【牛丼大手3社 4月売上】吉野家、相次ぐ不祥事の影響は… / すき家、客数減も 客単価上昇で売上は維持

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牛丼大手3社(すき家吉野家松屋)は2022年4月分の営業成績を発表しました。

それによると、既存店売上はすき家が8.3%増、吉野家は11.6%増、松屋は5.9%増と、3社とも前年同月比でプラスという結果になりました。客単価が上昇しており、昨年に値上げした牛丼価格が売上を押し上げているようです。
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【すき家】客数13か月ぶり減少、売上は維持

すき家の2022年4月の月次売上推移です。

  • 既存店売上:108.3%
  • 客数:98.6%
  • 客単価:109.8%
  • 全店売上高:108.7%

すき家は3社の中で唯一客数が前年同月比98.6%と、1.4%減となりました。客数が前年同月比を割り込んだのは、2021年2月ぶりと13か月ぶりです。

牛丼を値上げしたのは昨年12月以降も客数は減っていませんでしたが、今月は客数が減少した形です。

それでも客単価が上昇したため、売上全体としてはアップしました。

【吉野家】4月は売上維持 今後は不透明

吉野家の2022年4月の月次売上推移です。

  • 既存店売上:111.6%
  • 客数:107.0%
  • 客単価:104.3%
  • 全店売上高:113.3%

吉野家は全体的に増加傾向で、すき家と同様に牛丼の値上がりはしたものの、2021年に入ってからの既存店売上は6か月連続プラスとなっています。

昨年10月に値上げした影響か1、2月は客数が減少しましたが、3、4月から前年同月比よりも増加しており、持ち直しています。

4月19日から「親子丼」の販売を開始しましたが、役員(当時、現在は解任)の不適切発言の不祥事により、発表会やリリースなどはキャンセルされました。さらに就職説明会に参加しようとした学生を外国人籍と誤認し、参加を断ったことも波紋を呼んでいます。

これらの出来事は「吉野家」というブランドイメージを低下させており、今後の売上にも影響を与えるかもしれません。

【松屋】まん防解除後、売上高は回復

松屋の2022年4月の月次売上推移です。

  • 既存店売上:105.9%
  • 客数:103.7%
  • 客単価:102.2%
  • 全店売上高:108.0%

松屋は全体的に増加傾向となりました。

昨年9月に牛丼の値上げにいち早く踏切り、また大幅な値上げであったことから2022年3月期の下期は、既存店売上・客数とも前年比を割り込む結果に。

さらには松屋店舗が首都圏、また繁華街に多い傾向にあり、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期間は売上が伸び悩んでいたと考えられますが、宣言や措置が解除された3月からは順調に売上を伸ばしています。

<参照>

ゼンショーグループ:すき家月次売上推移
吉野家ホールディングス:吉野家月次推移
松屋フーズホールディングス:松屋月次報告

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    口コミラボ編集部

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