コロナ禍でも「お花見気分」味わえる、飲食店・ホテルのサービス5選

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3月14日、早くも東京で桜の開花が宣言されました。観測史上最も早い開花となっている地域が数多くあるようです。

そんな中、1都3県で続いていた緊急事態宣言が3月21日に解除されることが発表されました。解除の宣言が桜の満開の時期と重なることで、飲食業界や宿泊施設の中には花見需要に対する盛り上がりを期待する声も聞こえますが、一方で感染のリバウンドに対する懸念もあり、先行きが不透明な状況が続いています。

本記事では、こうしたコロナ禍の花見需要に応える飲食店宿泊施設の取り組みをご紹介します。

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コロナ禍でお花見をする人が減少?

株式会社KADOKAWAは、同社が運営する「ウォーカープラス」の読者751人を対象として「コロナ禍の花見に関する調査」を実施しました。

それによると「今年は花見をしない」と回答した人が49%と約半数にのぼっており、「感染症拡大防止に気をつけながら行う」「感染症は特に気にせず花見をする」を含め、現時点で花見の予定があると回答した人は36%にとどまっています

こうした消費者の声を受けて、緊急事態宣言の解除による花見需要の回復に期待を寄せて準備を始めていた観光業飲食店の間では落胆が広がっており、「この状況では声高に集客もできない」「花見客向けの座席予約の受付を始められない」といった声が挙がっていることが、3月6日付の日本経済新聞で報じられています。

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今年の花見の動向は?(ウォーカープラス調べ)

<参考>
日本経済新聞:宣言再延長、花見シーズン直撃 都内の飲食店「落胆」

お花見が制限される名所も

実際に感染拡大の下げ止まり傾向が強い東京都内の花見の名所では、花見そのものを制限したり、例年開催されている「桜まつり」を昨年に続き中止する動きが出始めています。

たとえば都内で、2021年の花見イベントの中止を発表している場所には以下のようなスポットがあります。

■目黒川

都内有数の桜の名所として名高い目黒川沿いですが、「目黒イーストエリア・桜祭り」「中目黒桜まつり」の中止が発表されています。

■千鳥ヶ淵緑道

皇居のお堀とのコントラストの美しさで人気の千鳥ヶ淵緑道で例年行われている「千代田のさくらまつり」も、今年は開催中止が発表されています。

これに伴い夜桜のライトアップ、ボート場の夜間特別営業などが中止されます。

■上野恩賜公園

江戸時代から親しまれている桜の名所・上野恩賜公園では、シートなどを広げての飲食が禁止されるほか、園内の「さくら通り」では通行規制が実施されます。

3月19日〜4月11日に予定されている「うえの桜まつり」については、台東区公式サイトの情報は更新されていませんが、ウォーカープラスでは中止になったとの情報が出されています。

<参考>
台東区公式サイト:うえの桜まつり
ウォーカープラス:【一部通行止め】上野恩賜公園の桜

新宿御苑

桜の種類が多いことで知られる新宿御苑ですが、3月18日現在休園となっています。

さらに開園が再開された場合も、桜がピークを迎える4月25日までは事前予約制での入場となり、3月16日より以下のページから事前予約の受付が始まっています。

「お花見気分」を提供。飲食店・宿泊施設の取り組み5選

屋外での花見が厳しい状況を迎える中、需要の伸びが予想されているのが自宅や店内で花見を楽しむ動きです。

そこで飲食店宿泊施設における、インドアでの花見需要の取り込みに対する5つの取り込み事例を紹介します。

1. 約170もの飲食店舗が参加「SAKURA FES NIHONBASHI 2021」

隠れた桜の名所として知られる日本橋で、「春を連れて帰ろう」をテーマに、自宅でもお花見気分を楽しむための食イベント「SAKURA FES NIHONBASHI 2021」が2021年3月19日(金)~2021年4月11日(日)の期間開催されます。

期間中、日本橋エリアの約150店舗が「桜」をテーマにしたこの春限定のテイクアウトメニュー展開します。

さらに期間中に対象商品を購入すると先着でオリジナルのショッパーや紙ナプキンをプレゼントするなど、家でお花見気分を盛り上げるイベントが多数開催される予定です。

さらに今年は各所で中止が相次ぐライトアップイベントも、「江戸桜通り」で開催される予定です。

<参考>
JIJI.COM:約170もの飲食店舗が参加、日本橋から食文化としての「新たなお花見体験」を提案。SAKURA FES NIHONBASHI 2021 開催

