Go To トラベルの東京追加、そしてGo To イートが開始され、観光需要・宿泊需要回復に期待が寄せられています。この需要の波に乗り観光客を取り込むためには、SNSを活用した集客施策の実施も有効です。
本記事では、国内の代表的なレジャー施設・宿泊施設におけるFacebook活用事例をそれぞれ3つ紹介し、適切な運用における重要なポイントについて紐解きます。
観光施設のFacebook活用事例3選
「東京タワー」や「伊勢神宮」など、まずは国内外から多くの来訪がある代表的な観光施設の事例について解説します。
事例1. 東京タワー
1958年に竣工して以来、東京の町のシンボルとして役割を果たしてきた東京タワーは、国内外で人気を博しています。タワーではさまざまなイベントが実施されているほか、東京タワーをモチーフにした公式キャラクター「ノッポン兄弟」によって大きな宣伝効果が生まれています。
また日々の投稿数が多く高い頻度で情報が更新されており、ユーザーとの関係性向上につながっています。加えて英語での並列表記も、訪日外国人観光客に配慮した取り組みです。
カバー写真は季節ごとに変更するなど、読者を飽きさせない工夫がされています。
【オープンエア外階段ウォーク毎日開放中!】 一段、一段、味わおう 東京の風を、音を、空の青さを 昇った先には、いつもと違う景色が待っている Feel the breeze, listen carefully the sound of...
東京タワー Tokyo Towerさんの投稿 2020年6月14日日曜日
【オープンエア外階段ウォーク毎日開放中!】 一段、一段、味わおう 東京の風を、音を、空の青さを 昇った先には、いつもと違う景色が待っている Feel the breeze, listen carefully the sound of the city matching the beat of your heart under the blue sky... Find a new view of Tokyo from the heights. 詳しくはこちら↓ https://www.tokyotower.co.jp/event/attraction-event/MDopenairwalk/index.html
東京タワー Tokyo Towerさんの投稿 2020年6月14日日曜日
事例2. 伊勢神宮
三重県伊勢市にある「伊勢神宮」は、皇室の氏神である天照大神を祀っていることから皇室とゆかりが深く、2000年以上の長い歴史を持つ神宮です。2019年には年間参拝者数が972万9,616人を記録するなど、「お伊勢さん」の愛称で人々に親しまれてきました。
伊勢神宮の公式SNSアカウントでは神宮内の社で毎週のように開催されている年間行事の様子や、神宮内の四季折々の風景などが紹介されています。
稔りの秋を迎え、稲穂が黄金色に色づいた神宮神田では、9月4日(金)に「抜穂祭(ぬいぼさい)」が行われました。 このお祭りでは、たわわに稔った稲を古式さながらに忌鎌で刈り取り、その穂を一本ずつ抜き取り丁寧に束ねます。 そして収穫された稲穂は、...
伊勢神宮 / Ise-Jinguさんの投稿 2020年9月6日日曜日
事例3. 京都水族館
京都駅から徒歩15分という好立地にある「京都水族館」は、2012年に開業した日本最大級の内陸型水族館であり、日本初・人工海水を100%使用した水族館としても有名です。
イルカやアザラシなどの定番人気の生き物に加えて、オオサンショウウオを観賞できることでも知られており、ユニークなグッズ展開や、ベンギンの人気投票企画「LOVE推しペン超選挙」を実施するなど、独創的な企画で注目を集めています。
Facebookでは、そのような生き物たちの知られざるプライベートな一面や、生き物だけでなくスタッフの紹介、若い世代の女性をターゲットとした写真映えするグッズに加えて、読者も参加型で楽しむことのできるクイズなどを中心に投稿しています。
先日「クラゲワンダー」がオープンし、京都水族館の"変態"が完了いたしました。 実は"変態"の文字も1ヶ所変化しています…どこだか分かりますか?
京都水族館さんの投稿 2020年7月24日金曜日
旅館・ホテルなど宿泊施設のFacebook活用事例3選
沖縄のリゾートホテル「はいむるぶし」や世界的ラグジュアリーホテルチェーン「リッツカールトン」など、宿泊施設の活用事例について解説します。
事例4. はいむるぶし~南十字星という名のリゾート~
リゾートホテル「はいむるぶし~南十字星という名のリゾート~」は、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台としても有名になった、沖縄県の八重山諸島小浜島(こはまじま)にあります。
国内最大規模のサンゴ礁を有する海に加え、海の安全を守るシンボルとされてきた「南十字星」を観賞できます。同ホテルのFacebookでは、小浜島の自然豊かで美しい風景を積極的に投稿しています。
あえてホテルの施設などは紹介しないことによってページ内の統一性・ユーザーへの訴求力を高め、ユーザーが島に「行ってみたい」という動機付けにつなげています。
八重山諸島・小浜島から「ハイサイ!」 南十字星という名のリゾート「はいむるぶし」です。 1/f ゆらぎ… ...
