Google検索は、検索ワードなどに合わせて適宜Webページのタイトルを変更して表示しています。
しかし8月18〜19日ごろからタイトルの"書き換え"が頻発し、ユーザーからは明らかに不適切なページタイトルの報告も相次いでいます。
たとえば、国民生活センターの公式サイトが "在宅スマホ副業で7日で20万円稼げる人続出中!" というページタイトルで表示されるという事例がありました。
Twitter:ワカジツ さん @wakajitsukohei の投稿
ではなぜ、このようなタイトルの書き換えが頻発しているのでしょうか。解説していきます。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Google検索で不自然なタイトル書き換え相次ぐ
先に挙げた国民生活センターの事例のほか、一般のWebサイトでも同じような現象が起きています。
たとえば今読んでいただいているメディア「口コミラボ」の記事でも同じことが起こっているので見てみましょう。「スノッブ効果」と検索すると、以下のように表示されます。
この記事のタイトルは「スノッブ効果とは?」から始まっているのですが、「バンドワゴン効果・ヴェブレン効果とあわせて理解」と表示されており、「スノッブ効果」というワードが抜け落ちてしまっています。
このように検索ワードがタイトルとして表示されないと、「スノッブ効果」について述べている記事ではないとユーザーに判断され、CTR(Click Through Rate:表示回数のうちクリックされた割合)が低下するおそれがあります。
さらに、海外でも同様の現象があるようです。アメリカでは、現在のアメリカの大統領Joe Biden氏の名前を検索すると、Vice President(副大統領)Joe Bidenというページタイトルでホワイトハウスの公式が表示されたといいます(なお、8月30日時点ではこの書き換えは修正されています)。Joe Biden氏が副大統領であった時期の情報を拾ってしまったのが原因だったようです。
原因はGoogleのアップデート
ページタイトルが書き換わった原因は、Google検索の「アルゴリズムアップデート」です。
Google検索のアルゴリズムとは、Googleが検索結果上にどんなコンテンツを掲載するか、そしてどのように表示するかを決めるプログラムのことです。これらはユーザーにとって最適化されるよう、かなりの頻度でアップデートされています。
今回8月18日ごろに行われたアップデートにより、Webサイト側が設定したタイトルとは異なるタイトルを検索結果に表示するアルゴリズムが、広範囲で適用されたようです。これにより、先ほど述べたようなサイト側が望まないタイトルの書き換えが報告されているのです。
なお、Googleは8月27日ごろに再度アップデートを実施し、今回の問題の調整を図っています。検索クエリ(検索窓に入れたワードのこと)に合わせてタイトル生成していたものがページ全体の内容を反映するしくみに変わったということです。そのページに何が記載されているのかを全体的に考慮して、それを反映したタイトルが生成されるよう変更されています。
また、Google 検索の広報役を務める Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏は、ページタイトルの書き換えを拒否する仕組みを何らかの形で提供する可能性はあるかもしれないとTwitterで言及していますが、実現されるのかは定かではありません。
<参考>
海外SEO情報ブログ:titleタグ書き換えのアルゴリズムをGoogleが広範囲に調整したかも?
