FacebookやTwitter、Instagramなど、SNSを利用したマーケティングはいまやどの業界でも取り組まれています。各種SNSには日々新たな機能が追加されており、全容を把握することは簡単ではありません。
本記事では2021年8月に発表されたSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。
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Facebookの8月のニュース
ここでは、2021年8月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。
1. 飲食店のFacebookページに「予約する」ボタンが追加
8月26日より、飲食店のFacebookページにアクションボタンとして「予約する」ボタンが追加できるようになりました。
「予約する」ボタンを追加するには、TableCheckに自社の飲食店が登録されている必要があります。
また、Instagramでは同様の機能として「席を予約する」ボタンが提供されていますが、同日よりこちらもTableCheckに対応しています。
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Facebook、Instagram、Google マップの予約ボタン
<参照>
Facebook Newsroom:Instagram、レストラン予約機能のパートナーを拡充 Facebookでも初めて同機能を提供開始
2. イベントをGoogleカレンダーに転送できるように
8月9日より、Facebookの「自分の情報を転送する」ツールにて、イベントをGoogle カレンダーに転送できるようになりました。
「自分の情報を転送する」ツールでは、投稿、写真、動画、イベントなどをFacebookからほかのサービスに転送できます。
<参照>
Facebook Newsroom:「自分の情報を転送する」ツールにおける利用体験の改善
3. Messengerに5つの新機能が追加
8月25日、FacebookはMessengerのリリース10周年を記念して5つの新機能を発表しました。
1. Most Likely To ゲーム
Most Likely To(誰が一番)ゲームでは、グループチャットの参加者で「誰が一番○○しそうか」を投票できます。
たとえば「誰が一番ゾンビに立ち向かいそうか」や「誰が一番飛行機に乗り遅れそうか」のように質問文を設定し、対象となるグループチャットの参加者を選ぶことで、グループチャットに投票を投稿できます。
投票結果はグループチャットに表示され、誰が一番多くの票を得たかがわかります。
2. Facebook Payによる誕生日の送金
誕生日の友人にFacebook Payを用いて送金した場合、相手が金額を受け取る際にプレゼントを解くアニメーションや風船が飛ぶアニメーションが表示されるようになります。
この機能は米国でのみ利用できます。
3. 誕生日の背景
誕生日を祝うための背景として、風船が飛ぶ背景が追加されました。
4. 連絡先を共有
Messengerの友人リストから連絡先を共有したい友人を長押しし、「Share Contact(連絡先を共有)」を選ぶことで、複数の友人に連絡先を一斉に共有できるようになりました。
5. Word Effect
Word Effectでは、事前に単語と絵文字の組み合わせを指定することで、指定した単語を送信した際に画面上に絵文字が飛ぶ動きを再生できます。
<参照>
Facebook Newsroom:Celebrating 10 Years of Messenger with New Features
Twitterの8月のニュース
ここでは、2021年8月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。
1. インターフェイスの色合いを変更も、見づらいとの声を受け微調整
8月12日より、インターフェイスの色合いがより彩度の高いものに変更されました。
また、同時に英文フォントも同社の独自フォント「Chirp」に変更されています。
Twitterでは今回の変更について「投稿された写真と動画に注目を集めるため」としていますが、ユーザーからは「フォロー」ボタンの色が以前と逆になったため見づらいという声もあるようです。
ユーザーからの声を受け、Twitterは8月14日に一部インターフェイスの彩度を下げる修正を実施しています。
<参照>
Twitter:Twitter Designの投稿
Twitter:Twitter Accessibilityの投稿
2. ダイレクトメッセージ(DM)に4つの新機能が追加
8月20日、Twitterはダイレクトメッセージ(DM)に4つの機能を追加しました。
1. ツイートを複数人に同時送信
DMにおいて、ツイートを複数人に同時送信できるようになります。
この機能はWeb版とiOS版のTwitterで提供され、まもなくAndroid版Twitterでも提供される予定です。
2. 最新のメッセージに戻るボタン
過去のDMを遡る際に、最新のメッセージに戻るボタンが表示されます。
この機能はAndroid版とiOS版のTwitterで提供されます。
3. メッセージの長押しメニューからリアクションを送信
メッセージを長押しすると表示されるメニューより、メッセージに対するリアクションを送信できます。
この機能はiOS版のTwitterで提供されます。
4. メッセージの日付ごとのグループ化
メッセージが日付ごとにグルーピングして表示され、メッセージに表示されるタイムスタンプの量が少なくなります。
この機能はiOS版のTwitterで提供されます。
<参照>
Twitter:Twitter Supportの投稿
3.米国以外の iOS版Twitterでもチケット制スペースが利用可能に