はいむるぶし 南十字星という名のリゾートさんの投稿 2020年9月18日金曜日
事例5. The Ritz Carlton, Osaka
「リッツカールトン大阪」は、世界的で5つ星のラグジュアリーホテルを展開するリッツカールトングループの日本一号店です。創始者セザール・リッツの思いを汲んだ心温まるパーソナルサービスが特徴であり、同グループは米国商務省のマルコム・ボルドリッジ賞を世界で初めて2年連続で受賞しています。
またリッツカールトン大阪は、2019年2月に国内旅行サイト「じゃらん」の「泊まってみたい!憧れの「ラグジュアリーホテル」最新ランキング【関西】」にて第1位に選ばれています。
訪日外国人の宿泊も多いため、Facebookでの投稿も英語表記は欠かさず行なっており、ミシュランシェフの顔が見える投稿や料理の様子の動画などを公開し、細部へのこだわりを積極的にアピールしています。
日本料理 花筐の特製弁当に、秋の味覚が加わりました。松茸ご飯や栗、秋刀魚など、前田料理長が丁寧に仕上げる旬の味をぜひお楽しみください。 ...
The Ritz-Carlton, Osakaさんの投稿 2020年9月12日土曜日
事例6. 黒川温泉 旅館わかば
熊本県の黒川温泉にある「旅館わかば」は、2016年の熊本地震で被害にあった施設の一つです。
公式Facebookページでは、館内設備や料理などの写真や動画の投稿と同時に新しいスタッフ紹介やインタビュー、イベントの様子やコロナ対策の取り組みなど、「個」やコロナ対策などにポイントをおいた投稿を行っています。
このように顔が見える投稿を意識することにより、顧客とのコミュニケーションが取りやすくなる効果が期待できます。
こんにちは(^^♪ わかば支配人の勝手に他己紹介コーナー!! 記念すべき1回目はわかば代表取締役志賀希社長です。 https://blog.ryokanwakaba.com/president/ 支配人独自の目線で面白可笑しく紹介してます。 よかったらわかばブログを見てくださいね(^^♪
黒川温泉 旅館 わかば Kurokawaonsen Ryokan Wakabaさんの投稿 2020年6月12日金曜日
Facebook活用の3つのポイント
宿泊施設や観光施設、さまざまな施設の活用事例から、顧客に施設の魅力が伝わるような投稿やその場所に「行ってみたい」と思ってもらえるような投稿が重要だということがわかりました。
これまでの事例を踏まえ、Facebookを適切に活用する上でおさえておきたいポイントについて解説します。
ポイント1. 双方向のコミュニケーションを意識する
まず押さえておきたいポイントとしては、ユーザーとの双方向のコミュニケーションです。
京都水族館の事例のように、ユーザー参加型のクイズ形式での積極的な投稿やユーザー同士の情報共有が活発に行われることによってコミュニティが作られます。
Facebookページで見込み客や新規顧客を獲得するだけでなく、継続的な関係を築くことが長期的な経営という点では非常に重要となります。
ポイント2. 多言語対応でインバウンド対策
Facebookは、訪日外国新観光客が情報を収集する際にも活用されており、英語や中国語など多言語対応をすることでインバウンド対策になります。
東京タワーやリッツカールトン大阪など、訪日外国新観光客が多い観光・宿泊施設では、日本語に加えて英語でも並列表記をしており、インバウンド対策にも注力しています。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、国境を超えた移動制限があるものの、入国制限は徐々に解除されています。
2021年のオリンピック開催を控えており、今後のインバウンド需要回復に備えるためにも重要な施策です。
ポイント3. 観光客のニーズに合わせた情報発信
はいむるぶしの事例は、あえて施設の宣伝をせず顧客のニーズに寄り添って島の美しい自然にフォーカスすることにより、他の宿泊施設よりも目につきやすく差別化に成功しています。
ユーザー視点とビジネス視点、両者のバランスを探ることもまた、適切かつ効果的な情報発信に重要です。
Facebook活用事例を参考により良い情報発信を
新型コロナウイルスの感染拡大によって、観光施設や宿泊施設は厳しい経営状況におかれつつも、Go To トラベルを活用した観光客の取り込みに期待感が高まっています。
少しでも多くの観光客を取り込むためには、普段からの情報発信が重要です。今回取り上げた事例では、ユーザーとのコミュニケーション、多言語対応、顧客のニーズにあった情報発信が重要だとわかりました。
上記を参考に自社のFacebookではどのような方法で運用するのが適切なのか、検討すると良いでしょう。
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