Bing Places for Businessは、Microsoftが提供する地図検索サービスであるBingマップ上に表示されるビジネス情報を管理するためのツールです。
Googleの検索エンジンやGoogleマップに比べると少ないものの、一定数のユーザーがいるため、BingのSEOやBingマップ上の情報管理にも取り組む意味はあります。
この記事ではBingの概要と特徴、Bing Places for Businessのサービス内容、BingにおけるSEOの重要性を紹介します。
※Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!
Bing Places for Businessとは?活用できる機能
Microsoftが運営する検索エンジンのBingには、Bing Places for Businessと呼ばれる機能があります。Bing Places for Businessは、Bingマップ上に掲載されるビジネス情報を管理するためのツールです。
以下では、BingとBing Places for Businessの概要、その他のBing系ツールを紹介します。
そもそもBingとは
Bingとは、WindowsやOfficeで知られるMicrosoftが提供する検索エンジンです。Microsoft Edgeのデフォルト検索エンジンに設定されており、アメリカを中心に普及しています。
日本における主要検索エンジンのGoogleとYahoo!は、Yahoo!がGoogleの検索技術を採用しているため、基本的な仕組みは同じです。一方、Bingは独自のアルゴリズムにもとづき検索結果を表示するため、まったく異なる検索結果が得られます。動画検索に適していたり、ポイントを付与していたりする点は、Bingならではの特徴です。
Bing Places for Businessとは
Bing Places for Businessとは、Bingマップ上に表示されるビジネス情報の追加や管理をするためのツールです。Googleマップに対するGoogleマイビジネスのような位置づけです。
すでにBingマップ上にビジネス情報が掲載されている場合は既存のリストを要求、新しくビジネス情報を追加する場合は新しいリストを追加して、情報を管理できます。
Bing Places for Businessで管理できる情報には、ビジネスの名称、サービスの写真、営業時間などがあります。日本語版には未対応である点に注意しましょう。
なお、Bing Places for Businessは、Googleマイビジネスとの連携も可能です。
BingMaps
BingMapsとは、Microsoftが提供する地図検索サービスです。
Bingマップでも検索可能で、GoogleやYahoo!の地図検索サービスと切り替えられます。検索結果の表示には複数のパターンがあります。
Googleに切り替えると交通状況や鉄道路線図、Yahoo!に切り替えると雨雲レーダーの確認ができ、さまざまな用途に対応しています。
しかし、BingMapsに登録されている店舗数は少ないため、用途に応じて使い分ける必要があるでしょう。
Bing Webマスターツールでウェブサイトの状況を把握
Bing Webマスターツールとは、Bingの検索エンジンにおける検索結果順位の分析ツールです。
Google Search Consoleのように検索結果のパフォーマンスを確認できます。Bing Webマスターツールで確認できるデータは、検索結果画面における表示回数、クリック数、平均順位などです。
モバイル最適化やその他のSEOに関するレポートも提供されるため、Bingの検索結果における上位表示を目指す場合はBing Webマスターツールを導入すべきでしょう。
BingとGoogleの違い
BingとGoogleは、検索結果画面、地図検索サービスの両者において、まったく異なる特徴をもっています。SEOや集客施策に取り組むうえでは、検索エンジンごとの特徴や違いを把握しておくことが大切です。
以下では、BingとGoogleの違いを紹介します。
検索結果の表示画面
「渋谷 飲食店」のキーワードで検索した場合、Bingの検索エンジンでは検索結果上部に店舗情報が横並びで20件ほど表示されるのに対して、Googleの検索エンジンではマップが最上部に表示され、その下に店舗情報が3件表示されます。
またBingではGoogleよりも写真が大きく表示される点も特徴的です。
Bingではファーストビュー内に関連キーワードも表示されています。Googleでは検索結果画面の最下部に表示していますが、Bingでは右カラムに表示することでユーザーがスクロールしなくても関連キーワードを確認できる設計となっています。
BingマップとGoogleマップ
BingマップとGoogleマップは、いずれも左側に店名や写真、営業時間などの店舗情報を掲載したパネル、右側に地図が表示される設計です。基本的な設計は同じですが、細部には違いがあります。
まず、Googleマップの口コミや評価は、GoogleアカウントをもつユーザーがGoogleマップ上で投稿したものです。一方、Bingマップの口コミや評価は、トリップアドバイザーやぐるなびなどのポータルサイトから流用しています。
また、地図検索サービスにおいても検索エンジンと同様、Bingの方がGoogleよりも写真を大きく表示しています。
なお、Bingマップにおいて店舗が表示されない場合はBing Places for Businessより店舗情報を登録できます。
BingでSEO対策に取り組む重要性
Bingは、Googleに比べてシェアは低いものの、一定数のユーザーに利用されています。また、Googleとは異なるアルゴリズムにもとづいて検索結果を表示しているため、独自のSEOが求められるでしょう。
以下では、BingでSEOに取り組む重要性を紹介します。
検索エンジンのシェアは?
Bingの検索エンジンシェアを調べる際に参考となるのは、Bingをデフォルト検索エンジンに指定しているMicrosoft Edgeのシェアです。
Global Statsの調査によれば、2021年6月時点で世界全体におけるMicrosoft Edgeのシェアは3.39%です。Google Chromeの65%に比べると圧倒的に低く、Googleの検索エンジンに対するSEOよりも軽視されることもしばしばです。
しかし、アメリカでは5.64%、日本では8.19%と一定のシェアを占めており、検索エンジン経由の流入を増加させるうえで無視すべきではないでしょう。
パソコンの使用に慣れていない世代をターゲットにできる
Bingの検索エンジンは、Windowsパソコンのデフォルト検索エンジンに指定されています。
そのため、Windowsパソコンを購入した人のうち、検索エンジンにこだわりがないユーザーやパソコンの操作に慣れていないユーザーは、Bingの検索エンジンを使用する可能性が高いでしょう。
高齢者をはじめ、パソコンの使用に慣れていない世代をターゲットとするビジネスにおいては、Bingに対するSEOが効果を発揮します。
シェア率は低いものの、SEO対策で特定層へのアプローチに期待
Bingの検索エンジンはユーザーの意思決定をコンセプトとしており、GoogleやYahoo!とはまったく異なるアルゴリズムを採用しているため、上位表示を目指すにはBingを意識したSEOが必要です。
GoogleやYahoo!に比べるとシェアは低いものの、一定のユーザーが利用しています。とくに高齢者層などをターゲットとするビジネスにおいては、Bingの検索エンジンで上位表示を目指すSEO施策が、集客や販促に高い効果を発揮する可能性もあります。
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