コロナ禍の「渋谷ハロウィン」再び酒類制限…1,000億円市場のゆくえ

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

海外発祥のハロウィンは、今や日本の一大イベントの1つとなっています。特に渋谷でのハロウィンイベントは、毎年賑わいと騒動の両方を引き起こしていました。

去年は自粛のため来街者数が減少しましたが、緊急事態宣言も明けた今年の動きに注目が集まります。

本稿ではそんな渋谷のハロウィンについて、市場規模や、週末にかけて店舗へ出される要請など、最新動向を紹介します。

関連記事
日本のハロウィンの評判は?【海外の反応】|訪日ラボ(姉妹サイト)

コロナ前の推計市場規模は約1,155億円

日本記念日協会が発表した2019年の「ハロウィン」の推計市場規模は、前年比約7%減の約1,155億円でした。

バレンタインデーの1,260億円や母の日の1,205億円にも劣らない市場規模があることから、今や日本経済において無視できない重要なイベントとなっています。同協会では、2020年の市場規模は新型コロナによる影響のため測定不能としています。

また楽天インサイト株式会社の調査によると、2021年のハロウィンにかける平均予算は約4,300円で、前年よりも増加傾向にあります。

こうした数字からは、今やハロウィンは、日本社会にとって欠かせない年間ビッグイベントとなっていることがうかがえます。ハロウィンをきっかけとした購買活動の機会に制限が設けられることは、日本経済にとっての損失といえるでしょう。

”渋谷区名物”ハロウィン、昨年は1万人弱が参加

コロナ禍以前である2019年のハロウィン当日、23時頃の渋谷には最大7万人が滞留するなど、日本独特のハロウィン仮装イベントは観光名物といえるほどでした。

ピーク時には1日100万人を超える人が集まり、若者が仮装を楽しみ盛り上がる一方で、トラック横転や痴漢による逮捕者が出るなど、さまざまな騒動も起こっています。

コロナ禍に陥った2020年の渋谷でのハロウィンは、外出自粛の呼びかけもあり、23時台には1万人弱の滞留となりました。前年と比較して6万人の減少です。

検索キーワードの盛り上がりを数値化するGoogle Trendsによると、2020年の「渋谷ハロウィン」の検索人気度は28となり、ピーク時と比較すると75%も低下していることから、自粛要請の効果があったことがうかがい知れます。

渋谷区ではニューノーマルのハロウィンを楽しんでもらうために、渋谷駅の周辺を3DCGで再現した「バーチャル渋谷」をオープンし、アバターに扮した若者が集える場所をオンライン上に構築しました。その結果、スマホアプリやパソコンから6日間で40万人がアクセスしました。しかし、それでも24時過ぎには「リアル渋谷」に訪れる人が増える様子も報告されました。

今年のハロウィン開催は?

新型コロナウイルスの感染状況の改善を受けて、都は10月25日以降、飲食店での酒類の提供に関する制限を解除しています。

このような中、朝日新聞の報道によれば、渋谷区は「自粛が長引いた反動もあって、人出が増える可能性が高い」と警戒しています。

渋谷区では1億320万円もの警備費を計上する一方で、ハロウィンイベントを楽しめるようにオンラインでの参加を提案しています。

ハロウィンに先駆けてバーチャル渋谷をオープン

渋谷区では、今年も昨年に引き続き、バーチャル上のハロウィンイベントを呼びかけています。

ことしのハロウィーンイベントは10月16日から開始しており、この空間ではハロウィンにかぎらず季節のイベントに応じてバーチャルライブイベントなどが開催されています。

シブヤ経済新聞によれば、これらイベントの参加者は延べ約50万人、関東以外の国内各地からのアクセスもあり、8~9割が初めて利用する人だといいます。

ことしはバーチャル空間内のエリアを拡大しバーチャル原宿も展開しています。バーチャル原宿には、ラフォーレ原宿やファッション関係のブランドがECショップが出店しています。

路上飲酒の制限、小売店の販売自粛要請も

渋谷区では、きょう10月29日から31日まで、午後6時から次の日の午前5時までの飲酒が規制される予定です。

また飲食店だけでなく駅周辺のコンビニエンスストアや百貨店小売店など19社42店に対して、30日と31日の18時~翌5時にかけての酒類販売自粛の依頼を出しています。

実際の自粛状況は、区の担当者が店舗を回り確認するそうです。

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年11月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
写真・PDFからメニュー名を文字起こしする機能が実装 ほか【2024年11月版 Googleマップ・MEOまとめ】


<参考>
記念日文化研究所:2019年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約7%減の約1155億円。
ITmediaビジネス:“ピーク比75%減” 渋谷ハロウィンから考える「コロナと東京一極集中」
engadget:渋谷区公認の「バーチャル渋谷」でハロウィンフェス開幕
シブヤ経済新聞:渋谷区のハロウィーン、今年も路上飲酒禁止、自主警備など実施へ
BUSINESS INSIDER:2020年の渋谷ハロウィンを歩く…仮装より目立つ警察、『鬼滅の刃』には人だかりも
NHK:ビジネス特集 ハロウィーンどう過ごす?
TechCrunch:渋谷区公認「バーチャル渋谷」が10月16日からハロウィンフェス、バーチャルSNS「cluster」で渋谷の街を完全再現
Rakuten Insight:ハロウィーンに関する調査
FNNプライムオンライン:東京都内「認証店」の時短解除へ 渋谷ハロウィン感染警戒
朝日新聞デジタル:渋谷駅周辺、ハロウィーン期間は路上飲み禁止「今年も家で」呼びかけ

口コミアカデミー 0円すべて無料 口コミサイトの運営やノウハウが学べる、店長限定の無料のオンラインスクール

関連するオススメ記事

    この記事の筆者

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部

    口コミラボ編集部ではMEO対策、ローカルSEO対策、販売促進店舗の口コミデータをもとにしたコンテンツなどを配信しています。