Instagramは2021年6月、マップ上に店舗や施設の画像を表示させる「地図検索機能」の提供を開始しています。
ユーザーはエリアごとに店舗や施設などの情報を検索できるようになるため、今後のInstagramを活用した店舗集客にも期待できます。
以下では、地図機能の利用方法や機能、そして店舗が対応すべきポイントを解説します。
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Instagramでのユーザーの検索行動
外出にあたり、ユーザーがInstagramを活用する目的は主に3つのパターンに分類できます。店舗集客に活用していくためには、それぞれの検索でユーザーが「何を知りたいのか」を押さえる必要があります。
また以下に挙げた他にも、ユーザーの嗜好に合わせた投稿が表示される「発見」タブで店舗にかかわるコンテンツをたまたま見つけるということもあります。
1. 目的地のエリアが決まっている場合…地名✕商品で検索
訪問するエリアが決まっているユーザーの場合、まずはハッシュタグで条件を絞り、表示される画像から気に入った店舗を探し出します。たとえば、渋谷でラーメンを食べるという目的が決まってる場合「#渋谷ラーメン」で検索し、投稿されている多くの画像から、料理や店の雰囲気など自身の趣向に合ったものを探します。
中でも気になったものはタップして投稿に書かれている内容や店舗の名称を確認し、より正確な情報を得るために公式アカウントや検索エンジンで店舗についての詳細情報を確認します。
しかしこのような検索行動の場合、ハッシュタグだけでは絞り込めなかったり、同じ場所でも複数のカテゴリが表示されてしまうという課題があります。
2. 行きたい店舗が決まっている場合…商品詳細や評判を確認
行きたい店舗がすでに決まっている場合、ユーザーはメニューや商品、期間限定の情報やキャンペーン、売り切れ、口コミなどの店舗のより詳細な情報を確認します。
店舗が決まっていることで、店舗名称で検索し、公式アカウントや「#店舗名」のついたほかのユーザーの投稿から情報を収集します。
新たに加わったInstagramの「地図検索」機能
Instagramの地図検索機能では、目的地に対してより詳細にエリアを指定し、そこにカテゴリをかけ合わせた検索が可能となりました。
Instagramの地図検索はまだ普及途中と考えられますが、ユーザーの求める情報をピンポイントに検索できるため、今後の店舗集客のカギといえます。
ここでは地図検索機能の使い方について詳しく紹介します。
地図検索機能の使い方
Instagramの地図検索は「発見ページ」の右上に表示されるマップのマークをタップすると表示されます。
右上のマークをタップすると、現在地情報と合わせてAppleマップにサムネイル画像がいくつか表示されます。
現在地以外でも、検索したいエリアに地図を動かし「このエリアを検索」をタップすると、そのエリア上での情報も検索できます。
エリア周辺の投稿情報だけでなく、カテゴリごとの検索も可能で「カフェ」「美容院」「観光名所」「ホテル」「バー」などから検索することもできます。
「近くで人気」には、検索されたエリアで投稿されている情報がまとまって表示されます。
サムネイル画像の表示は3パターン
サムネイル画像は、店舗や施設単体で表示されているものと周辺の投稿でまとめて表示されているものがあり、それぞれタップするとサムネイル画像以外の他の投稿が確認できます。
また、投稿にストーリーズが含まれる場合にはアイコンを囲む色や店舗数を示す数字の背景色がピンク色になります。
1. 単体で表示
店舗や施設が単体で表示される場合、店舗アイコンは四角形で示されます。
2. 複数件をまとめて表示
サムネイルの指し示す位置に店舗や施設が複数件存在する場合、店舗アイコンは四角形で示され、右上にそのスポットに含まれる店舗の数が表示されます。
3. ストーリーズあり
画像の枠に色がついているものは、ほかのユーザーがその場所でストーリーズ投稿をしていることを示しており、タップで確認できます。
複数件の情報をまとめて示すサムネイルの場合、件数を示す数字の背景は通常水色ですが、そのスポットに含まれる店舗についてのストーリーズ投稿がある場合はピンク色になります。
24時間限定で公開されるストーリーズには動画コンテンツも多く、ひと目で店舗の雰囲気など多くの情報を伝えられるだけでなく、ユーザーの感性に訴えかけます。
地図検索機能が追加された今、店舗がすべき2つのこと
Instagramの地図検索が利用されるようになった際、新たなユーザーの検索行動に留意し、対応する必要があります。
ここでは、店舗がInstagramの地図検索において確認すべきことを解説します。
1. 公式アカウント開設・基本情報や予約ボタンを整備
店舗のInstagram公式アカウントを用意し、位置情報を設定したFacebookアカウントを紐付けておくと、地図検索の結果にアカウント情報も合わせて表示されます。
注意点としては、Instagramの公式アカウントを用意するだけでは地図検索結果へ掲載できない点です。Instagramの地図検索でInstagramの公式アカウントを表示させるためには、Facebookアカウントを用意し、位置情報を設定し、Instagram公式アカウントと連携する必要があります。
また、公式アカウントに注文や予約のボタンを用意しておくことで、ユーザーの料理や商品を注文したいニーズに応えることもできます。
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右隅にある「…」をタップすると、AppleMapsやGoogleマップのページに遷移することもできます。
外部の地図アプリでは、改めて口コミをチェックしたり、営業時間をチェックしたり、現在地から店舗までのルートを調べたりといった行動をとると考えられます。
2. 地図検索結果に表示される各種情報の確認
新たに加わった地図検索機能によって、自身の店舗情報がどのように表示されているかを確認することも重要です。
Facebook上のアカウントにそのほかの情報を登録しておくと、「情報を見る」から、住所、カテゴリ、営業時間、公式サイトのURLなどの基本情報を表示できます。
ユーザーが地図検索で詳細情報を確認した際に古い情報が掲載されていると、営業時間外に来店されてしまうなど機会損失や印象の悪化につながりかねません。ユーザーに対して誤解を与えないようにするためにも、正しい情報が設定されているか常に注意を払いましょう。
また、地図検索でのサムネイル画像の確認も重要です。ユーザーが検索した際にまず目に留まる画像となるので、人気メニューや、特徴的な内装など、店舗の魅力を伝えられるものが好ましいといえます。
地図検索で表示されるサムネイル画像は、Instagramのアルゴリズムにより決定されるため、店舗公式アカウントの画像が必ず表示されるとは限りません。
どの投稿画像が表示されても魅力的に感じてもらえるように、店舗からユーザーに写真の撮り方を提案したり、撮影スポットを設けたりすることで、セールスポイントが伝わる画像が投稿されるよう工夫しましょう。
Instagram地図検索を集客につなげる
ユーザーはInstagramの地図検索を利用することによって、訪問予定のエリアで店舗を検索し、投稿されているコンテンツや店舗情報を確認できるようになりました。
公式アカウントに予約ボタンを設置したりウェブサイトのURLを用意したりしておけば、興味を持ってくれたユーザーに対し検索に続く行動を促すことができます。
Instagramユーザーはこれまでにも、利用客の正直な感想や店舗の雰囲気を知るためにハッシュタグ検索を活用していましたが、ハッシュタグではエリアを区切るために地名などを入れる必要があり細かなチューニングが難しいという特徴がありました。地図検索ではより詳細にエリアを分けて情報を探せるため、今後広く使われていくと考えられるでしょう。
Instagramの地図検索からGoogleマップなどの地図アプリを開くこともできます。店舗は、ユーザーが外部の地図アプリに移ることを踏まえ、GoogleマップやAppleMapsの店舗情報が正確なものになっているかどうかも合わせて確認しておくとよいでしょう。
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