三越伊勢丹ホールディングス、エイチ・ツー・オーリテイリング、J.フロントリテイリング、そごう・西武、高島屋の5社による1月の売上速報が2月1日に出揃いました。
1月の売上高は、5社揃って増加傾向となっています。
三越伊勢丹ホールディングス
三越伊勢丹ホールディングスの売上速報によると、伊勢丹新宿本店の店頭では同月比31.7%増、三越日本橋本店の店頭では40.5%増という結果が発表されています。
三越伊勢丹ホールディングスは新型コロナウイルスの感染拡大により、1月以降は売上、客数ともに減少傾向にあったとしています。
その一方で、来店客の目的購入傾向が強かったため、客単価や売上が上昇傾向にあると推測しています。
また、積極的に話題性、独自性のある催事を開催したことで新規顧客の購買にもつながったようです。
エイチ・ツー・オーリテイリング
エイチ・ツー・オーリテイリングが発表した売上速報によると、全店合計の前年比売上高は15.9%増となったようです。阪急本店では21.9%増、阪急梅田本店では23.7%増です。
同社によると、「まん延防止等重点措置」の適用により、適用前から客数は減少傾向だったものの、前年から続くコロナ禍の反動もあり、売上高は上昇したようです。
売上高は3ヶ月連続で2桁増となり、前年実績を上回っています。
J.フロントリテイリング
大丸と松坂屋を合計した売上高は16.9%増、博多大丸と高知大丸を含めた百貨店事業の合計では、17.2%増という結果になりました。
J.フロントリテイリングが発表している概況によると、昨年の新型コロナウイルス第3波の反動からか、全てのカテゴリで前年実績を上回る結果になったようです。
店舗別にみると、直営店13店舗のうち、11店舗と博多大丸が前年実績を上回っています。
そごう・西武
そごう・西武の速報によると、10店舗合計の売上高は前年同月比19.7%増という結果になりました。
個別で見ると、西武池袋本店は27.7%増となっています。中でもプレステージブランドは約35%増、高級雑貨は約25%増と大幅に売上を伸ばしているようです。
髙島屋
髙島屋11店舗の売上高は前年同月比22.9%、岡山髙島屋、岐阜髙島屋、高崎髙島屋の国内百貨店子会社を含めると、21.9%増となりました。
髙島屋でもコロナ禍のリベンジ消費に加え、高額商品の売上が好調が持続していることが売上高増加の要因と推測しているようです。
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<参照>
三越伊勢丹ホールディングス:月次レポート(国内百貨店)
フロントリテイリング株式会社:2022年1月度 J.フロント リテイリング 百貨店事業 売上速報(日本基準)
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社:2022年 1月度 売上速報
株式会社髙島屋:2022年1月度 髙島屋店頭売上速報
株式会社セブン&アイホールディングス:月次営業情報
※参考
流通ニュース:大手百貨店/1月売上高5社そろって増、高額商品の好調継続