AIは現代社会のさまざまなところで活躍しており、最も身近な例としてはiPhoneのAIアシスタント「Siri」などが挙げられます。
小売業界においてもAIを活用したソリューションが次々に生まれており、業務の効率化や接客の品質向上、人件費の削減などに役立っています。
今回の記事では、数ある小売店のAI活用の中から特に注目すべきものとして3つの最新事例を紹介します。
1. AIが声掛けのタイミングを通知、万引き対策にも有効(イオンモール川口)
埼玉県に位置する「イオンモール川口」は、2021年6月8日に開業したショッピングモールです。
イオンモール川口の核をなすスーパーマーケット「イオンスタイル川口」では149台のAIカメラを設置しており、店内の様子をAIが常に監視しています。
衣料品、生活用品売り場ではAIがカメラを通して来店客の動きを分析し、声掛けに適したタイミングを判断。店員のスマートフォンに通知を送信するシステムを採用しています。
これにより、店員が常に売り場を見ていなくても接客が必要な来店客に対応できます。
また、商品を盗むような動きをする来店客にも声を掛けるよう促すことができ、万引きを未然に防ぐことも可能になります。
<参照>
イオンモール川口:ニュースリリース
2. AIが品切れを検知、欠品を未然に防ぐ(業務スーパー天下茶屋駅前店)
神戸物産が2021年8月に開業する予定の「業務スーパー天下茶屋駅前店」においても、同じくAIカメラを用いたソリューションの導入が決まっています。
このソリューションではAIカメラを商品棚に向けており、商品の品切れを検知すると店員に通知が送信されます。
これにより、店員が定期的に品切れを確認する手間が省けるほか、品切れが発生した瞬間に商品を補充できるため、来店客の欲しいものがないという状況を防げます。
<参照>
SoftBank:AIなどを活用してお客さまの満足度向上を実現する次世代型スーパーの実験店舗を構築
3. AI搭載ショッピングカートが商品をおすすめ、セルフレジも搭載
Retail AIの提供する「スマートショッピングカート」は、セルフレジ機能付きタブレットを搭載したショッピングカートです。
季節や商品の移り変わり、ショッピングカートに入れた商品、来店客の購買履歴などからおすすめの商品を判断して画面上に表示するAIレコメンド機能が搭載されており、来店客の購買意欲を刺激する仕組みとなっています。
また、セルフレジ機能によりショッピングカートで会計を完結させられるほか、会計時の商品のスキャン漏れを通知する機能なども備えられていることが特長です。
現在、全国38店舗にて3,640台のスマートショッピングカートが稼働しており、来店頻度13.8ポイント増加、レジ人時20ポイント削減などの実績を残しています。
<参照>
PR TIMES:スマートショッピングカート次世代モデル発表 小売企業の導入障壁を取り除く月額サブスクリプションプランを新たに導入
AI活用で業務効率化と来店体験向上へ
ここまで紹介した事例では、AIソリューションの導入により業務の効率化を図ったり来店客の体験を向上させたりといった取り組みを行っています。
新型コロナウイルスの影響でスタッフと来店客との接触が避けられていることもあり、AIが接客や陳列に役立つ情報を提供しスタッフの不必要な動きを減らすことで、スタッフ・来店客双方にメリットがもたらされるでしょう。
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