Pinterest(ピンタレスト)とは、気に入った画像や動画をブックマークのようにピンすることで、分類や整理ができるサービスです。
事業者にとっては、ユーザーの興味や意欲の促進に働きかける情報発信をすることで潜在顧客を発掘し、購買やサービス利用増加につなげられるツールでもあります。そのため、企業や店舗のマーケティングにおいて、活用を検討する価値があるといえます。
本記事では、Pinterestの基本機能とビジネスアカウントの作成方法、さらには活用事例も含めて解説します。
Pinterest(ピンタレスト)とは
Pinterestは、ユーザーが画像や動画を検索したり、気に入ったものを整理したりできるサービスです。
まずは、Pinterestの概要と、以下の基本的な機能4つについて解説します。
気になる画像や動画をピンして整理するサービス
Pinterestでは、ユーザーが画像や動画を検索して、気に入ったものをサービス上で保存、管理しています。たとえば料理やDIYなどに興味がある人が、レシピ動画や他の人のDIYの参考画像を検索、保存するといった使い方があります。
InstagramなどのSNSとの大きな違いは、自分が撮った写真を投稿して他のユーザーに共有するのではなく、インターネット上にある他のWebサイト内の画像や、他のユーザーがピンを付けた画像などを発見し整理することが中心のサービスである点です。
機能1. ピンとリピン
Pinterestにおける基本的な機能の1つ目は、「ピンとリピン」です。
ピンとは、インターネット上で気になった画像や動画をブックマークのように自分のボードへ貼り付けて、整理できる機能です。インターネット上だけでなく、自分で画像をアップロードしてピンを作成することもできます。
また、ブラウザの拡張機能を使うことで他のWebページ上でも画像をピンをすることができます。
機能2. ボード
ピンをした画像や動画は、すべて自分の「ボード」に保存されます。ボードは、カメラロールでいうフォルダのようなもので複数作成することができます。
各ボードに名前をつけることで、プロフィール画面から対象のボードを整理することができます。また、「サブボード」を作成することで、このボード内でさらに分類と整理を行うこともできます。
さらに、ボードの設定には、招待した他のユーザーと一緒に管理できる「グループボード」や、ユーザー本人と招待したユーザーのみが閲覧できる「シークレットボード」などもあります。
機能3. Pinterest レンズ
「Pinterestレンズ」とは、iPhoneやAndroidで撮影した画像から、Pinterest内の画像を検索できるサービスです。そのため、この機能はモバイルデバイスのアプリでのみ使用可能です。
検索に用いる画像はその時に撮影したものだけでなく、デバイス内にある画像からも検索できます。
たとえば、ユーザーが過去にレストランで食べたことがあり、名前を忘れてしまった料理を家で作りたいと思った時、レストランで撮影した料理の画像をPinterestレンズの検索で使用することで、簡単にそのレシピを探すことができます。
機能4. メッセージ(ビジネスアカウント向け)
Pinterestのビジネスアカウントには、他のユーザーと交流できる「メッセージ機能」があります。
ユーザーに事前に宣伝広告の配信を許可してもらう「オプトイン」をしてもらうことで、そのユーザーが自社のプロフィールを訪れた際に、メッセージボタンが表示されます。そうすることで、気になる投稿があったユーザーは企業や店舗に直接連絡をとれるようになります。
メッセージ機能を活用すれば、ユーザーへの細かな対応ができるようになり、売上の向上にも期待できます。
なお、メッセージ機能は、デスクトップ版とiOS版のみでAndroid版には対応していません。
Pinterestのビジネスアカウントを作成する方法
次にPinterestのビジネスアカウントの概要と、作成する方法について解説します。
Pinterestのビジネスアカウントとは
PInterestのビジネスアカウントでは、会社や店舗の認知度を高めるために役立つ機能が用意されています。
まず、公式Webサイトや各SNSのアカウントを認証させることで、自社のコンテンツが掲載されたピンに、ブランド名とプロフィールが表示されるようになります。
また、「Pinterest Analytics」では、自社アカウントに関するピンの動きを分析でき、どのようなコンテンツがユーザーから評価されているかを把握できます。
このような機能を効果的に用いることで、集客や売上向上につなげられるといえます。
作成手順1.基本情報を登録する
ビジネスアカウントを作成するには、まず、Pinterest公式サイト上部の無料登録をクリックし「ビジネスアカウントを作成する」を選びます。
そして、名前、パスワード、年齢を登録します。
作成手順2. 取り扱っているビジネスに関する情報を登録する
ファッションや旅行など、ビジネスで主に扱っているカテゴリーを選びます。
次に、選択したビジネスの詳細情報を選びます。
最後に、Pinterestへ広告を連載するかどうかを選びます。これで、ビジネスアカウントの作成は完了です。
企業のPinterestを活用した事例2選
以下では、企業がPinterestを活用した2つの事例を紹介します。
事例1.DELISH KITCHEN:自社Webサイトに紐づけたレシピを公開
Pinterest:DELISH KITCHENのピン(https://www.pinterest.jp/pin/677088125227624140/)
デリッシュキッチンでは、リピン機能を活かしたレシピの公開が行われています。
投稿には、料理画像とレシピの一部が掲載されています。
料理画像をクリックすることで、公式サイトのレシピページに遷移するようになっており、ユーザーはより詳細なレシピを知ることができます。デリッシュキッチンにとっては、ユーザーがWebサイトを訪れることで、自社の他の情報もアピールできるチャンスが増えます。
料理画像だけでなく、レシピも掲載することで、ユーザーが「今度作ってみよう」とリピンするように工夫されています。
事例2. BAILA
Pinterest:BAILAのピン(https://www.pinterest.jp/pin/769834130054015120/)
BAILAは、30代のOLを中心とした女性向けファッション誌です。BAILAのPinterest公式投稿では、最終的に商品の購入ページへ誘導するように工夫がなされています。
その工夫とは、ピンで服や小物などの画像に、その商品の詳細がわかる記事のURLが設定されていることです。
直接購入ページに遷移するURLを付けるのではなく、まず商品の魅力を伝えるWeb版の記事に誘導することで、ユーザーの購買意欲を刺激しているほか、雑誌の認知度を上げるのにも効果を発揮しています。
Pinterestを活用して閲覧数や売上アップを
Pinterestは、特に料理、DIY、ファッションなど、視覚的なインパクトが重視されるジャンルで、画像や動画を通じて、ユーザーにアプローチできるサービスです。
企業や店舗はビジネスアカウントを作成し、魅力的なコンテンツを届けることで、ユーザーの興味や意欲を刺激し、見込み客の獲得につなげられます。
事業者にとって、Pinterestは、利用目的を意識し、事例のような工夫をしながら運用することで、購買促進や集客に役立つツールになりえるといえます。
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