2. 飲食店の店内で桜を楽しめる「エア花見」

イタリアンバル「Pizza&Wine CONA」の首都圏にある19店舗では、店内で桜をライトアップし、「エア花見」を楽しむイベントを2021年3月15日〜4月下旬まで開催中です。

入口での検温とアルコール消毒など、新型コロナウイルス対策も徹底された店内で楽しむエア花見は、天候に左右されずに桜を楽しめます。

さらにこの期間限定のドリンクやコース料理を提供するなど、お花見気分を盛り上げる仕掛けを施しています。

<参考>
PRTIMES:桜満開!!快適花見!!コロナ禍でも桜を見ながら飲める!話題の『エア花見』開催中!!

 3. お花見気分を盛り上げるロゼワインなどが飲み放題「夜通し居酒屋お花見プラン」

宿泊施設でも、お花見イベントを仕掛けている企業が数多くあります。

東京・大塚にある星野リゾートの施設OMO5東京大塚」では、2021年3月1日~2021年5月31日チェックイン分までの期間「夜通し居酒屋お花見プラン」を実施しています。

このプランの利用者向けに専用フロアを設け、室内でもお花見気分を味わえるインテリアを設置しています。さらにフロアに設けられたバースペースでは、全12種のお酒が夜通し飲み放題になります。

また、日頃から地元との連携が強い同施設の強みを活かして「ご近所ツアー」を実施したり、施設周辺のテイクアウト料理を掲載したオリジナルメニューリストを客室に設置したりと、地元経済の活性化要素も取り込んでいるのが同施設のイベントの特徴です。

<参考>
OMO5東京大塚:お部屋で満喫!春の花見酒ステイ

4. ホテルニューオータニ幕張の「SAKURACATION~スイートでお花見ナイト~」

ホテルニューオータニ幕張」では、2021年2月23日~4月11日(宿泊予約は7日前まで)の期間、1日1室限定で「SAKURACATION~スイートでお花見ナイト~」イベント展開しています。

屋外での花見が規制されているのであれば室内で楽しんでもらおうと、客室内に幻想的で華やかなライティングの桜のオブジェを配しています。さらに桜の名所の動画を天井に投影して鑑賞できるなど、同イベントでは全国各地のお花見を楽しめる仕掛けも取り入れています。

さらに桜の花びらの形をした入浴剤入りのバスルームで人気のイチゴ入りシャンパンを楽しめるなど、インスタ映え需要の取り込み対策も万全のプランとなっています。

<参考>
ホテルニューオータニ幕張:SAKURACATION ~スイートでお花見ナイト~

5. 個室を貸し切り、プライベートお花見&BBQを楽しめる「365BASE outdoor hostel」

自宅の庭からお花見を楽しむ感覚でお花見とBBQができるプランを提供しているのが、アウトドアコンセプトの宿泊施設「365BASE outdoor hostel」です。

2017年12月に浜松市にオープンした同施設の前は桜並木になっているため、ウッドデッキの付いた部屋を貸し切りにすることで密を避け、家族や親しい仲間だけのプライベートな空間でお花見とBBQが楽しめます。

この施設の桜の見頃は例年3月末から4月初旬で、客室はコンセプトの際立つ全12タイプがあり、花見の特等席となる3階には、ボルタリングが楽しめる個室やキッチンのついた部屋もあります。ウッドデッキ付きの部屋は全部で6部屋あり、最大10人が宿泊可能です。

<参考>
PRTIMES:新しいお花見スタイルの提案 ウッドデッキの付いたお部屋からプライベートお花見&BBQ

苦境の飲食店・宿泊施設…新たな需要掴めるか

各地で「桜まつり」等のお花見関連イベントが中止され、花見需要の取り込みを狙っていた飲食店宿泊施設にとっては、今年の花見シーズンも昨年に引き続き苦境の季節となりそうです。

しかしその一方で、消費者サイドもこの1年間でコロナとの向き合い方を学んだ側面もあり、室内でお花見気分を楽しむために普段より高価格帯の飲食物のテイクアウトをする、近所の宿泊施設でちょっとした気分転換をするなど、このコロナ禍ならではの楽しみ方を模索し、実践する人が増えています。

飲食施設や宿泊施設では、そうしたこれまでとは異なるニーズをいち早くキャッチし、新たなサービスを提供していくことが、今後の生き残りの鍵になるでしょう。

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


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