写真や動画をシェアするSNSであるInstagramは、さまざまな業界でブランディングや集客を目的に運用されています。美容室にとっても、顧客の最大の関心事である施術の品質や、店舗の雰囲気を効果的に伝えられるため、Instagramアカウントの運用は欠かせません。
また広告と異なり、自分で写真を撮って載せることで多くのユーザーにアプローチできる手軽さや費用が発生しない点も魅力です。ストーリーズやハッシュタグなどの機能を活用できれば強力な集客チャネルとなるでしょう。
この記事では、美容室におけるInstagramの活用事例、Instagramを活用した集客のコツを紹介します。
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美容室・スタイリストのInstagram成功事例
美容室の集客施策としてのInstagram運用では、店舗アカウントだけでなく、スタイリストが個人アカウントを作成して運用する方法もあります。
また、店舗アカウントとスタイリストの個人アカウントを併用して、担当スタイリストのアカウントをタグ付けする方法も効果的です。
以下では、人気のサロンやスタイリストのInstagram活用事例を紹介します。
ALBUM:スタイリストアカウントとの連携
ALBUMは、トレンドヘアーをリーズナブルな価格で実現することをコンセプトとした、ファストサロン型のサービスを提供する美容室です。Instagramでは、ヘアセットやヘアアレンジを動画で紹介するコンテンツを投稿しており、顧客とのオンラインコミュニケーションの場としています。
また、それぞれのスタイリストの個人アカウントも開設しており、担当したスタイリストが確認できるようになっています。
ストーリーズ投稿をジャンルごとにまとめられるアーカイブ機能を用いて、独自のカタログを作成している点も特徴的です。
アカウントのフォロワー数は49.2万(2021年2月時点)にものぼります。
Instagram:ALBUM Official Instagramアカウント(https://www.instagram.com/album_hair/)
水間龍(スタイリスト):悩み別にビフォーアフターを紹介
美容室BELLUNAの代表を務めるスタイリストの水間龍氏は、顧客の悩みに応じた施術のビフォーアフターをInstagramで紹介しています。
同じ悩みを抱える見込み顧客をターゲットに定めて、カット、スタイリング、メイクによって悩みを解消する様子を掲載しており、水間氏に相談したくなるようなコンテンツを投稿しています。
明確なターゲット設定とニーズに応じたコンテンツの投稿により、Instagramを効果的に活用している事例です。
Instagram:水間龍氏アカウントの投稿(https://www.instagram.com/p/CFegdhaHyQD/)
SHIMA:スナップ写真の他に商品の紹介も
SHIMAは、都内を中心に展開するサロンチェーンです。LOFTとコラボしてヘアケア商品を独自制作しており、幅広い層から確かな人気を獲得しています。
Instagramでは、スナップ写真のほか、スタイリング剤をはじめとする商品の紹介など、さまざまなコンテンツを投稿しています。
また、Instagramを活用した割引きキャンペーンも実施も積極的に取り組んでいました。
Instagram:SHIMA official instagramの投稿(https://www.instagram.com/p/CFjfCJ5nDvl/)
成功しているInstagramアカウントの共通点
集客施策としてのInstagram運用に成功しているアカウントにはいくつかの共通点があります。実際の成功事例から共通点を分析し、ポイントをおさえることでより効果的な運用ができるでしょう。
以下では、美容室のInstagramをアカウントを運用するうえで意識すべき点を紹介します。
1. ユーザー目線に合わせた投稿
投稿の際にはユーザーの目線に立って掲載画像や内容を考える必要があります。投稿を継続的にチェックしたいと思われるような内容でなければフォロワーの増加につながりません。
自宅でできるヘアアレンジや美容師が教えるヘアケア方法のような、ユーザーが知りたがっている情報や、店舗でお得に利用できる割引券など、ターゲットが求めるコンテンツを投稿していくことが大切です。
ターゲットを設定したうえでニーズに合わせたコンテンツを投稿できればフォロワーの増加につながるでしょう。
