図書館にも集客力が求められている!年間100万人以上の集客事例を解説

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近年の図書館は、本や資料の所蔵だけでなく、地域住民の交流の場や集客施設としての役割が注目されています。図書館が集客に成功すれば、地域の活性化や経済の発展につながります。全国には、多くの人々に利用してもらえるよう、工夫を凝らしている図書館が数多くあります。

この記事では、図書館の集客を行うために、図書館の役割や集客に成功している事例について紹介していきます。

図書館の苦悩…集客は可能なのか

図書館に人が集まれば、地域の活性化や経済効果が見込めるものの、集客は簡単ではありません。

まずは、集客の目的と方法を知ることが大切です。以下では、図書館の役割を解説します

近年の図書館は経済効果を求められている

かつての図書館は、地域の住民に文学作品や資料を提供する場でしたが、近年では「集客施設」の役割も担っています。

より多くの人々を誘客するために、地方公共団体に代わって公共施設を管理する「指定管理者」に民間企業を置いたり、カフェを併設したりと、図書館の多様化が進んでいます。

こうした図書館の集客力を高める背景には、地域を活性化する狙いがあります。

近隣地域に人がいなければ集客は難しい

魅力的な図書館があれば、集客につながりやすいのは事実です。

しかし、多くの人々にとって図書館は身近な存在であるため、遠方の図書館へわざわざ足を運ぶ人は少ないでしょう。そのため、過疎化が進み、人の少ない地域に魅力的な図書館を建設しても、集客効果はほとんどなく、ある程度活気のある街の活性化に効果的な方法です。

利便性が高く人が集まり、アクセスしやすい場所に魅力的な図書館を作ることが集客のために必要なことです。

知的インフラとしての図書館

図書館は、読書の場としてだけでなく、コミュニティセンターやWi-Fiスポットとしても機能しています。

アメリカでは、試験やワークショップの会場にも用いられており、幅広い用途の社会インフラとなっています。

また、学者やエンジニアなどの専門家の多くは、これまでのように情報プラットフォームとしての価値を評価しています。電子書籍が発達した現代でも、貴重な資料や文献を所蔵する図書館は有用性を失ってはいません。

図書館の役割と集客を両立するには

佐賀県の伊万里市民図書館や武雄市図書館、愛知県安城市の安城市図書情報館では、書物や資料の提供と集客を両立しています。

以下では、それぞれの図書館の工夫を紹介します。

市民の声を取り入れ、コミュニティとしての役割維持

佐賀県の伊万里市民図書館は、コミュニティとしての役割に力を入れています。

設計時には市民の要望をヒアリングして、「利用者が求める図書館」を実現しました。起工式や設立記念日には、地域の住民を招待し、ぜんざいをふるまうなど、常に人々の交流の場となっています。

また、古本市をはじめとするイベントを不定期に開催しており、多くの市民が協力的に活動しています。

図書館のみ市直営にすることで選書・レファレンスの質は維持

愛知県安城市の「アンフォーレ」は、図書館と商業棟、立体駐車場が併設された施設です。

アンフォーレは民間企業に事業主体を任せ、設計から運営までを委託するPFI方式を取り入れており、同市での導入は初の試みでした。

一方で、図書館の運営は市の直営方式にこだわっています。図書館の利用者は45万人にも達するため、市民にとっても大切な場所です。そのため、市民の求めるサービスを持続的に提供するため市が運営することにこだわったのです。

また、市では地域住民のニーズに応えるために、利用者の学習や研究に必要な資料を提供するレファレンスサービスも充実させていきたいと方針を示しています。

このように安城市では、自治体と民間が一体となって、集客施設としての図書館を実現しています。

スタバ併設・販売可の新しい図書館:人手不足の課題も

佐賀県の武雄市図書館では、それぞれの利用者が自由に過ごせる空間を提供しています。

カルチュア・コンビニエンス・クラブに委託するPFI方式で運営しており、TSUTAYAスターバックスコーヒーが併設されています。閲覧スペースと隣り合うカフェスペースでは、パソコンの利用はもちろん、軽飲食を楽しみつつの読書や雑談も認められています。

2013年4月に再開業した武雄市図書館では、9月末までの半年間で前年同期比3.6倍もの集客に成功しています。

2019年2月16日には500万人目のが来館者へ花束や記念品が贈られました。

一方、来館者の増加に伴う人手不足に悩まされており、人員の確保が次の課題となっています。

年間100万人の集客に成功した事例を解説

図書館の集客では、サービスの多様化や複合施設化がカギとなります。中には、年間100万人の集客に成功した事例もあります。

以下では、図書館の集客事例を紹介します。

広大な敷地と自動化書庫:岡山県立図書館

岡山県立図書館は、「都道府県立図書館の来館者数ランキング」で14年連続の1位になっています。しかし、2015年の国勢調査によれば、岡山県の人口は約192万人で全国21位と、それほど多い人口ではありません。

岡山県立図書館の集客力は、所蔵数の多さに支えられている部分が大きいです。敷地面積は、東京ドームのグラウンドに匹敵する13,000平米ほどで、130万冊の本を所蔵しています。

これだけ本が多いと「探すのも大変では?」と思ってしまうかもしれませんが、膨大な書物から本を探すための自動化書庫システムが備えられており、早ければ約3分ほどで手元に本が届くようになっています。

また、スタッフは、書庫以外に陳列されている本の場所や特定ジャンルの書物に明るく、利用者の書籍探しをサポートしてくれるのです。

複合施設全体で年間200万人を集客:宮城県都城市「Mallmall」

宮崎県の都城市は、商業施設の跡地を活用して、図書館と「まちなか広場」を併設した複合施設「Mallmall」を建設しました。

「まちなか広場」では、年間200回ほどのイベントを実施しており、参加者が自然と図書館を訪れる仕組みをつくっています。毎月第三日曜日に開催するマルシェには、約30店舗が出店し、1日で3,000人もの人々が集まります。

また、図書館は居心地の良い空間を目指し、館内の備品やデザイン、レイアウトを提案・調達する「図書館備品調達業務」を事業者に委託しています。これにより館内のコンセプトの統一が図りやすくなるメリットがあります。

その他にも、施設と駐車場棟の間や1F部分の外周に屋根を設け、雨天時でも回遊しやすい動線の確保するなど、各所に集客のための工夫がみられます。

図書館の集客をめざすならコンセプトを明確に

近年の図書館は、ただ本や資料を所蔵するだけでなく、地域住民の交流の場や集客施設として活用されています。

イベントスペースやカフェの併設、マルシェの開催など、集客のためにさまざまな施策に取り組んでいます。中には、より商業的な目線から集客を実現するために、複合施設の運営や館内業務の一部を民間企業に委託している自治体もあります。

一方で、選書やレファレンスサービス自治体の直営とするなど、知的インフラとしての役割を高いレベルで維持するための工夫をしており、公民が一体となって運営しています。

明確なコンセプトをもとにした図書館運営を行うことで、高い集客効果を得られるでしょう。

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    口コミラボ編集部

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