Googleマイビジネスに登録した店舗情報を検索結果の上位に表示するため、所在地などを入れるなどの店舗の名前変更を勧められるケースがあるようです。
しかしGoogleマイビジネスの店舗の登録は正式名称にしなければガイドライン違反となり、アカウント凍結の恐れがあります。
この記事ではGoogleマイビジネスの利点やガイドラインをおさらいした上で、正しい方法でどうすればMEO対策ができるのか解説します。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Googleマイビジネスの概要
ここ数年MEO対策業者と呼ばれるGoogleマイビジネス専門の業者から、「正式名称だけではなく地域やサービス名もGoogleマイビジネスの名前に入れるべき」と説明されるケースが増えてきました。
しかし実際は、Googleマイビジネスの名称は正式名称だけにしなければなりません。その理由を詳しく解説します。
Googleマイビジネスとは
Googleマイビジネス(グーグルマイビジネス)は、2014年に「Googleプレイス」と「Google+」が統合して誕生した無料のサービスです。
企業は、Googleマイビジネスに自分たちの情報を登録することにより、Google検索やGoogleマップなどのサービス上で住所や電話番号、商品、配達情報などのビジネス情報を表示させることができます。
会社や店舗だけでなく、非店舗型のビジネスでも登録することが可能で、Googleマップや検索の利用率の高さから新たなWEBマーケティングのツールとして注目を集めています。
Googleマイビジネスを利用するメリット
Googleマイビジネスは無料でビジネス情報を登録し、その情報を多くのユーザーが使うGoogle検索やGoogleマップにて掲載できるのが大きなメリットです。
特にGoogleで「位置情報や場所」と「キーワード」で組み合わせて検索する「ローカル検索」(例:「新宿 カラオケ」、「池袋 ラーメン」)との関連性が高く、近くにいるユーザーからの集客を見込めることに特徴があります。
また口コミを通してユーザーと交流しユーザーからの評価を高めることで、Google検索やGoogleマップ上に表示され、集客しやすくなるというのも大きなメリットです。
Googleマイビジネスの店舗名
Googleマイビジネスを利用する際には、店舗名は正式の名称だけにし、「地域名」(例:渋谷・横浜)や「サービス名」(例:居酒屋・カフェ)などのサービス名などを入れないようにしてください。
Googleマイビジネスの名称に「地域名」や「サービス名」などの検索ワードを入れると一時的に上位表示されることはあり、いくつかの業者から勧められることがあります。
しかしこれはGoogleのガイドラインに違反するものであるため、しばらくすると検索対象から削除されてしまうことがあります。
決して長続きする策ではないため、Googleマイビジネスの名前は必ず正式名称だけを記載すると良いでしょう。
ただし店舗が複数あり、店舗名に場所名が入っている場合は、この限りではありません(例:イタリアン 新宿店)。
Googleマイビジネスの名前を正式名称にすべき理由
Googleマイビジネスに登録した名前を正式名称にしなければならない理由としては「信憑性の高い情報を提供するため」、「ガイドライン違反にならないため」という主に2つの理由があります。
その理由を以下で解説します。
信頼性の高い情報を提供するため
Googleは、Googleマイビジネスにて店舗が記載した内容とそのお店のWebサイト・グルメサイトなどのポータルサイトの内容が一致していることがユーザーにとって分かりやすく正しい情報として定義づけています。
そのためGoogleマイビジネスの名称に地域名やサービス名などを勝手に入れ、実際の店舗名や食べログなどのポータルサイト上とは異なる名称になってしまった場合、検索順位などに悪影響が出る恐れがあります。
GoogleのガイドラインにもGoogleマイビジネスで成果を高める方法として、「実際のお店やサービス、看板や販促品などで使用され認知されているブランド表記と一貫性のあるビジネス情報を掲載する」とあります。
そのため、地名やサービス名などの余計な情報を入れず、実際の店舗名で掲載するようにすると良いでしょう。
Googleのガイドライン違反とならないため
Googleマイビジネスの名前に地域名やサービス名などの追加の情報を加えると、一時的には検索で上位に表示される可能性はあります。
しかしGoogleでは以下のリストに含まれているものを名称として含めてしまった場合、高確率で削除もしくは情報修正の対象となることになります。
<Googleマイビジネスの名前に含めてはいけない情報>
- お店やサービスが別の事業体の中にあることを示す情報
- 出店先情報
- 地域、市区町村、番地名などの所在地情報※実際の店名・サービス名で使われている場合を除く
- 取扱商品・サービスの情報 ※実際の店名・サービス名・部署名などで使われている場合を除く
- 法的用語 ※実際の店名・サービス名で使われている場合を除く
- 特殊文字(%、&、$、@、/、"など)
- 電話番号やウェブサイトのURL
- 営業時間情報(例)営業中、準備中、24時間営業
- すべて大文字の表記、不必要なスペース(例)T O Y O T A
- 商標や登録商標のマーク(例)バーガーキング®の®などのコード
- 店舗のコード(例)〇〇ストア -2828などの店舗の番号
- マーケティングタグライン(例)日本一・〇〇認定などのアピールを含めた文章
これらの情報が含まれていると判断された場合には、該当するGoogleマイビジネスの情報を削除されたり、Googleアカウントが停止されたりする場合があります。
より検索上位を狙うには?
ではよりGoogleマイビジネスを効果的に利用し、SEO(Search Engine Optimization:Google検索の最適化)やMEO(Map Engine Optimization:Googleマップ検索の最適化)を図るには、説明文や日々のチェックが役に立ちます。
説明文を活用する
Googleマイビジネスの上位表示としては、以下の3つの要素を充実させることにあります。
- 距離:検索された指定場所やユーザーの現在地から店舗までの距離
- 関連性:検索国とサイト・広告の合致度
- 知名度:リンク、プレビュー数、店舗一覧などのオンライン情報やオフラインでの知名度
これら3つの情報はGoogleマイビジネスの説明文の欄に掲載することができ、説明文を充実させることにより、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
長期的なSEOやMEO対策を行うには、一時的に上位に表示されても検索対象から外れる危険を伴う店舗の名称変更よりも、説明文を充実させるほうがより効果的な方策となります。
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日々Googleマイビジネスをチェックする
Googleでは基本的な情報が入っており、写真が定期的に追加されている店舗や会社を上位で表示させたいと考えています。
そのため定期的にGoogleマイビジネスをチェックし、コンテンツを充実させることが、検索順位が上がる可能性を高めることにつながります。
またGoogleの口コミについても多い店舗ほど索順位が上位に表示される傾向があります。来店したお客様に口コミカードなどを配布し、Google上の口コミを増やしていくことも重要な役割を担います。
Googleの口コミは信用性が高く、店舗選びにGoogleの口コミを利用するケースは増えているため、良い口コミを多数集めることは集客に大きく貢献できます。
Googleマイビジネスの活用方法とは
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
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Googleマイビジネスの名前は必ず正式名称に
Googleマイビジネスは信憑性やガイドラインの遵守が極めて重視されるツールです。
そのため規約違反となる、Googleマイビジネスの名前に必要のない地名やサービス名などを加える行為は、Googleの検索結果からの排除やアカウント停止などの重い処分につながってしまう可能性があります。
Googleマイビジネスの名前は必ず正式名称にし、地名やサービス名などについては説明文の欄に書き込むようにルール化されています。
定期的にGoogleマイビジネスにアクセスし写真などの情報を追加する、Google上の口コミを増やす活動をすることも重要です。
これらを遵守することで長期的なSEO・MEO対策を効果的なものとすることができるでしょう。
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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