株式会社リクルートが運営する「ホットペッパーグルメ外食総研」は7月に外食店によるデリバリー・テイクアウトの取り組みと店内飲食の意向の関連性について調査を実施しました。
調査の結果、「利用したことがなかった」外食店でのデリバリー・テイクアウトサービスの利用者は32.5%となり、そのうち「店内飲食でも利用したいと思った」人は72.5%と高い比率を占めることが分かりました。
デリバリー・テイクアウト注文する飲食店、利用経験の有無は関係なし
同調査では、コロナ禍以降(2020年4月以降)の外食店のデリバリー・テイクアウトサービスの利用について、店舗のこれまでの利用経験の有無を質問、集計しています。
これによれば「利用したことがあった」外食店のデリバリー・テイクアウトサービスを利用した人は32.5%、「利用したことがなかった」外食店の利用者は35.4%と、差は見られませんでした。
「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトサービスの利用動向について性年代別に傾向を確認してみると、一番高かった属性は20代から30代の女性で40%を超えました。ほかの年代は24.9〜36.7%となっています。
テイクアウト利用で72.5%が「その後も利用したい」
また、「知らなかった」外食店のデリバリー・テイクアウトサービス利用者のうち、「店内飲食でも利用したいと思った」と回答した人は、全体の72.5%となりました。
性別で見ると、20代から40代の男性は77%を超える人が「店内飲食でも利用したいと思った」と回答しています。50歳代以降は男女ともに70%を切っており、40代以前と比較すると消極的な姿勢がうかがえます。
調査では店内飲食で利用したい場合のその後の行動や意向についても回答をとりまとめており、「実際に店内飲食を利用した」割合では、20歳代男性が26.2%で一番高い結果となっています。
店内を利用したい理由「他にも食べてみたいメニューがある」
料理に関して、「利用したことがなかった」外食店でデリバリー・テイクアウトサービスを利用した人が店内飲食でも利用したいと思った理由には、「調理の味」や「価格がお手頃」が多く回答を集めていました。
一方、料理以外についての理由には「ほかにも食べてみたいメニューがある」「店内で出来たてが食べたい」といった回答が多く集まりました。性年代別では、女性の方がほかのメニューや出来たてを望んでいる割合が多い結果となりました。
「利用したいと思わなかった」理由には「価格」や「コロナ禍での店内飲食を避けたい」といった回答が見られ、デリバリー・テイクアウトサービスの利用で店舗に対する興味は持ってもらえたものの、予算や環境的要因で来店に結びつかないケースもあるようです。
上記のような結果から、デリバリー・テイクアウト利用まで認知されていなかった飲食店は、デリバリー・テイクアウトサービスをきっかけとして新規顧客を獲得できる可能性があることが見えてきました。アフターコロナに向けたイートインの需要回復を見据え、デリバリーやテイクアウトサービスを顧客獲得の手段としても活用していくとよいでしょう。
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