Facebookページとは、Facebook内に企業や店舗の集客に活かせるページを開設できるサービスです。個人アカウントを登録しているユーザーは誰でも簡単に登録でき、法人や団体、商品やブランドを紹介するためのページを制作できます。
個人アカウントと同様に投稿、コメント、シェア、メッセージなどの機能が利用できる一方で、ユーザー属性やアクセスを分析するインサイト機能や豊富なページカスタマイズなど、Facebookページ特有の機能も用意されています。
この記事では、Facebookページの概要、開設方法から基本設定、運用のメリットや注意点を紹介します。
Facebookページとは
Facebookページとは、企業や店舗などのビジネス利用に適したアカウントのことで、以前は「ビジネスアカウント」と呼ばれていました。個人アカウントとは基本的な仕様や利用できる機能が異なり、企業や店舗などの団体が運用するうえで利便性が高い点が特徴です。
以下では、Facebookページの特徴と運用するメリットを解説します。
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SNSの中でもFacebookは、長文の投稿が可能であるという特徴があります。Twitterは140文字、Instagramは写真を投稿することがメインのSNSであるため、長文を記載すると改行が無くなったり、読みにくくなるというデメリットがあります。
Facebookページの特徴
Facebookページとは、Facebook内に個人アカウントとは別に作成できるページです。Facebookに登録しているユーザーであれば誰でも無料で作成および運用が可能です。Facebookページでは、個人アカウントと同様に投稿、コメント、シェア、メッセージなどの機能を利用できます。
個人ページとは異なり、複数のユーザーが管理者として運用できるため、企業や店舗などの団体が情報を発信する場として適しています。
さらに、個別のユーザーごとにどの程度の権限を付与するかを選択できるため、各管理者が自らの権限を超えて投稿したり、内容を編集したりするミスを防げる利点があります。
また、インサイトと呼ばれるアナリティクス機能がついており、リーチできたユーザーの数や、ユーザーの反応した回数などを分析できます。
Facebookページ運用のメリット
Facebookページの運用には、主に4つのメリットがあります。
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無料で運用できる
ページの開設からビジネス情報の掲載、商品やサービスについての投稿、顧客とのメッセージのやりとりなど、豊富な機能を無料で利用できます。
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プラットフォームとしての拡散力が高い
共感を示す「いいね!」、感想を伝える「コメント」、友だちに共有する「シェア」など、ユーザーが投稿に反応することで拡散につながります。
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顧客と直接コミュニケーションを図れる
CMやチラシなどの一方的なプロモーションと異なり、SNSではコメントを通して相互的なコミュニケーションが生まれます。ユーザーからの生の声を聞ける、貴重な場となるでしょう。
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ビジネス向けの機能が充実している
ユーザー属性やアクセスを分析できるインサイト機能を利用できるほか、Facebookページを自由にカスタマイズでき、ECショップのように利用することも可能です。
※2021年1月、Facebookページへの「いいね!」ボタンの削除が発表されました。今後フォロー機能のみが残り、ページのファンはフォロワー数として表示されます。「いいね!」はフォローに自動的に置き換えられることになっています(2021年1月28日追記)
Facebookページの作成手順と作成時の注意点
Facebookページは、個人アカウントを持っているユーザーであれば誰でも簡単に作成できます。ローカルビジネス、企業やその他の団体、ブランドや製品など、さまざまなジャンルのページを作成でき、自由度の高いサービスです。
以下では、Facebookページの作成手順と作成時の注意点、必要な項目を紹介します。
Facebookページの作成手順
Facebookページを作成するには、個人アカウントを取得する必要があります。取得が完了している場合、Facebook内の「ページを作成」ボタンからFacebookページの作成画面へアクセスします。
「ローカルビジネスまたはスポット」、「会社または団体」、「ブランドまたは製品名」の3つからページタイプを選択して、ページ名を決定します。ここで決定したページ名は変更可能なため、仮の名称をつけて試してもよいでしょう。
ここまででページの作成は完了しますが、デフォルトの状態ではすべてのユーザーに対して公開される設定のため、編集途中の内容が一般のユーザーに閲覧されてしまいます。画面右上の「設定」から「公開範囲」を「ページは公開されていません」に変更しておきましょう。「設定」画面の左側にある「ページの役割」から管理者権限を付与するユーザーを選択できます。
続いて、トップページに戻り左側の「ページ情報」から基本情報を登録し、左上の「写真を追加」からプロフィール画像の追加、「カバー写真の追加」からページ上部に大きく表示される画像の追加をします。
ここまでの工程を終えたら非公開にしていた設定を公開に修正して、一般のユーザーにも作成したページが表示されるようにしておきましょう。
Facebookページ作成時の注意点
Facebookページの作成には3つの注意点があります。