8月27日より、米国以外のiOS版Twitterでもチケット制スペースが利用可能になりました。
「スペース」は、Twitterが提供している音声チャット機能です。
「チケット制スペース」では、チケットを購入したユーザーだけが参加できるスペースを開催できます。
チケットの価格は1〜999ドルを設定できます。チケット制スペースの開催には18歳以上かつ1,000人以上のフォロワーを持ち、過去30日間に3回以上のスペースを開催したことのあるアカウントが必要です。
<参照>
Twitter:Spacesの投稿
Twitterの「チケット制スペース」、まずはiOSでチケット販売可能に - ITmedia NEWS
4. スペースに共同ホストを招待できるように
8月6日より、「スペース」に最大2人の共同ホストを招待できるようになりました。
共同ホストはホストと同じく、スピーカーを招待したり、発言リクエストを管理したり、リスナーを削除したり、ツイートを共有できます。
今回の変更により、スペースには1人のホスト、2人の共同ホスト、10人のスピーカーが参加できるようになりました。なお、リスナーの人数に制限はありません。
<参照>
Twitter:Spacesの投稿
5. 「ニュースレター購読ボタン」プロフィール表示のテスト開始
8月19日より、Twitterのプロフィール画面にRevueのニュースレター購読ボタンを表示するテストが、一部ユーザーを対象に開始されました。
「Revue」はTwitter傘下のニュースレター配信サービスです。ニュースレター購読ボタンを表示するには、Revue側からの設定が必要です。
<参照>
Twitter:Revueの投稿
Instagramの8月のニュース
ここでは、2021年8月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。
1. 生年月日の登録が必須に、登録しない場合はログイン制限
8月30日より、Instagramを利用する全てのユーザーに生年月日の登録が義務付けられました。
生年月日を登録していないアカウントには繰り返し生年月日を登録するよう通知が表示され、何度か通知を無視した場合には生年月日を登録しないとInstagramにログインできなくなります。
また、一部の投稿には年齢制限が設けられていますが、今後はこれらの投稿を閲覧する際にも生年月日の入力が必須となります。
Instagramでは、今回の変更は今後提供予定の青少年保護機能に必要であるとしており、今後も青少年にとって安全な環境の構築を進める予定としています。
<参照>
Instagram Blog:Asking People for Their Birthdays
2. ダイレクトメッセージ(DM)と投稿に3つの新機能が追加
8月10日、Instagramはダイレクトメッセージ(DM)と投稿に3つの機能を追加しました。
1. 望まないやり取りを制限
フォローされていないアカウントや過去7日以内にフォローされたアカウントからのコメントとDMを受信しないよう設定できます。
この設定は最長4週間にわたり有効化できます。
2. ガイドライン違反のコメントに対する強い警告
ガイドライン違反と思われるコメントを投稿する際、コメントが他ユーザーに公開されなくなったり、アカウントが削除される可能性があることを示す警告が表示されるようになりました。
3. 非表示ワード機能を全ユーザーに提供
非表示ワード機能では、DMとコメントで見たくない単語、文章、絵文字を事前に指定することで、これらが含まれるDMとコメントが表示されないようになります。
今後、非表示ワード機能は9月末までに全ユーザーに提供されるとのことです。
<参照>
Instagram Blog:Introducing New Ways to Protect Our Community from Abuse
TikTokの8月のニュース
ここでは、2021年8月のTikTokに関するニュースや動向を解説します。
1. 有料配信「TikTok Gated LIVE」の提供を開始
8月6日より、チケット制の有料配信機能「TikTok Gated LIVE」の提供が始まりました。
TikTok Gated LIVEでは、ホストが事前に設定したシリアルコードをリスナーに販売し、リスナーは手元のシリアルコードを入力して配信を視聴します。
TikTok Gated LIVEの利用には、ホストとTikTokの間で事前のパートナー契約が必要です。
<参照>
TikTok ニュースルーム:"TikTok Gated LIVE"がスタート。チケット制TikTok LIVEが可能に。
2. 10代の安全を守るための4つの更新
8月12日、TikTokは10代ユーザーの安全とプライバシーを強化するための4つの更新を発表しました。
1. デフォルトのDM設定を「オフ」に
16,17歳の青少年がTikTokアカウントを作成する際のデフォルトのDM設定が「オフ」になりました。
なお、ユーザー自ら設定を変更することによりDM機能は変わらず利用できます。
2. ビデオ公開範囲の選択を必須項目に
16歳未満のユーザーがビデオを投稿する際、ビデオを視聴できるユーザーの範囲を選択しないとビデオが投稿できなくなりました。
また、16歳未満のユーザーにはデュエット機能とリミックス機能が無効化されています。
3. ダウンロード可能範囲の選択を推薦項目に
16,17歳のユーザーに対し、ビデオをダウンロードできるユーザーの範囲を選択するよう促す画面が表示されるようになりました。
なお、16歳未満のユーザーが投稿したビデオのダウンロードは無効となっています。
4. プッシュ通知送信時間の制限
13〜15歳のユーザーでは21時以降、16〜17歳のユーザーでは22時以降のプッシュ通知が無効になります。
<参照>
TikTok ニュースルーム:TikTokの10代向けの安全と、プライバシーへの取り組みのさらなる促進
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