和解したことを明らかにしました。
人種や宗教、性別など個人特性に基づいて住宅広告の閲覧制限を行う機能が差別に当たるとして、住宅都市開発省(HUD)は2019年3月に同社を提訴していました。
Metaは違反行為への関与は認めませんでしたが、広告配信システムの見直しを条件に、約11万5,000ドル(約1,600万円)の和解金の支払いに合意しました。
Facebook Pay、Meta Payに改名へ
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは現地時間の6月22日、「Facebook Pay」の名称を「Meta Pay」に変更したとFacebook投稿で発表しました。
「Facebook Pay」はFacebookやInstagram、WhatsAppで使える決済サービスで、日本では未対応となっています。
同氏は将来的にはメタバースのウォレットとしていく考えも示し、NFTもMeta Payで管理されるものと見られます。
Instagramの6月のニュース
ここでは、2022年6月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。
プロフィールのトップにお気に入りの投稿を固定できるように
Instagramは現地時間の6月7日、プロフィールのトップにお気に入りの投稿を固定できる新たな機能を導入しました。
これまではストーリーズを「ハイライト」として固定する方法がありましたが、今後はフィード投稿またはリール動画を最大3件まで固定できます。
リールのクリエイティブツール登場
Instagramは現地時間の6月2日、InstagramとFacebookのリールで使える複数のクリエイティブツールを発表しました。
テンプレートやサウンドエフェクトなど、より簡単にリールを作成・編集できる機能を利用できます。
Twitterの6月のニュース
ここでは、2022年6月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。
どうなるTwitter?マスク氏買収の現状
現地時間の6月21日、Twitterの取締役会が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によれば、イーロン・マスク氏による440億ドル(約6兆円)での同社買収を承認するよう、株主らに推奨することが全会一致で決議されました。
マスク氏は買収にあたり、偽アカウントの実態解明など3点が条件になるとの考えを示しています。
また6月上旬に表面化したテスラ社の人員削減について、対象は全従業員の3分の1を占める正社員で、今後3か月以内に10%程度を削減するとしています。
Twitter社の株価下落やマスク氏による人員削減など、双方ともにさまざまな不安要素があり、見通しは依然不透明となっています。
※7月8日、マスク氏はTwitterの買収を中止することを表明しました。Twitterが偽アカウントの調査をめぐってマスク氏に十分な情報提供を行わなかったことが原因としています。これに対し、Twitter社は買収実行を求めて裁判所に提訴しました。6兆円ともいわれる大規模買収劇は、泥沼化しています。
新機能「キャンペーンプランナー」リリース
Twitterは6月23日、Twitterのキャンペーン効果を予測するツール「キャンペーンプランナー」の提供を開始しました。
広告業界のパートナーが求める情報に基づいてTwitterへの投資を行いやすくすることを目的に開発されたもので、広告主は実際にキャンペーンのリリース前にその効果を予測できます。
新商品発売のリマインド機能「Product Drops(プロダクト・ドロップ)」
Twitterは6月9日、米国でTwitter Shoppingの新機能「Product Drops(プロダクト・ドロップ)」のパイロット版の提供を開始したと発表しました。
この機能は、販売者による発売予定の商品に関するツイートの最後に「Remind me(リマインドミー)」ボタンを表示し、ユーザーがそのボタンをタップすると、発売日(ドロップ日)に再度通知するように設定できるものです。
ユーザーはお気に入りのブランドの新商品情報のリマインドを受け取ることができ、販売者は新商品発売などの情報を効果的に告知することができます。
犯罪歴に関するツイート「削除可能」 最高裁判決
最高裁は6月24日、犯罪歴に関するツイートをめぐる裁判で、あるツイートの削除を命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、過去にTwitterで投稿された自分の逮捕歴が閲覧できる状態になっているとして、男性がTwitter社に削除を求めていたものです。
最高裁は「逮捕から時間がたっていて公益性は小さくなっている」などとして、ツイートの公益性よりもプライバシーの保護が優先すると判断しました。
LINEの6月のニュース
ここでは、2022年6月のLINEに関するニュースや動向を解説します。
デジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」リリース
LINE株式会社は6月15日、デジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」の正式提供を開始しました。
店内に設置した「LINE Beacon」を通じて、ユーザーが小売店に来店すると、LINEのトークリスト最上部にメーカー企業の広告を掲載できます。
2022年6月時点では合計22社、約24,000店舗への導入が予定されています。
TikTokの6月のニュース
ここでは、2022年6月のTikTokに関するニュースや動向を解説します。
アプリストアからTikTokが消える?
米国連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は自身のツイッター上で6月28日、アップルとグーグルにTikTokアプリの削除を要請したことを明らかにしました。
同氏はTiktokに関して「ただの動画共有アプリではなく、洗練された監視ツールだ」と批判しており、2社に対する強制的な権限は持っていないものの、政治的な圧力をかけることにつながります。
6月29日時点で、アップルとグーグルはコメントを出していません。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
<参照>
Meta:Expanding Our Work on Ads Fairness
Facebook:マーク・ザッカーバーグCEO
IT Media:「Facebook Pay」は「Meta Pay」に ザッカーバーグCEO、“メタバースのウォレット”構想を語る
Meta:Instagram、お気に入りの投稿をプロフィールのトップに固定できる新機能を導入
Meta:テンプレートやデスクトップ投稿など、InstagramとFacebookのリールで使える複数のクリエイティブツールを発表
CNET Japan:Twitter取締役会、E・マスク氏による買収の承認を株主らに推奨
日本経済新聞:マスク氏、Twitter買収に3条件 テスラは「正社員」削減
Twitter Japan:Twitterのキャンペーン効果を予測する「キャンペーンプランナー」の提供を開始しました
Twitter Japan:もう新発売を逃さない:Product Drops(プロダクト・ドロップ)のご紹介
TECH+:Twitter、ブランドの新商品情報をリマインドできる新機能「Product Drops」を米国で提供開始
NHK NEWS WEB:ツイッターの逮捕歴に関する投稿 最高裁が削除命じる初の判決
Youtube:YouTube が日本で歩んだ 15 年間
LINE:LINE、デジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」のサービス提供を開始
exchangewire:LINE、デジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」を開始[ニュース
JETRO:米連邦通信委員、アップルとグーグルにTikTokアプリの削除要請