2. 写真の世界観を統一
画像を掲載するうえで、それぞれの写真の世界観が統一されていないと美容室のコンセプトやスタイルがあいまいになってしまいます。
10代女性のトレンドに合わせたかわいらしいスタイル、30代女性を中心とする上品なスタイルなど、ターゲット層をイメージして世界観を統一するとユーザーにアプローチしやすくなります。
写真の内容だけでなく、レイアウト、文字の入れ方なども一定のパターンに則って投稿できれば、より統一感を生み出せるでしょう。
3. こまめな投稿
Instagramに限らず、SNSを運用するうえで投稿頻度は重要なポイントです。当然ながら投稿の頻度が高ければ露出機会は増え、頻度が低ければ露出機会は減ります。
また、投稿頻度の低いアカウントはフォローしても受け取れる情報が少なく、フォローする価値の低いアカウントであると認識されてしまいます。そのため、フォロワーを獲得しづらく、たとえフォロワーを獲得できても投稿を目にする機会が少なければ来店を促すことはできません。
負担にならないようであれば毎日投稿、それが難しい場合も3日に1回程度の投稿頻度は確保した方が望ましいでしょう。
美容室のInstagram集客のコツ
フォロワー獲得に成功しているInstagramアカウントの共通点は前述のとおりですが、美容室がInstagramを集客チャネルとして活用する際に意識すべき点はこれだけではありません。プロフィールやハッシュタグなども重要なポイントです。
以下では、投稿内容以外でおさえておきたいポイントを紹介します。
1. プロフィールをわかりやすく
Instagramのプロフィールは、わかりやすさと文字数を意識して作成すべきです。新規ユーザーがプロフィールを一目見て、そのアカウントがどのようなアカウントで、フォローするとどんな情報を得られるのかが伝わるようにする必要があります。
店舗名や住所、電話番号などの基本情報、美容室のコンセプトや特徴をもれなく記載できると良いでしょう。
また、できる限り文字数を上限近くまで使い、情報量を充実させることも大切です。さまざまな訴求点を掲載できるとより集客に効果的です。
2. 写真に文字を入れる
美容室のInstagramを閲覧するユーザーは信頼と情報を求めています。顧客は施術で失敗したくないと考えるため、投稿を通して美容室や、そこで働く美容師に対する信頼を獲得できれば集客につながります。
たとえばカラーを検討している顧客向けには、カラーの発色、色落ち後の色味など、顧客が気になるポイントを文字とともに解説すると良いでしょう。
文字を入れる際には「色落ちしにくい」、「カラーから1か月後もきれいな仕上がり」のように顧客の悩みを解決できることをアピールすると興味をひきやすくなります。
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3. ハッシュタグを活用
Instagramにはハッシュタグ機能がついており、ユーザーはハッシュタグを利用してアカウントや投稿を検索することもあります。
ターゲットとなるユーザーが検索で使用するハッシュタグを予測して、投稿に埋め込むことで露出を増やせるだけでなく、効率的にアプローチできるようになります。
まずは、地名、担当美容師、カラーやスタイルなどのハッシュタグをつけていくと良いでしょう。ハッシュタグの選定にあたっては、自店とターゲットが被っている競合店舗の投稿を参考にすることも有効な方法です。
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投稿内容・頻度とユーザー目線の工夫で差がつくInstagram
写真や動画をメインコンテンツとするInstagramは、店舗の雰囲気、カットやカラーのビフォーアフター、美容室のコンセプトを伝えるうえで適したプラットフォームです。また、投稿するだけで多くの人の目にとまる可能性があり、集客施策としても効果的です。
なお、投稿の際にはしっかりとターゲットを設定したうえで、ユーザーニーズに応じたコンテンツをこまめに投稿していく必要があります。プロフィールを充実させ、ハッシュタグを活用できればさらなる集客効果を生むでしょう。
競合店舗や成功事例を参考に、ポイントをおさえてInstagramアカウントを運用することで、新規顧客を呼び込み、リピーターを獲得する集客チャネルとなります。
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