店舗集客のためGoogle マイビジネスの活用が一般的になり、近年では360°パノラマ写真のストリートビュー(旧インドアビュー)の登録をする事業者も多くなっています。
ストリートビューの登録にはそれに適した写真撮影が必要です。こうしたストリートビューの投稿に詳しく、実績のあるユーザーは、Googleにより「認定パートナー」のバッジの取得を認められています。
この記事では、ストリートビューの認定パートナーとはどんなスキルを持っているのか、またGoogle マップのストリートビューは店舗集客にどう関係するのかについて解説します。
ストリートビューの認定フォトグラファーとは
ストリートビューにおいて公開している360°写真のうち50枚以上が承認を受けている投稿者は、認定フォトグラファーと呼ばれます。
認定されるとストリートビュー認定バッジが付与されます。
Google マップに公開されている360°のパノラマ写真
Google マップにはストリートビューという360°のパノラマ写真が公開されています。
ストリートビューは、Googleにより撮影されGoogle マップ上に登録されたものと、ユーザーにより投稿されたものがあります。
360°のパノラマ写真を通じ、ユーザーはGoogle マップの位置する場所の様子を360°あらゆる方向を確認できます。
ストリートビューは屋内の写真も投稿することができるため、写真を通して施設内や店舗内を疑似的に体験することができます。
パノラマ写真の著作権は撮影者にあり、Webサイトやブログなどにも活用できます。
Googleマイビジネスの最適化
あるキーワードが地域の名前と組み合わせて検索されたときに、検索上位に表示されるよう最適化することを「
撮影と登録の方法
360°パノラマ写真の撮影には、360°写真撮影が可能な専用のカメラ機材を利用しますが、撮影した写真を登録するための「Google ストリートビュー」アプリに対応した360°カメラが必要です。
対応機材はGoogleの公式サイトで公開されています。「RICOH THETA V」や「RICOH THETA Z1」がこれにあたります。
機材の導入や撮影を一から始めるには、数万~数十万円の費用や、撮影技術の習得が必要です。
認定フォトグラファーに依頼することでこれらのコストは不要となります。
認定フォトグラファーの条件
認定フォトグラファーになるには、承認済みのすべての 360° 写真が、画質、結合、適切さに関する以下の条件を満たしている必要があります。
画像の品質
- 7.5 MP(3,840×1,920 ピクセル)以上
- アスペクト比 2:1
- 水平線付近に画像の隙間がない
- 合成による著しいずれがない
- 明るい部分も暗い部分も十分に細部を判別できる
- 手ぶれや被写体ぶれがなく、ピントが合っていて鮮明である
- 閲覧の妨げとなる効果やフィルタが適用されていない
結合
- 結合された360° 写真内に視線を妨げるものがない
- 室内では1メートル間隔で、屋外では3メートルおきに撮影する
- 画像の撮影範囲を道路まで広げGoogle マップで結合しやすくする
適切さ
- 写真に映る人や場所に掲載許可を取る
- 地理上の正確な位置に画像を配置する
- コンピュータで生成された場所を使用していない
- 帰属情報の表示は下端部分に収める
- 攻撃的または違法なコンテンツを含んでいない
- 認定を受けた場合は、Google のセールスおよびブランディングのガイドラインに準拠する必要がある
360°写真は、合計50枚アップする必要があります。50枚投稿が完了したのち連絡先フォームを送信すると、Googleが最終確認を行い、数営業日で認定バッジのダウンロードができます。
Googleからの連絡が遅れる可能性もありますが、認定バッチが送信されない場合は再度プライバシーポリシーなどの見直しが必要です。
Google マイビジネスのオーナー確認等の作業をサポート
認定フォトグラファーは、Google マイビジネスのオーナー確認他、関連した作業をサポートできます。
【最新】Google マイビジネスのオーナー確認方法|できない時の対処法も!
