SNSマーケティングを実施するにあたり、SNSの最新動向を追いかけることは重要です。
しかしFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSには次々と新たな機能が追加されており、全容を把握することが難しくなっています。
そこで本記事では、2021年11月のSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。
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- Facebookの11月のニュース
- 1. インストリーム広告が日本でも提供開始
- 2. グループとショップに関する7件の更新
- 3. 人種、民族、宗教、政治、健康などに関するターゲティングオプションを削除
- 4. ニュースフィードをカスタマイズできる仕様がテスト中
- 5. 「社会問題、選挙、政治に関する広告」の適用対象を変更
- 6. Facebook内部告発問題、米国州司法当局が調査に乗り出す
- Twitterの11月のニュース
- 1. ライブショッピング機能が提供開始
- 2. 一部アカウントにツイート検索ボタンが提供開始
- 3. TipsがAndroid版アプリでも提供開始
- 4. 縦長サムネイルがデスクトップ版でも提供開始
- 5. Twitter Blueが米国とニュージーランドで提供開始
- 6. Twitterにログインしていなくてもスペースを聴取できるように
- 7. Instagramへのリンクを投稿すると写真のプレビューが表示されるように
- 8. 同意を得ていない個人の写真、動画などの公開を禁止
- Instagramの11月のニュース
- 1. 美容サロンのアカウントにアクションボタンが提供開始
- 2. リール動画に4件の更新
- 3. 15分以下の動画を全てリール動画とする仕様がテスト中
- 4. 「Take a Break」機能がテスト中
- 5. クリエイター向けサブスクリプション機能がテスト中
- LINEの11月のニュース
- TikTokの11月のニュース
- YouTubeの11月のニュース
目次
Facebookの11月のニュース
ここでは、2021年11月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。
1. インストリーム広告が日本でも提供開始
11月16日、Metaは日本においてFacebookにインストリーム広告の提供を開始しました。
インストリーム広告は、1分以上の動画コンテンツに掲載できる広告です。
コンテンツの再生前に最長15秒の広告動画が再生される「プリロール広告」、コンテンツの再生中に最長15秒の広告動画が挿入される「ミッドロール広告」、そしてコンテンツ下部に広告画像が表示される「画像広告」の3種類が存在します。
パートナー収益ポリシーの要件を満たし、18歳以上かつフォロワー1万人以上、過去60日間の動画再生時間が1万時間以上、アクティブな動画を5本以上保持しているクリエイターの動画がインストリーム広告の対象となります。
インストリーム広告はこれまで世界49か国、26言語で展開されていましたが、今回の更新では日本を含む5か国、11言語が追加されました。
<参照>
Meta Newsroom:Facebook上でインストリーム広告を提供開始し、クリエイターの収益化を支援
2. グループとショップに関する7件の更新
11月12日、MetaはFacebookのグループとショップに関する更新を7件発表しました。
1. グループ内ショップ
グループでショップ機能が使用できるようになりました。
グループ管理者はグループ内でショップを開設し、グループメンバーに商品を購入してもらえます。
2. グループ内おすすめ
グループ内でおすすめのショップ商品をより簡潔に紹介できるようになりました。
ユーザーはグループメンバーに対し、おすすめの商品を聞けるようになります。
これに対しグループメンバーが商品を投稿すると、投稿内にショップのプレビューが表示されます。
3. トップ商品のおすすめ
ユーザーが参加しているグループのメンバーがおすすめした商品が、ニュースフィード(タイムライン)に表示されるようになりました。
4. クリエイター向けライブショッピングのテスト
クリエイター向けライブショッピングのテストが始まりました。
クリエイターがブランドと連携し、商品をライブ形式で紹介できるようになります。
5. コミュニティ返信
購入を検討している商品についてその商品を既に購入したユーザーに質問したり、既に購入した商品についてその商品の購入を検討しているユーザーからの質問に答えられます。
6. 評価とレビューの改善
BazaarvoiceとYotpoから商品の評価とレビューが提供されるようになりました。
7. ショップの商品詳細ページにInstagramの投稿を引用
ユーザーがブランドをタグ付けして投稿したInstagramコンテンツを、企業がショップの商品詳細ページに引用できるようになりました。
<参照>
Meta Newsroom:Shop Products You’ll Love with Groups, Creators and Friends
3. 人種、民族、宗教、政治、健康などに関するターゲティングオプションを削除