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Facebookページを作成するには個人アカウントが必須
Facebookページの作成を検討しているのであれば、事前に個人アカウントだけでも登録しておくとスムーズに進められるでしょう。
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作成中はページを非公開にしておく
掲載情報やページレイアウトを変更する際に、公開設定のままページを編集するとユーザーは画面を開くたびに内容が変わるため、混乱してしまいます。
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ウォール投稿をしておく
ウォールとはコンテンツを投稿したり、友だちとシェアしたりするための場所を指します。まったく投稿がない状態では、ユーザーはそのFacebookページの内容を十分に把握できません。ページを公開設定にする前に、ユーザーの興味をひけるようなウォール投稿をしておくとよいでしょう。
Facebookページの設定に必要な項目
Facebookページの設定の際には、3つの項目を登録する必要があります。
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ビジネスの名称と説明
Facebookページに登録するビジネスの名称は正式名称でなくても問題ないため、ユーザーが検索しやすい略称などを用いるのも効果的です。
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プロフィール写真とカバー写真
プロフィール写真には企業・店舗のロゴやマークなどビジネスを象徴する写真、カバー写真にはオフィス、店舗、サービス、商品についての写真を掲載する企業が多いようです。
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コールトゥアクションの追加
コールトゥアクションとは、Facebookページを訪れたユーザーが特定のアクションを実行するよう促すボタンです。ECサイトへのアクセス、店舗へのお問い合わせなど、任意のアクションを設定できるため、ビジネスの目標に合わせたコールトゥアクションボタンを設置するとよいでしょう。
Facebookページ運用のポイント
Facebookページの運用では、ターゲットと目標の設定、情報の配置、投稿内容を意識することが重要です。これらを意識できれば、Facebookページがユーザーの目にとまりやすく、興味を惹くようなコンテンツになるでしょう。
以下では、それぞれの点について重要なポイントを解説します。
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ターゲットや目標を明確に定める
Facebookページの運用にあたり、まずはターゲットや目標を明確に定めることが大切です。ターゲットの設定では、どのようなユーザーが顧客になってくれているのか、どのようなユーザーに向けた情報を発信するのかを考える必要があります。
また、目標の設定では、認知度向上、ブランディング、新規顧客の獲得、ECサイト経由での売上増加など、中長期的なスパンでの目標を設定しましょう。単純にファンを増やし、「いいね!」を獲得することがゴールになってしまわないよう、マクロ的な視点を持つことが重要です。
ターゲット像と目標を明確に定め、運用に携わる管理者間で共有できれば、ぶれないページ運用につながります。
情報を常に目につく場所に配置する
投稿されたコメントは時間の経過とともにタイムラインの下部に表示されるようになりますが、中には新商品、イベントの告知、いちおし情報など、ユーザーに積極的に届けたい情報もあるでしょう。そのような場合には「ハイライト表示」と「トップに固定」の2つの機能が役立ちます。
これらは投稿の右上部にあるメニューから選択でき、ハイライト表示では投稿がハイライト表示で目立つように、トップに固定では7日間タイムラインの上部に表示されるようになります。
いずれもユーザーの目に触れやすくするための手法として有効ですが、あまり多くの情報を強調してしまうとかえって全体が見づらい印象になってしまうため、使いどころを見極める必要があります。
ユーザーの興味を引く情報を投稿する
Facebookページでファンを獲得し、来店や売り上げにつなげるためにはユーザー目線でコンテンツを制作することが必要不可欠です。宣伝ばかりのアカウントになってしまうとファンの獲得が難しくなってしまいます。ユーザーが継続的に投稿を見たいと思わせるような情報発信を心がけるとよいでしょう。
商品や店舗についての情報だけでなく、ユーザーにとって役立つ情報やおもしろい情報を発信し、ユーザーの興味をひけるよう工夫するとより効果的なSNS運用につながります。
Facebookページをオンラインの窓口として集客に活かす
Facebookページの運用は、企業や店舗のビジネスの認知度を向上させ、顧客とのコミュニケーションを可能にします。
個人アカウントとは異なり、ローカルビジネス、企業、ブランド、商品など、さまざまなジャンルのページ作成が可能です。
作成したページのカスタマイズのバリエーションも豊富で、Webサイトへのリンクを貼ったり、ECサイトのように利用したりと自由度の高いサービスとなっています。
アナリティクス機能を利用すればユーザー属性やアクセスの分析にも役立つでしょう。
運用にあたってはまずターゲットや目標を明確にすることが大切です。同時に、Facebookページのレイアウトや編集可能な情報を理解し、ターゲット層にとって魅力的な情報をユーザーの目に触れやすい場所に配置します。
投稿内容については、企業紹介や商品の宣伝だけでなくユーザーの興味をひくような情報を織り交ぜることでさらに効果を高めることができるでしょう。
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