ーーページタイトル生成の新しいアルゴリズムについてGoogleが説明、ページ全体を反映するように改良
Google Search Central:An update to how we generate web page titles
Googleマップの店舗情報が書き換えられることも
以上のように登録した情報と異なる情報に書き換えられてしまうという現象は、実はWebページだけに限らずGoogleマップの店舗情報でも起こり得ます。
原因はユーザーやGoogleによる修正
Googleマップ上の店舗情報は、「Googleマイビジネスからオーナーが登録した情報」「ユーザーが投稿・提案した情報」「Googleが収集した情報」の3つから作られています。
オーナーとしてはGoogleマイビジネスで管理していれば大丈夫、と思ってしまいがちですが、一度登録した情報でも、ユーザーやGoogleにより書き換えられてしまうことがあるのです。
では、店舗情報が書き換えられた場合に対処する方法を、STEP別に解説していきます。
STEP1. Googleマイビジネスのオーナー確認を行う
まずはGoogleマイビジネスに登録してオーナー確認を行い、オーナーとして店舗情報を管理できるようにしましょう。
Googleマイビジネスのオーナーになると、Googleマイビジネス管理画面から情報を登録することで一般ユーザーよりも優先して掲載でき、ユーザーやGoogleからの提案を破棄することもできます。
オーナー確認の方法は以下を参照してください。
STEP2. Googleマイビジネスから情報修正提案を破棄する
先ほど述べた通り、最終的な管理権限はGoogleマイビジネスのオーナーが持っているため誤った書き換えは破棄できます。
Googleマイビジネスの管理画面の「変更内容を確認」をクリックし、提案を確認します。
「更新内容を確認」をクリックすると、更新された箇所はオレンジ色で表示されます。修正したい場合はクリックし、正しい情報を入力しましょう。
関連記事
Googleマップの店舗情報「誰でも勝手に書き換えられる」って知ってた?修正する方法を解説
STEP3. Web上の情報を正確な情報に更新しておく
Googleは、公式サイトやSNS、口コミサイト上などWeb上に存在する店舗情報を参照し、Googleマップ上の店舗情報を書き換えることがあります。
そのためGoogleマイビジネスを用いて情報を修正しても、Googleが公式サイトなどを参照して再度書き換えてしまいます。繰り返しGoogleマイビジネスから修正しても書き変わってしまうので、いわゆるいたちごっこのような状態になってしまうのです。
Googleマイビジネス以外にもWeb上の情報を併せて更新しておくことで、こうした事態を防ぐことができます。
関連記事
Googleマップの住所表記は公式サイトと合わせなければならないのか
STEP4. 店舗情報を常に監視しておく
情報の変更の提案が行われると、ビジネスプロフィールの更新通知がメールで届きます。
ただしこうした通知が届かないまま書き換えられてしまうこともあるようなので、定期的にGoogleマイビジネスの管理画面をチェックし、情報が間違っていないか監視するのが確実です。
しかしたとえば30店舗を展開しているチェーン店の場合、1店舗のチェックに3分かかるとして、1回に90分もの時間がかかってしまいます。特に忙しい時期などは、なかなかそうした管理に手が回らないという方も多いのではないでしょうか。
この時間がかかる業務をなんとか簡単にできないかと考えている方に適しているツール、それが「口コミコム 」です。
店舗情報書き換え・口コミ・写真の監視なら「口コミコム」
「口コミコム」は、Google マイビジネスの情報管理に悩んでいる方にとって最適なツールです。
「口コミコム」には、以下のような機能があります。
- 店舗情報改ざん防止機能
- 口コミ・写真一覧機能
「店舗情報改ざん防止機能」は、店舗情報の書き換えを検知し、正しいデータに自動で修正する機能です。店舗名や所在地など、重要な情報が誤ったものになってしまうのを防止します。
「口コミ・写真一覧機能」は、複数店舗の口コミ・写真を一覧で表示する機能です。返信・報告までもスムーズに管理でき、ネガティブな口コミや不適切な写真も見逃さず対応できます。
「口コミコム」にはこんな機能も
「口コミコム」には、ほかにも以下のような機能があります。
- 口コミ投稿用のステッカーで投稿促進/アンケート収集
- 口コミや評価の分析
- Googleマイビジネスの一括投稿
- Googleマイビジネスの予約投稿
Web上での口コミを集めることは、店舗の宣伝や信頼性UPにつながります。また、批判的な口コミやアンケートを分析してサービスの改善に活かせます。サービス内容が改善されれば、さらに口コミの数や評価が向上する好循環も期待できるでしょう。
また、複数のGoogle マイビジネスで一度に投稿したり、事前に予約した時刻に投稿したりといったことが可能となるため、ユーザーに最新の情報を伝えることが容易になります。
このように、口コミコム はGoogle マイビジネスをはじめとした口コミサイトの運用に最適なツールです。
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