11月9日、Metaは2022年1月19日より健康要因、性的指向、宗教慣習と宗教団体、政治信条、社会問題とその原因、組織、人物に関するターゲティングオプションを削除すると発表しました。
今回の決定は、これらのターゲティングオプションを悪用する組織からユーザーを守るためとしています。
2022年1月19日よりFacebook, Instagram, Messenger, WhatsApp, Audience Networkなどでは、上記のターゲティングオプションが利用できなくなります。
<参照>
Meta for Business:Removing Certain Ad Targeting Options and Expanding Our Ad Controls
4. ニュースフィードをカスタマイズできる仕様がテスト中
11月18日、MetaはFacebookにおいてニュースフィードをカスタマイズできる仕様のテストを発表しました。
テストでは、ユーザーは「ニュースフィードの設定」から友だち、家族、グループ、ページ、関心のあるトピックの表示量をそれぞれ調節できるようにしています。
また、広告主は「ニュースと政治」「社会問題」「犯罪と悲劇」のいずれか、または全てのトピックに関わっているユーザーに広告を配信しない選択ができるようになります。
ユーザーも同じく自分が上記のトピックのいずれか、または全てに当てはまるかを選択し、受け取る広告の種類を管理できるようになります。
年内には、ニュースフィード内の広告に隣接するコンテンツが広告主の適合性設定に合致しているかどうかを検証する仕組みを開発する予定としています。
<参照>
Meta for Business:Introducing More Control for People and Brands in News Feed
5. 「社会問題、選挙、政治に関する広告」の適用対象を変更
11月18日、Metaは「社会問題、選挙、政治に関する広告」の適用対象を変更しました。
「社会問題、選挙、政治に関する広告」に分類される広告は、広告上に「Paid for by」というラベルが表示され、ラベルをタップまたはクリックすると広告掲載費用や閲覧者数、閲覧者の内訳などの情報が誰でも閲覧できます。
今後、商品やサービスに言及している広告、商品やサービスの宣伝を目的とする広告、商品やサービスの購入を促す広告は、これまで「社会問題、選挙、政治に関する広告」が適用されていたものも含めて全て適用対象外となります。
<参照>
Meta for Business:Updates to Social Issue Ads Selling a Product or Service
6. Facebook内部告発問題、米国州司法当局が調査に乗り出す
11月18日、米国マサチューセッツ州をはじめとする複数の司法当局がFacebookの内部告発問題を調査すると発表しました。
Facebookは10月に元社員による内部告発を受けており、Instagramが10代ユーザーに悪影響を及ぼしているという調査結果を隠蔽していた疑いが持たれています。
この問題については米国連邦取引委員会も調査に乗り出しており、内部告発者のフランシス・ホーゲン(Frances Haugen)氏は米国上院、英国議会、欧州議会などにおいて証言をしています。
関連記事
Facebook元社員が内部告発(月間SNSニュースまとめ2021年10月号)
<参照>
読売新聞オンライン:若者へのインスタ「悪影響」、米の州司法当局が調査へ…旧FB内部告発問題
TechCrunch:Europe’s digital rules reboot could tame Facebook, whistleblower Frances Haugen tells EU Parliament
Twitterの11月のニュース
ここでは、2021年11月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。
1. ライブショッピング機能が提供開始
11月22日、Twitterはライブショッピング機能の提供を開始しました。
ライブショッピングでは、ユーザーはライブ配信を観ながら商品の情報を閲覧したり、配信者が指定したハッシュタグの付いたツイートのタイムラインを閲覧できます。
また、Twitterは同時にショップモジュール(EC機能)のテスト対象企業を増加させることや、Twitter Shopping Manager(EC管理機能)のテストを開始することを発表しました。
<参照>
Twitter Blog:Watch, Chat, Shop: Live Shopping on Twitter
2. 一部アカウントにツイート検索ボタンが提供開始
SNS専門家のマット・ナヴァラ(Matt Navarra)氏により、iOS版Twitterアプリにおいて一部アカウントのプロフィールページ右上部に「検索」ボタンが追加されていることが報告されています。
このボタンをタップすると検索ページに移行し、「from:アカウント名」形式の検索が実行されます。
Twitterには元々「from」コマンドによるアカウント指定検索が搭載されていましたが、今回の仕様更新によりこの機能が更に簡潔に利用できるようになりました。
<参照>
Twitter:Matt Navarra氏の投稿
3. TipsがAndroid版アプリでも提供開始
11月19日、Twitterは投げ銭機能「Tips」のAndroid版Twitterアプリへの提供を開始しました。
