2022年5月のSNS関連のニュースでは、Metaが広告配信のアップデートを行ったり、Twitterが新機能「Twitter サークル」がリリースされたりとさまざまな更新がありました。
また、Metaでは長年ザッカーバーグ氏の右腕だったサンドバーグCOOが退任したほか、Twitter社はマスク氏の買収劇の渦中にあるなど、体制も大きく変化しようとしています。
本記事では、SNSの最新ニュース・機能更新をまとめてお伝えします。
Meta(Facebook&Instagram)の5月のニュース
ここでは、2022年5月のMetaに関するニュースや動向を解説します。
FacebookとInstagramの「広告トピック」管理機能をアップデート
MetaはFacebookとInstagramにおける広告トピック機能のアップデートを行ったと発表しました。
FacebookやInstagramでは、ユーザー側が、表示される広告の大まかなトピックを選ぶことができます。
今回のアップデートでは広告のトピック数が追加され、ユーザー側は興味のあるトピックをより詳細に設定することができるようになりました。
さらに2022年下半期には、現在選択できる「広告の表示を減らす」に加えて、「広告の表示を増やす」も選択できるようになる予定だということです。
Meta、社会問題・政治関連の広告の透明性向上へ
アメリカ大統領選において、Facebookの広告がフェイクニュースの拡散を助長し、混乱と暴動を引き起こしたとの批判が集まっていました。
そのためMetaは社会問題や政治関連の広告の透明性ツールをアップデートすると発表しました。またこれらの広告の表示回数や広告費がどのようなターゲットに使われているのかを見ることができるようになります。
このアップデートはアメリカだけでなく、日本にも適用されます。
Meta、サンドバーグCOO退任 広告部門トップが交代
長年ザッカーバーグ氏と二人三脚でMeta社(旧Facebook社)を支えてきたサンドバーグCOOが退任すると発表されました。
彼女は2008年に入社し、インターネット広告部門のトップとして収益性を向上させ、旧Facebookを有力企業に押し上げました。
No.2としてMetaの事業をけん引してきた彼女の退任は、Meta社にとって大きな岐路となりそうです。
Twitterの5月のニュース
ここでは、2022年5月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。
新機能「Twitter サークル」登場
Twitterは新機能「Twitter サークル」をリリースしました。
Twitter サークルは、ツイートを自分が設定したグループ内にのみ公開できるようにする機能です。Instagramの「親しい友達」のTwitter版の機能といえます。
サークルの最大人数は150人で、複数のサークルを作成することも可能です。
いわゆる「裏アカ」や「別アカ」などの使い分けをする必要がなくなり、利便性の向上が期待できます。
マスク氏 Twitter買収保留
イーロン・マスク氏は5月13日、自身のTwitterアカウントで買収を一時中止にする意向を示しました。ただしスレッドでは、引き続き買収の準備は行う考えも示しています。
買収保留は、Twitter社が公開した、スパムや偽アカウントの割合が5%とする調査結果の詳細が判明するのを待つためだとしています。
マスク氏のTwitter買収劇は、その買収方法をめぐってSEC(米国証券取引委員会)が調査に乗り出したり、マスク氏が資金集めのために自身のテスラ株を売ったりと、さまざまな要素が絡み合い、複雑な様相を呈しています。そのため偽アカウントの割合をめぐる問題を口実に、買収を中止するのではないかとの見方もあります。
※6月6日にマスク氏がこの調査をめぐるTwitter社の対応が不十分として買収取りやめを示唆していることがわかりました。これは先述のように買収を取りやめようとしているという見方と、Twitter社に圧力をかけているという見方があります。
SNSに関する調査
ここでは5月に発表されたSNSに関する調査を紹介します。
YouTube認知度96.2%
NTTドコモ モバイル社会研究所は、無料動画サービスの認知率や利用率に関する調査を行いました。
その結果、YouTubeが認知率(96.2%)、利用率(65.2%)とともに1位でした。動画プラットフォームとして圧倒的な地位を築いていると言えます。
また認知率の2位はニコニコ動画で79.0%、利用率の2位はTVerで16.4%でした。
Tverは4月から民放各社の番組の「リアルタイム配信」を開始しており、従来のテレビの常識を覆す画期的なサービスを始めました。またABEMAもサッカーワールドカップの放映権を購入するなど、利用者獲得の試みを行っています。
LINEの利用率81.6%/若者のTikTok人気高まる
NTTドコモ モバイル社会研究所は、スマホ・ケータイ所有者のSNS利用動向について調査を行いました。
その結果、利用率は1位がLINE(81.6%)、2位がTwitter(41.6%)、3位がInstagram(35.6%)、4位がFacebook(22.4%)、5位がTikTok(8.5%)となりました。
LINEはコミュニケーションツールとしてもはや欠かせないものとなっており、10代~70代まで幅広く使われています。
一方でTwitterやInstagramは10代~30代の利用率は高いものの、中高年層の利用率は低くなっています。
Facebookは若者の利用率は低く、30代以上の年齢層の利用率が高くなっています。TikTokは10代の利用率が39.4%と高く、20代以降の利用率は10%程度と低くなっています。
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<参照>
Meta:FacebookとInstagramにおける広告トピックの管理機能に関するアップデート
Meta:社会問題、選挙または政治に関連する広告における透明性の向上
Facebook:Sheryl Sandberg氏の投稿(6月2日)
Twitter 公式ブログ:Twitter サークルで、限定されたフォロワーとの会話を楽しみませんか
Twitter:Elon Mask氏の投稿(5月13日)
NTTドコモ モバイル社会研究所:【動画サービス】YouTube認知率96.2% 利用率6割超え:男性10代の投稿率は約2割だが全体では約4%(2022年5月23日)
NTTドコモ モバイル社会研究所:【SNS】LINE利用率8割超え:10~50代まで8~9割が利用(2022年5月16日)
※参考
日本経済新聞:マスク氏、Twitter買収中止を示唆 経営陣に圧力