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
ストリートビュー(旧インドアビュー)のメリット
Google マップのストリートビューは道路の様子を確認できる他に、店内の様子も確認できます。
外の様子を見るのと同様、360°パノラマ写真を登録でき、登録することで店舗にあらゆるメリットがあります。
新規顧客への疑似店舗体験
ストリートビュー導入の最大のメリットは新規顧客が店舗来店を疑似体験できる点です。
1枚の写真とは違い360°あらゆる角度からの店内の様子が分かるので、顧客の目線で店舗の気になる部分を視覚的に確認できます。
店舗の座席配置や店内の雰囲気、顧客のニーズに対応できる設備が整っているかなど、あらゆる視点から店舗の様子を事前に知れます。
またパノラマ写真特有の臨場感も特徴です。
顧客の誘致率が高い
顧客の誘致率が高いのもGoogleならではのメリットです。Google 検索やGoogle マップなどでの場所に関係した検索では、平均41%が訪問につながるとのデータが出ています。
Google 検索や、Google マップの検索で上位に掲載されることで、検索ユーザーの誘客の可能性を高められます。
上位に掲載されるためにはさまざまな工夫が必要ですが、ストリートビューが投稿されていることは、上位掲載に効果があると言われています。
ローカルSEO(MEO)とは?メリットや効率的な集客アップの方法
集客の際にマップエンジンにおいて検索順位の上位に食い込むためには、
スマホへの検索にも対応
飲食店の店舗検索は、スマートフォンが普及したことにより外出先でもすぐに検索できるスマートフォンからの検索が年々増加しています。
飲食店への集客を考えた時に、利用するサービスがスマートフォンに対応しているかどうかは今や無視できない重要なポイントです。
ストリートビューはスマホでの検索にも対応しており、Google検索やGoogleマップの検索から、スマートフォンで簡単に店内の様子が分かるストリートビューは、集客には欠かせません。
ストリートビュー(旧インドアビュー)導入の注意点
導入するメリットの大きいストリートビューですが、導入時にはいくつか注意すべき点があります。
事前に注意事項を確認しておくことでスムーズな投稿ができます。
投稿時はコンテンツのルールに注意
ストリートビューの投稿では、Googleが定めているルールを守らなければなりません。
Google マップへのストリートビューの投稿時について、Googleでは看板のぼかしといったプライバシーの遵守について定めています。
ほかにもクーポンやチラシなどの販促物の導入や、違法なコンテンツ、性表現を含むコンテンツは禁止されています。こうしたGoogle マップで禁止されている項目に該当する写真を投稿した場合には、Google マップには公開されず削除されます。
認定パートナーに依頼するにあたって
Googleでは、認定フォトグラファーの撮影品質についての保証をしていません。
また料金体系も一律ではないため、依頼元である店舗や施設で、フォトグラファーや代理店の契約条件等を確認し依頼を書ける必要があります。
ストリートビューの公開だけがローカルSEO(MEO)ではないため、パノラマ写真を公開したからといってすぐに検索での上位表示が実現するとも限りません。
Google マップでパノラマ写真を公開する目的が何であるかをきちんと見定めて、写真の投稿後にどのように活用していくのかも一緒に検討するとよいでしょう。
認定フォトグラファーが活動する際に注意すべきこと
撮影車両に自社のブランドロゴとGoogleのブランドロゴを併用することが禁止されているなど、Googleの規定に従ったブランド利用が求められています。
またGoogleでは撮影した画像の帰属先について、トラブルを避ける目的で予め店舗や企業と明確に契約を交わすことを推奨しています。
Googleストリートビューを導入するには?方法・費用・メリットについて解説
Googleストリートビューは、あたかもその場所にいるかのように道路や建物の様子を見られるサービスです、様々な目的のもとに、これを使って現地の様子を確認するユーザーは少なくありません。ストリートビューというと屋外の様子を想起する方も多いかと思いますが、現在この名称は建物の内側の画像も意味しています。Googleストリートビューのうち屋内を映したものは、初期は「おみせフォト」の名称でサービスを展開していました。その後「Googleインドアビュー」へと名称変更し、2015年には「Googleス...
Google マップのストリートビューは認定フォトグラファーとの連携が重要
Google マップのストリートビューを通じて、店舗や施設の雰囲気を伝えることができれば、集客にも一定の効果が見込めます。
ストリートビューの登録は、関連した店舗や施設にとってのローカルSEO(MEO)にも良い効果をもたらします。
ただし、ストリートビューを一般ユーザーである店舗運営者が用意しようとすると、専用のカメラを購入しなければならなかったり、撮影や画像のアップロードといった不慣れな操作に取り組まなければならなかったりします。
こうした困難を解消してくれる方法として、認定フォトグラファーへの依頼があります。認定フォトグラファーはGoogleが業務を委託しているわけではないこと、価格や品質はフォトグラファーや代理店によることを理解してから、選定に入るとよいでしょう。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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