Tipsを使用しているユーザーは、プロフィールページにBandcamp, CashAppなど外部決済サービスの送金ページへのリンクを追加できます。
<参照>
Twitter:Twitter Supportの投稿
4. 縦長サムネイルがデスクトップ版でも提供開始
11月11日、Twitterは縦長サムネイルのデスクトップ版への提供を開始しました。
今後、デスクトップ版、Androidアプリ版、iOSアプリ版のTwitterでは縦長の画像が1枚だけ添付されているツイートに、縦長のサムネイルが表示されるようになります。
<参照>
Twitter:Twitter Supportの投稿
5. Twitter Blueが米国とニュージーランドで提供開始
11月9日、Twitterは月額課金型サービス「Twitter Blue」の米国とニュージーランドにおける提供を開始しました。
Twitter Blueは、現時点では米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドにおいて月額約300円~400円程度で提供されています。
Twitter Blueでは、広告の除去、人気の記事、ブックマークフォルダー、ツイートの取り消しなどの機能が利用できます。
<参照>
Twitter Blog:Twitter smarter, Twitter harder with Twitter Blue
6. Twitterにログインしていなくてもスペースを聴取できるように
11月5日より、Twitterにログインしていない状態でもスペースを聴取できるようになりました。
これにより、Twitterアカウントを所持していない人にスペースのリンクを送信し、スペースに参加できるようになります。
ただし、Twitterにログインしていない状態ではリスナーとしての参加のみが可能となっており、スピーカーにはなれません。
<参照>
Twitter:Spacesの投稿
7. Instagramへのリンクを投稿すると写真のプレビューが表示されるように
11月4日より、Instagramへのリンクが含まれたツイートを投稿すると、ツイート内にInstagramの写真のプレビューが表示されるようになりました。
<参照>
Twitter:Twitter Supportの投稿
Twitter:Cowboy Bebopの投稿
8. 同意を得ていない個人の写真、動画などの公開を禁止
11月30日、Twitterは個人情報ポリシーの適用範囲を拡大し、本人の同意なしに個人の写真や動画などのメディアを公開することを禁止しました。
今後、掲載を許可していない写真や動画を発見したユーザーは、Twitterにその旨を報告することで審査の上で当該コンテンツが削除されます。
ただし、コンテンツが公共の利益のために共有されていたり、公共の言論に価値を与えていたりする場合はこの限りではありません。
<参照>
Twitter Blog:Expanding our private information policy to include media
Instagramの11月のニュース
ここでは、2021年11月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。
1. 美容サロンのアカウントにアクションボタンが提供開始
11月10日、MetaはInstagramの美容サロン系ビジネスアカウントにアクションボタンの提供を開始しました。
今後、美容室やネイルサロンなどの美容サロン系ビジネスアカウントでは、アクションボタンを設定することでプロフィールページに「予約する」ボタンを表示できるようになります。
現在、美容サロン系ビジネスアカウントのアクションボタンと連携できる予約プラットフォームはかんざし、ビューティーメリット、minimoの3社となります。今後はEPARKビューティーの連携対応も予定されています。
関連記事
Instagram、美容室でも「予約する」ボタンが設定可能に
<参照>
Meta Newsroom:Instagram、アクションボタンを美容サロン予約にも拡大
2. リール動画に4件の更新
Instagramは11月11日、リール動画に2件の更新を発表しました。また、11月10日と11月22日にはSNS専門家のKoukichi Takahashi氏により、リール動画に1件の更新が発見されました。
1. テキスト読み上げ
リール動画作成時に挿入したテキストを読み上げる機能です。リール動画に自動音声によるテキスト読み上げを追加できます。自動音声は2種類から選べます。
2. 音声エフェクト
リール動画内の音声に効果を付けられます。現時点ではヘリウム、巨人、ボーカリスト、アナウンサーロボットの5種類が提供されています。
3. サウンドエフェクト
リール動画に効果音を付けられます。現時点では拍手、ヤギ、パンチなど16種類の効果音が提供されています。
4. デュアルカメラ
リール動画内に内カメラの映像を映す小窓が表示され、外カメラの映像と内カメラの映像を同時に録画、投稿できます。小窓の場所や大きさは変更可能です。
<参照>
Instagram:Instagram’s @Creatorsの投稿
Koukichi Takahashi Photography:インスタリールに効果音追加機能「サウンドエフェクト」15分リールの動画編集にも?Instagram新機能アップデート 最新ニュース 2021年11月
