接種証明アプリ「ワクパス」の口コミ・評判!アプリ評価は☆2.0と課題も

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デジタル庁による新型コロナワクチン接種証明書を取得できる公式アプリ「ワクパス」が、12月20日に配信開始されました。App StoreおよびGoogle Playを通じてインストールできます。

一方、App Storeの評価は12月20日時点で☆2.3となっており、課題もあるようです。

本記事では、接種証明アプリ「ワクパス」の特徴、口コミ・評判、現状の課題を解説します。

▲Appleストアプレビュー「ワクパス - 新型コロナワクチン接種証明アプリ」:編集部スクリーンショット

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「ワクパス」とは

「ワクパス」とは、新型コロナワクチンの電子版接種証明書をスマートフォン上で申請・表示できるアプリです。マイナンバーカードとNFC対応のスマートフォンさえあれば、申請から約2分で電子証明書を交付できます。

電子証明書の形式はQRコードで、国民のワクチン接種状況などの情報を管理しているシステム「VRS」への参照により発行されます。QRコードには、氏名や生年月日といった個人情報に加え、ワクチンの接種回数やメーカー、接種情報などがまとめられています。

なお電子版接種証明書には、国内用と海外渡航用の2種類があり、海外渡航用にはローマ字氏名、旅券番号、国籍・地域、ワクチン接種回数、ワクチン接種国などといった情報も加わります。

VRS(ワクチン接種記録システム)とは

新型コロナワクチン接種証明書アプリは、国民のワクチン接種情報を管理するシステム「VRS」への参照により、電子証明書が発行される仕組みになっています。

VRSとは、氏名や生年月日などといった接種者情報と、接種日や接種回数、ワクチンメーカーといった接種記録情報により、アプリを運用するうえで基になる、いつ・どこで・どのワクチンを接種したかが記録されるデータベースです。

アプリの特徴

新型コロナワクチン接種証明書アプリは、事前公開した仕様書に寄せられた声を生かし、個人情報やQRコードは起動直後の画面には出さず、1タップ操作することで表示されるようになっています。個人情報が第三者の目に触れるおそれを感じることなく、安心して利用できます。

また、アプリ内には電子証明書を埋め込んでいるため真偽の判定もできます。

アプリで発行できる接種証明書の扱いは、各自治体で処理が異なっています。日本政府は、アプリをリリースする20日以降に、対応する自治体リストデジタル庁Webサイトに掲載する予定です。

「ワクパス」の口コミ・評判!App Storeの評価は☆2.0

では、ワクパスの実際の利用実際について知るために、ここでは口コミや評判について取り上げます。App Storeの評価は、2022年1月現在☆2.0でした。実際の声にはどのようなものがあるのでしょうか。

不具合が多数報告

Apple Storeの口コミでは、「Wi-Fiを切らないと通信エラーになって登録できなかった」という声がありました。

モバイル通信下ではないと利用できないという不具合があるようです。

▲ぷら丼氏による「ワクパス」に対するApp Store レビュー引用:編集部スクリーンショット

アプリの仕組みに疑問の声も

このワクパスが、ワクチン接種済証明書を撮影してアップロードしておくというものであることから、App Storeではわざわざアプリをダウンロードして利用する必要があるのかという声もありました。

▲ninjin.k氏による「ワクパス」に対するApp Store レビュー引用:編集部スクリーンショット

個人情報の漏洩が不安

個人情報の漏洩が不安という声はいくつか見られました。その中の1つを取り上げます。

個人情報が簡単に第三者に提供されてしまうことや、電話番号を入力しなければいけないことに疑問を抱くユーザーがいました。

▲すももーん2氏による「ワクパス」に対するApp Store レビュー引用:編集部スクリーンショット

App Storeの評価は☆2.3…見えてきた課題

ワクチン接種証明をアプリでできるという画期的なものにみえますが、12月20日時点でApp Storeの評価は☆2.3となっており、課題もみえてきます。

まず、「登録できなかった」「電話番号とパスワードを入力後、画面が真っ白になってしまった」など、原因が端末側、アプリ側どちらにあるのかは不明ですが、不具合が多数報告されています。

アプリのリリース直後はこうした不具合などが一定程度起こってしまうもので、今後どこまで改善できるかが課題となります。

また「接種証明を撮影し、画像として残しておくだけのもので意味がない」など、アプリの仕組みに対して疑問を持つ声もありました。さらに、最初に運転免許証など身分証明を登録する仕様となっており、「身分証を登録する必要があるのか」「アプリを開いていきなり運転免許証を表示するのはやめてほしい」など、個人情報保護の観点から不安の声も上がっているようです。

アプリ配信前から問題も:およそ16万件の接種記録に誤り、自治体に修正を要求

デジタル庁は、VRS(ワクチン接種記録システム)に登録されたおよそ16万件の接種記録のデータに誤りがあったと公表しました。

VRSに記録された接種日が実際と異なり、エラーとして検出されたということです。原因は数字の読み違えや、手入力の際の打ち間違いなど、自治体の担当者の入力ミスとされています。

誤った情報を登録したままでは、アプリ上に表示される証明書の情報も誤ったものになってしまう恐れがあり、デジタル庁はアプリの運用開始前から、自治体側へ情報修正を求めています。

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<参照>
デジタル庁:新型コロナワクチン接種証明書アプリ
NHK:接種記録約16万件に誤り デジタル庁 自治体に修正要求

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