Googleは、Google マップに店舗・施設などを掲載できる「Google マイビジネス」という機能を提供しています。
現在アメリカの一部ユーザーを対象に、Google マイビジネスの機能のうち電話番号の掲載機能を拡張し、Google経由で受けた電話の着信履歴を記録する機能を試験的に提供していることがわかりました。
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※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了しました。
目次
Google経由で受けた電話の着信履歴が記録可能に
Google マイビジネスに事業者の電話番号を登録すると、事業者のプロフィール欄に「電話」ボタンが表示され、電話をかけることができます。
この電話機能について、Googleがアメリカの一部ユーザーを対象に、着信履歴を記録する機能を試験提供していることがわかりました。
電話の着信履歴を記録する仕組みは?
今回試験提供されている機能では、Google マイビジネスの画面で「Preview call history」を有効にすると、着信履歴追跡用の電話番号が割り振られます。
この機能を有効にすると、ユーザーが事業者プロフィール欄の「電話」ボタンを押して電話をかける際、まず着信履歴追跡用電話番号に電話がかかり、日時や電話番号などの情報がトラッキングされます。
その後、着信履歴追跡用電話番号から事業者の電話番号へと電話が転送される仕組みです。
着信履歴は45日間にわたり保存され、Google マイビジネスから確認できます。受け取れなかった着信も記録されるため、電話をかけ直す際にも役立ちます。
現在日本では上記のような機能はなく、インサイトで確認できる「かかってきた電話の件数」以外の情報を知ることはできません。
しかし将来的には電話予約のデータを集計し、集客などに活用できるようになるかもしれません。
Googleマイビジネスからの予約受付、4つの方法を紹介
飲食店や宿泊施設などがGoogle経由で予約を受ける方法として、Google上で完結する「Google で予約」をはじめ、URL経由の予約、メッセージ機能経由の予約、電話からの予約の4種類があります。
ここでは、それぞれの予約方法の特徴について解説します。
※Googleビジネスプロフィールヘルプにおいて、2024年7月31日以降、Google ビジネスプロフィールのメッセージ機能が利用できなくなることが明らかになりました。チャット機能の終了にともない「よくある質問」チャット機能もサポート終了になります。
1.「Google で予約」
「Google で予約」は、Google マイビジネスとパートナー契約を結んでいる予約プラットフォームを利用した予約方法です。
世界共通の予約プラットフォームであるKLOOKやTripAdvisorが対応しているほか、日本のサービスではEPARKグルメ、ぐるなび、Rettyなどが対応しています。
機能を有効にすると、事業者のプロフィール欄に飲食店なら「席を予約」、宿泊施設なら「空き室状況の確認」といったボタンが表示されます。
これらのボタンを押すと設定された予約プラットフォームの画面へと進み、予約が取れる仕組みとなっています。
2.URL経由の予約
Google マイビジネスの管理画面で予約用のURLを設定すると、事業者のプロフィール欄に設定したURLが表示されます。
クリックすると設定されたページへと進み、ユーザーはそこから予約が取れます。
「Google で予約」に対応していない予約プラットフォームのURLや、自社の予約システムのURLも掲載できることが特徴です。
3.メッセージ機能経由の予約
Google マイビジネスのメッセージ機能を利用した予約方法もあります。
メッセージ機能を有効にすると、事業者のプロフィール欄に「メッセージ」ボタンが表示されます。
このボタンを押すと事業者とのメッセージ画面へと進み、事業者の担当者とユーザーが直接メッセージを交わして予約が取れます。
4.電話からの予約
先述の通り、Google マイビジネスの電話番号掲載機能を利用し、予約を受けることも可能です。
Google マイビジネスの管理画面で電話番号を設定すると、事業者のプロフィール欄に「電話」ボタンが表示されます。
ボタンを押すと通話アプリが開いて電話をかけることができ、ユーザーと事業者とが直接会話を交わした上で予約できます。
4つの予約方法、どう使い分ける?
Google マイビジネスを利用した予約方法として、「Google で予約」、URLで予約、メッセージで予約、電話で予約の4種類を紹介しました。
これら4つの予約方法は複数同時に設定できますが、事業者の形態や規模により最適な予約方法は異なります。
ここでは各予約方法の長所と短所を踏まえた上で、事業者の形態ごとに最適な予約方法を解説します。
1.「Google で予約」:対応している予約プラットフォームを使っている場合
「Google で予約」を有効にすると予約ボタンが大きく表示されるほか、ユーザーは各予約プラットフォームを訪れずに予約が済ませられます。
すでに「Google で予約」に対応している予約プラットフォームを利用しているなどの場合は、「Google で予約」を活用することが最適でしょう。
2.URL経由の予約:自社の予約システムがある場合
予約用のURLを設定すると、「Google で予約」のような大きなボタンは表示されませんが、外部の予約プラットフォームや自社の予約システム画面へと誘導できます。
「Google で予約」に対応していない予約プラットフォームを利用している場合や、自社の予約システムを持っている場合は、URLで予約を活用することが最適でしょう。
3.メッセージ機能経由の予約:予約の際に細かい連絡を必要とする場合
メッセージでの予約受付は、予約の際に細かい連絡を必要とする場合に最適です。
たとえば美容院においてメニューやスタイリストの指定が必要な場合や、宿泊施設において滞在中の食事の指定が必要な場合が考えられます。
4.電話からの予約:事業者とユーザーが直接話す必要がある場合
電話での予約は、事業者とユーザーが直接話す必要がある場合に最適です。予約担当者の手元にPCがなかったり、予約担当者がPCに疎い場合にもおすすめです。
ただしこの場合、ユーザーが事業者に直接電話をかけて予約するため、通話料金が発生します。
また先述の通り、現時点では通話履歴や内容などがGoogle側に記録されないため、電話を受けた担当者が自ら予約内容を記録し、予約一覧に登録する必要があります。
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4種類の予約方法を上手く使い分けて、ユーザーフレンドリーに
Googleでは、「Google で予約」をはじめ、URL経由の予約、メッセージ機能経由の予約、電話からの予約の4種類で予約を受け付けられます。
予約方法は複数設定できるため、事業に合わせて最適なものを設定すると良いでしょう。
また、メッセージと電話は予約だけでなくユーザーからの相談など、一般的な連絡手段としても利用できます。
ユーザーが来店する前に疑問を解決してもらうために、メッセージや電話を活用するのも良いでしょう。
<参照>
STERLINGSKY:"Preview Call History" Beta Appearing in GMB
Search Engine Journal:Google My Business to Log Recent Customer Calls
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