Koukichi Takahashi Photography:インスタリールにデュアルカメラ。セルフィーと動画同時撮影。Instagram新機能 アップデート最新情報 2021年11月
3. 15分以下の動画を全てリール動画とする仕様がテスト中
11月17日、MetaはInstagramに投稿される15分以下の動画を全てリール動画とするテストを日本とインドネシアにおいて実施すると発表しました。
これにより、15分以下の動画でもリール動画の編集ツールが使用できるようになるほか、リールタブに動画が表示されるようになるため、より多くのユーザーに動画が視聴されるようになるとしています。
テスト中、15分以下の動画はリール動画、15分以上の動画はInstagram動画(元フィード動画、IGTV動画)として明確に区別されるようになります。
<参照>
Meta Newsroom:15分以下の動画をリール動画としてシェアするテストを開始
4. 「Take a Break」機能がテスト中
11月10日、InstagramのCEOを勤めるアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)氏は、Instagramに「Take a Break(休憩をとる)」機能のテストを開始すると発表しました。
Take a Break機能では、一定の時間Instagramアプリを使い続けるとタイムラインに「Want a Break?(休憩しますか?)」という通知が表示され、ボタンをタップすると10分、20分、30分の中からリマインダーを設定できます。
設定した時間だけアプリを操作すると、「Time for a Break?(休憩の時間にしますか?)」という画面が表示されます。
<参照>
Twitter:Adam Mousseri氏の投稿
5. クリエイター向けサブスクリプション機能がテスト中
11月8日、TechCrunchによりInstagramがクリエイター向けサブスクリプション(定額課金)機能をテストしていることが明らかになりました。
同誌によると、11月1日から11月3日にかけて米国のサードパーティーアプリ調査企業であるSensor TowerとApptopiaにより、App Store(iOSアプリストア)のInstagramアプリ内に「Instagram Subscription」という表記のサブスクリプション項目が追加されていることがわかりました。
現時点では同項目は0.99ドルと4.99ドルに分かれており、将来的にはTwitterのスーパーフォローやYouTubeのチャンネル メンバーシップのように、クリエイター向けのサブスクリプション機能として提供されるものと見られています。
<参照>
TechCrunch:Instagram’s creator subscriptions nearing launch, App Store listing reveals
LINEの11月のニュース
ここでは、2021年11月のLINEに関するニュースや動向を解説します。
1. 動画プラットフォーム「LINE VOOM」が提供開始
11月25日、LINEはLINEアプリにて「LINE VOOM」の提供を開始しました。
LINE VOOMはLINEタイムラインの後継となるサービスで、好みのユーザーをフォローしてユーザーの投稿した動画を視聴したり、ユーザー自ら動画を投稿できます。
他ユーザーの動画にはリアクションやコメントを送信でき、動画はトーク内での共有も可能です。
また、「おすすめ」ページにはユーザーに最適化されたおすすめの動画が一覧表示されるほか、キーワードによる検索も可能となっています。
関連記事
LINEタイムラインがLINE VOOMにリニューアル
<参照>
LINE:LINE、動画プラットフォーム「LINE VOOM」をAndroidにて提供開始 LINEアプリ内「VOOM」画面上で、ショート動画の視聴・投稿を楽しもう!
TikTokの11月のニュース
ここでは、2021年11月のTikTokに関するニュースや動向を解説します。
1. 「クックパッドリンク」が提供開始
11月29日、TikTokは「クックパッドリンク」の提供を開始しました。
今後、投稿者はレシピ紹介などの動画にクックパッドのレシピページへのリンクを掲載できるようになります。
視聴者は動画上のリンクをタップすると、クックパッドにてレシピを閲覧できます。
<参照>
TikTokニュースルーム:TikTok、クックパッドと機能連携し、日本初のTikTok動画にレシピ情報を連携できる新機能「クックパッドリンク」を提供開始!
YouTubeの11月のニュース
ここでは、2021年11月のYouTubeに関するニュースや動向を解説します。
1. 低評価の数が非公開に
11月11日、YouTubeは低評価の数が表示されないように仕様を変更しました。
低評価ボタンは引き続き表示され、視聴者は低評価ボタンをクリックすることでおすすめの動画に表示される動画の種類を調整できます。
また、動画の投稿者はYouTube Studioより引き続き動画に付けられた低評価の数を確認できます。
YouTubeは今回の仕様変更について、動画の低評価数を意図的に押し上げる「低評価荒らし」をなくすためのものだとしています。
<参照>
YouTube Japan Blog:YouTube における低評価に関するアップデート
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