Google マップ上に掲載されているビジネスの名称に、地名や業種、アピールポイントといった正式名称に含まれないキーワードを含めることは、Googleのガイドラインで禁止されています。
しかし中には、こうしたキーワードをビジネス名に設定し、検索上位をねらう事業者も存在するようです。
特に違反となる運用を実施しているのが自社の競合であった場合、違反を修正もしくは報告することで、自社がその競合よりも上位に表示される可能性があります。本記事ではその方法を解説します。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
ビジネス名が「ガイドライン違反」となる基準は?
Google マイビジネスで設定するビジネス名は、店舗・施設の正式名称でなければなりません。
たとえば店舗名が「ABC」である場合、「ABC:◯◯駅徒歩5分の隠れ家レストラン」というように地名や業種、アピールポイントなどを含めることは、ガイドラインで禁止されています。
Googleのガイドライン(https://support.google.com/business/answer/3038177?hl=ja)で禁止されている項目のうち、よくある禁止事項を紹介します。
- キャッチフレーズ
- ABC-日本一便利
- 営業時間
- 24時間営業のABC
- サービス・商品
- ABC|テイクアウト可
- 所在地
- ABC-渋谷駅徒歩2分
- 出店先
- ABC(Dモール内)
※実際の店名にこれらの名称が含まれる場合は、例外として認められます。また、チェーン店では別途ガイドラインが定められています。
ガイドラインに違反していても、検索上位を獲得することがある
しかしながら、ビジネス名に地名や業種、アピールポイントなどを設定すると、検索されやすいキーワードが多く含まれることになります。
そのため、ガイドライン違反にもかかわらずそうしたビジネスが上位に表示されてしまうというケースが発生しています。
※検索上位に表示されやすくなる可能性があるとはいえ、ガイドライン違反の運用を実施すると、アカウントが停止となるなどの恐れがあります。ガイドラインは遵守して運用するようにしましょう。
ビジネスの名称におけるガイドラインについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
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ガイドライン違反のビジネスを見つけたら?
そうしたガイドライン違反のビジネス名を見つけた場合、Googleに報告するか、自身で修正して公正な競争を促しましょう。
特にそのビジネスが自社の競合であった場合、違反を修正・報告することで、自社のビジネスに掲載されている情報の方が優位となり、上位に表示される可能性もあります。
ガイドライン違反のビジネス情報を修正・報告する方法
ガイドラインに違反しているビジネスを見つけた場合、次のいずれかの対応をとることができます。
- ユーザーとして修正する
- Googleに報告する
では、以下でそれぞれの方法について解説します。
1. ガイドライン違反のビジネス情報を「修正」する方法
ビジネス情報を見つけた際、自分で修正することも可能です。
正確に言うと、Google アカウントを持っている人であればビジネス情報に対して「修正の提案」を行うことができ、それをGoogleまたは店舗側が承認すれば掲載される、という仕組みになっています。
以下で手順を解説します。
1. Google マップで該当するビジネス情報を開き、「情報の修正を提案」をクリックします。
2. 「名前またはその他の情報を変更」をクリックします。
3. 「名前」の箇所に店舗の正式名称を入力し、「送信」をクリックします。
これで修正の提案は完了です。Googleに承認されれば、ビジネスの名称が更新されます。
2. ガイドライン違反のビジネス情報を「報告」する方法
Google マップからの「修正の提案」は、Googleのプログラムが承認を行っています。
Google内部の人に直接判断してほしいという場合は、「Business Redressal Complaint Form(https://support.google.com/business/contact/business_redressal_form)」に報告しましょう。
このフォームは、何らかの影響で被害を受けているビジネスを救済(Redressal)するために設けられています。そのため、「競合のガイドライン違反により、自社のビジネスが下位に追いやられている」といった苦情(Complaint)を報告することで、対処してもらえる可能性があります。
Business Redressal Complaint Formでは、以下の内容を入力して送信します。現在フォームは、英語のみの対応となっています。
- フォームに入力している人自身の名前
- メールアドレス
- 影響を受けているビジネスの名前
- 悪意のあるコンテンツ
- ビジネスのURL
- ファイルのアップロード(オプション)
- 悪意があると思われる理由を詳しく説明
※Bright Localによれば、Google マイビジネスのエキスパートは、先に「修正の提案」を実施することを推奨しているということです。
1で紹介した「ガイドライン違反のビジネス情報を修正する方法」を試し、それでも修正されない場合はフォームを利用すると良いでしょう。
<参考>
Daniel Brooks:45 Experts Reveal Their Top Local SEO Tips (Top 10 Revealed)
Bright Local:How to Use Google’s Spam Redressal Form to Level the Local Playing Field
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